今回はプジョー 205~208シリーズまでのモデルの特徴、おおよその買取相場、セールスポイントとおすすめグレードのご紹介をしていきます。もし紹介する車を所有されている方は、売却の際のご参考になれば幸いです。
プジョー 205の特徴
参照元:ウィキメディア
205はプジョーを代表する一台と言っても過言ではない名車で、日本にプジョーブランドを広めるきっかけにもなったモデルです。1986年に販売を開始、グレードは1.4Lや1.6Lの直列4気筒SOHCエンジンを載せた「XS」、1.9Lで120馬力を誇る「GTI」、カブリオレの「CTI」が主に販売されていました。
また、海外で1984年から販売された205ターボ16は、世界ラリー選手権用のモデルで、実際に競技に参加し、数々のタイトルを勝ち取った記録に残る車両です。当時では珍しいミッドシップの4WDを採用し、驚異の動力性能を誇っていました。
プジョー 205の買取相場
価格相場は約50万円〜約140万円と、個体によってはまずまずの高額査定が期待できます。プジョーブランドの中でも特に有名な車両であるため、発売終了から20年以上経っていますが、流通量もそこそこ多く、人気があるようです。
プジョー 205のセールスポイントとおすすめグレード
この車は、ピニンファリーナとプジョーが共同で開発した可愛らしさもありつつもスタイリッシュなデザインや、車重が900kg台という軽さと、確かなエンジン性能で軽快なドライビングを楽しめるのが特長です。また、構造が比較的単純でチューニングもしやすく、さらにスポーティな走りを追求することも可能です。相場が高いグレードはやはり上級グレードが有利となってくるでしょう。
おすすめグレード:「GTI」、「CTI」
プジョー 206の特徴
参照元:ウィキメディア
205の後継として登場したプジョー206は、日本では1999年から2007年まで販売されたハッチバック、ワゴン、オープンカーになります。このモデルはWRCに参戦し、2000年〜2002年までの3年連続で優勝するなどモータースポーツでも活躍しました。
エンジンは74馬力を発生する1.4L 直列4気筒SOHC、108馬力を発生する1.6L 直列4気筒DOHC、そして177馬力を発生する直列4気筒DOHCの3タイプがありました。206は日本でも新鮮でおしゃれなデザインが好評で、年間販売台数が1万台を超えるという年もあり、大ヒットでした。
プジョー 206の買取相場
ここでは主にハッチバックタイプの買取相場についてご紹介します。最近の相場は、年式によって若干の差があります。流通量がかなり多いためか、初期、中期年式に関しては格安傾向となっています。後期型もその傾向になりつつありますが、状態の良い車でればそこそこの買取相場となります。
プジョー 206のセールスポイントとおすすめグレード
前述のように、高年式かつ走行距離の低い車であれば、高値になる可能性も上がります。走行距離が高めの場合は、少しでも車のコンディションを維持するようにしましょう。コンディションの差でも、買取価格に差が出てくることは十分にありえます。また、「RC」などの上級グレードやオプション装着車であれば、ある程度の価格がついてくるでしょう。
おすすめグレード:「RC」など
プジョー 207の特徴
参照元:ウィキメディア
207は、206の後継として、2007年から2012年まで販売されたモデルになります。206と同様に、ワゴンタイプはSW、オープンタイプはCCとして設定されていました。
エンジンは、120馬力を発生する1.6L 直列4気筒DOHCが基本となり、「GT」、「GTi」グレードは、ターボが装着され走行性能が向上、それぞれ150馬力と175馬力を発生します。様々な特別仕様車が登場し、「スタイル1.6」をベースとした「ミレジム」や「スポーティアム」、「アーバンムーブ」などが販売されました。
プジョー 207の買取相場
207の買取相場で、一番高い状態を維持しているのはオープンタイプの「CC」で、高年式の状態がいい車両、または特別仕様車であればなかなかの高額査定が期待できます。他のタイプでは、ハッチバックのレギュラーモデルは、年式によって多少の差はありますが、全体を通して格安傾向にあります。
一方でワゴンタイプの「SW」は、レギュラーモデルよりも相場が高い傾向にあり、こちらも高年式の個体であればそこそこの高値が見込まれます。
プジョー 207のセールスポイントとおすすめグレード
上記のように、タイプによって相場が異なってきます。「207CC」を所有されている方は、高額売却のチャンス。さらに限定30台の「ローラン・ギャロス」など、特別仕様車やオプション装着車であれば、セールスポイントがもっと高くなります。
そのほかのタイプでも、同様に特別仕様車だったり、走行距離の低い、及びコンディションが良好の車両であれば、まずまずの高値になることも十分にありえます。まずは愛車のお手入れをしっかり行いましょう。
おすすめグレード:「ローラン・ギャロス」などの特別仕様車
プジョー 208の特徴
参照元:ウィキメディア
208は、207の後継として2012年から発売されているハッチバックです。先代の207よりも室内スペースが拡大し、乗り心地を良くしつつ、車重はおよそ100kgの軽量化に成功しています。
スタイリッシュになったエクステリア、居住性と安全性が考慮されたシートや、ラジオ、時刻設定、Bluetooth接続などができるタッチパネルを搭載したインテリア、さらに衝突軽減ブレーキやパーキングアシストなど、最新技術がふんだんに盛り込まれており、「RE-GENERATION」というコンセプトにふさわしい一台となっています。
プジョー 208の買取相場
208の価格相場は、年式が古くなるにつれてだんだんと格安傾向になりつつあります。初期のモデルだと約40万円〜で比較的安値となりますが、3年前までの新しい年式であれば、高値になる可能性も上がってくるでしょう。
またグレードによっても大きく差が出ることがあります。「GTi」などのスポーツモデルや、「ファーストセレクション」などの特別仕様車や、オプションが装着されている車が高値傾向にあります。
プジョー 208のセールスポイントとおすすめグレード
衝突軽減ブレーキやパーキングアシストなどの安全装備は一部のグレードにしか装備されません。そのような機能を搭載した208を所有されている方は、高値になる可能性が上がります。
また、「GTi」、「GTi by Peugeot Sport」のスポーツモデルも、1.6L 直列4気筒DOHCターボチャージャーの208馬力を発生させるエンジンが搭載され、走りにこだわり抜いた一台なだけあって、やはり高額査定になりやすいです。しかし、時間が経つにつれて相場はだんだんと下がっていってしまいますので、早めの決断をしましょう。
おすすめグレード:「GTi」、「GTi by Peugeot Sport」
まとめ
ここまでプジョー205~208シリーズの買取ポイントについてご紹介しました。なるべく高い値段で売却するためにどのモデルでも共通して言えることは、いかに車両のコンディションを整えているかが重要であるということです。普段から愛車はお掃除、定期的な点検などを行って大事に所有するようにしましょう。