今回はプジョー 306~309シリーズまでのモデルの特徴、おおよその買取相場、おすすめセールスポイントのご紹介をしていきます。もし紹介する車を所有されている方は、売却の際のご参考になれば幸いです。
プジョー 306の特徴
参照元:ウィキメディア
プジョーとピニンファリーナが共同でデザインを担当し、309の後継として日本では1994年から販売が開始された306は、最初はハッチバックのみの販売でしたが、その後オープン、セダン、そしてステーションワゴン型のモデルも販売され、多彩なバリエーションが揃っていたのが特徴の一つです。
また、求めやすい価格ながら、充実した機能が装着されていることが評価され、ヒットしました。エンジンは1.8Lと2.0Lの直列4気筒DOHCエンジンを採用。スポーツモデル「S16」は最高で163馬力、19.3kg・mのトルクを発生させます。
プジョー 306の価格相場
ハッチバックの308は約10万円〜40万円前後で、比較的安値傾向となっています。セダンとステーションワゴンの「ブレーク」は流通量が少なく、はっきりとした相場を出すことは難しいですが、おそらくハッチバックと同じくらいの相場だと思われます。
一方でオープンである「カブリオレ」は、ほかの3タイプよりも高値である傾向となっています。コンディションの良い個体であれば、まずまずの価格が期待できます。
プジョー 306のセールスポイントとおすすめグレード
前述のように、「カブリオレ」が一番高く、セダンとの相場の差もやや離れています。トランクスペースの確保などを考慮された、かなり手の込んだデザインだけあって、日本でも人気があり、現在でもそれなりの価値が付いています。
またハッチバックは、いろいろなグレードがあったため、それによって相場の差も様々です。上記でも紹介した「S16」など、上級グレードであることがセールスポイントの一つとなります。
おすすめグレード:「S16」など
プジョー 307の特徴
参照元:ウィキメディア
2001年〜2008年まで販売された307は、ハッチバック、ワゴン(SW)、カブリオレ(CC)の3タイプが販売されました。エンジンは1.6L 直列4気筒と、137馬力と177馬力の2タイプを持つ2.0Lで同じく直列4気筒のエンジンが搭載され、グレードも多彩でした。
2005年のマイナーチェンジでデザインを一新し、「407」に近づけたような、高級感のあるエクステリアに変貌を遂げました。この307は、最終的に全世界で約220万台の売り上げを記録し、大ヒットとなりました。
プジョー 307の買取相場
307の買取相場は、ハッチバックについては、年式やグレードに関係なく、格安傾向となってしまっています。またワゴン(SW)につきましても、ハッチバックと同様格安傾向となっています。低距離などの好条件車であればそこそこの値段はつきますが、過度な期待はしないほうが良いです。
カブリオレ(CC)については、3タイプの中で一番高値がつく可能性があり程度の良い車であれば、まずまずの高額査定も期待できます。
プジョー 307のセールスポイントとおすすめグレード
前述のように、カブリオレ(CC)、特に177馬力の2.0L 直列4気筒エンジン搭載のスポーティモデルを所有されている方が有利となります。また、それ以外の方でも「オキシゴ」や「ローラン・ギャロス」などの特別仕様車であれば高値がつく確率もアップするでしょう。さらに、どのようなオプションが付いているかによっても買取価格に差が生じることがありますので、しっかり確認しておきましょう。
おすすめグレード:直列4気筒エンジン搭載のスポーティグレード、「オキシゴ」や「ローラン・ギャロス」などの特別仕様車
プジョー 308の特徴
参照元:ウィキメディア
308は、2008年から現在まで販売されている、307の後継車になります。初代ではハッチバック、SW(ステーションワゴン)、CC(カブリオレ)の3タイプが販売されていましたが、2014年のフルモデルチェンジでカブリオレが廃止され、現在は2タイプの販売となっています。
それでもバリエーションは多彩で、1.2L 直列3気筒ターボエンジンでは「アリュール」「GTライン」、1.6L 直列4気筒ターボで270馬力を発生する「GTi Byプジョースポール」、2016年から1.6L 直列4気筒SOHCディーゼルターボエンジンの「アリュール ブルーHDi」、2.0Lの直列4気筒DOHCの「GT ブルーHDi」などがあります。
プジョー 308の価格相場
フルモデルチェンジ前の初代308は比較的格安傾向となっていますが、2013年〜2014年までの高年式車であれば、ある程度の高値が見込まれます。また、現在販売が終了しているCCが特に高値傾向にあります。2代目は流通量も豊富で、2014年〜2015年頃の初期は下がりつつありますが、初代よりはまだそれなりに高値の水準を保っています。
プジョー 308のセールスポイントとおすすめグレード
初代はカブリオレが有利になります。グレードにあまり差はなく、オプションが付いていて状態が良い車であれば大きなセールスポイントとなるでしょう。また、そのほか2タイプは若干ではありますがSWの方が高い傾向です。2代目はどちらのタイプとも同じくらいの相場。2016年からの高年式はまだあまり相場が下がっておらず、売却のチャンスです。
おすすめグレード:初代…カブリオレ 2代目
プジョー 309の特徴
参照元:ウィキメディア
プジョーは305の後継モデルとして発売されました。しかし名前は「306」ではなく「309」となりました。この車両はもともと別のブランドから発売される予定でしたが、そのブランドが廃止になったため、プジョーから販売されることになりました。その際に他の車両とは違った経歴を持ったため、「9」という数字を与えることに至ったそうです。そんな309のグレードには「GTI」があり、エンジンは2.0L 直列4気筒SOHCを搭載、最高で120馬力を発揮しました。日本では1989年から1990年代前半まで販売されています。
プジョー 309の価格相場
309は流通量が少なく、現在ではなかなかお目にかかれないレア車となっています。そのため価格相場がどのくらいか、はっきりとした数値を出すのは難しいですが、レア車ということでそれなりの価値はあると見込まれます。意外な高値がつくこともありますので、まずはご検討いただければと思います。
プジョー 309のセールスポイントとおすすめグレード
グレードは、フランス本国では様々なグレードが販売されていたようですが、日本では「SI」と「GTI」の2つしかなく、販売期間もそこまで長くはなかったため、グレードや年式による差はあまりないことが見込まれます。ただ、珍しい経歴を持っており、プジョーで唯一の「9」の数字が入るということもあり、そのレアさがセールスポイントになって、高く売られる場合もあります。個体の状態が良ければ、そこそこの価格が期待できるでしょう。
まとめ
ここまでプジョー306~309シリーズの買取ポイントについてご紹介しました。なるべく高い値段で売却するためにどのモデルでも共通して言えることは、いかに車両のコンディションを整えているかが重要であるということです。普段から愛車はお掃除、定期的な点検などを行って大事に所有するようにしましょう。