コラム

リセールバリューで考える、レクサスのお勧めモデル

日本を代表するプレミアムカーブランドと言えば「レクサス」ですよね。レクサスはトヨタブランドの同じ車格と比較した場合、新車価格で200万円以上高いモデルもあります。同クラスであれば値段が安いトヨタブランドのものの方がお得感はありますが、レクサスの魅力はリセールバリューが高いこと!初期費用は高いものの、車を売るときに予想外の値段が付くこともあります。
この記事ではレクサスのリセールバリューについて解説します。

レクサスとは?

「レクサス(LEXUS)」はトヨタ自動車のグローバル高級車ブランドです。1989年から北米市場向けに展開され、2005年には日本国内にも販売チャンネルが開設されました。当初は「LS」を中心とした高級セダン中心のラインナップでしたが、徐々に車種展開を増やし、2010年には3750万円のスーパースポーツカー「LFA」のような車も発売されました。近年は世界的なSUVブームを受け、「LX」「RX」「NX」「UX」とSUVのラインナップも充実しています。
中央を狭めた台形の独特なフロントデザイン「スピンドルグリル」は、一目でレクサスと分かるブランドアイデンティティになっています。このデザインが登場した2012年当時はその強烈なインパクトゆえに賛否が分かれましたが、現在ではすっかりお馴染みの顔つきになったと言えるでしょう。「LS」は「セルシオ」、「RX」はハリアー、「LX」はランドクルーザーというように、トヨタの車種と基本的な構造を共有している(いた)車種もあります。近年ではこのフロントデザインに加えて設計段階からより明確な差別化が図られ、もはや「トヨタの上級ブランド」ではなく、独立したプレミアムブランドとしてフォルクスワーゲンとアウディのような「グループ内の共存関係」が成立していると言えるのではないでしょうか。
2021年10月にはフルモデルチェンジされたクロスオーバーSUV「NX」が発表され、またラグジュアリーSUV「LX」の新型も初公開となりました。どちらも発表前から好評を博し、NXは既に半年以上の納車待ちが発生している模様です。LXよりも一足先に発売された新型ランドクルーザーでは「2年以上の納車待ち」という信じ難い状況も報道されていますので、LXも長期の納車待ちが発生することが予想されます。このように、レクサスのSUVモデルは人気が過熱状態にあるようです。

レクサスのリセールバリュー

これほどの人気ですので、当然ながらリセール(再販価格)も高いのがレクサスの特徴です。一般に、国産車の下取り価格は「3年で半値に落ちる」と言われています。本体300万の新車なら3年後の下取りは150万ほどということです。もちろん、実際には車種の人気や車の状況によって様々な状況になるわけですが、おおむね3年後に60%程度のリセールがあれば優秀と言えるでしょう。レクサスの、特にSUVモデルではこの比率が70%に達するケースも珍しくありません。1年落ち程度なら場合により驚愕の「購入価格超え」まで発生しているのが、レクサスSUVのリセールです。
それでは、いったいどのようなモデルが高リセールとなっているのでしょうか。レクサスに限らず、プレミアムブランドは新車価格が高額です。このような車種はそもそも購買層が限られるため、かつては「買える人は新車で買う」という傾向が顕著でした。そのため高年式でも中古市場では値下がりが大きく、1年落ちで50%程度までリセールが下落するという例も珍しくありませんでした。この傾向を大きく変えたのが輸出市場の発展です。中東やアジアで高級車需要が高まり、日本より高額な新車販売額とも相まって、高年式のプレミアムブランドカーが大人気に。レクサスも輸出需要がリセールの高さに大きく影響しているようです。
より具体的に見ていきましょう。海外でも人気ジャンルはやはりSUVですから、必然的に輸出需要は大きくなります。また、ハイブリッド車は輸出可能な相手国が限られるため、相対的に見てガソリン車の方が大きな需要となります。さらに、プレミアムブランドでは「最新型」であることも重要な要素になります。常に高需要な「LX」は例外としても、レクサスでより高いリセールを狙うなら①SUV②ガソリン車③モデルチェンジ後のモデル、となるでしょう。注意したいのがボディカラーやオプションの選択です。レクサスの場合、高査定車は「ホワイトパール系のムーンルーフ装着車」という傾向があり、場合によっては査定時に100万円以上の差額となる場合も。リセールバリューを重視するならばよく検討するべきポイントです。
以上を踏まえ、おすすめの高リセールモデルをいくつか見てみましょう。

LEXUS LX

前述したとおり、言わずと知れた超人気車種「ランドクルーザー」の兄弟車が「LX」です。新型ランドクルーザーの新車納車が2年待ちという状況からもお分かりいただける通り、全世界どこでも大人気。日本国内では盗難被害も相次いでいます。基本コンポーネントを共有するLXも非常に高い人気を持っています。
しかし、残念ながら現行モデルの販売は終了しています。先日発表された新型モデルの発売は2022年初頭とされていますので、間もなく商談も開始されることでしょう。新型は排気量を3500ccにダウンサイジングしながら出力を向上させ、車体も200kg軽量化されたということですから、真骨頂であるオン・オフを問わない走行性能にはますます磨きがかかっているはず。間違いなく高いリセールを維持するモデルとなるでしょう。

LEXUS NX

「NX」はレクサス初のコンパクトクロスオーバーSUVとして2014年に登場し、先日2代目となる新型が発表されました。「コンパクト」と名乗ってはいますが新型の全幅は1865mm、日本では比較的ワイドな部類になります。レクサス初のプラグインハイブリッド車をラインナップしていることも特徴です。LX同様、新型発表されたばかりのモデルであり、リセールも高値維持が期待できると思われます。
グレードはやはりハイブリッド系の受注が好調のようです。先ほどガソリン車のリセールが比較的高いとお伝えしたばかりですが、現状の受注状況を見るとガソリンの最廉価グレードはほぼ受注が見られず、リセールにも期待できない可能性があります。リセール重視ならガソリンターボまたはハイブリッド系の白、ムーンルーフまたはパノラマルーフの装着という組み合わせでしょうか。先進運転支援の「アドバンスパーク」も人気アイテムになりそうです。

LEXUS RX

半ば希少車扱いのLXを除けば、レクサスの現行ラインナップの中でも特にリセール実績の良いモデルが「RX」です。北米向けだった初代・2代目はトヨタハリアーと共通の車体を持つモデルでしたが、日本に正式導入された3代目からは別物となり、現行モデルはプラットフォームからして共通ではありません。1900mmに迫る全幅を持ち、日本では大型SUVと呼べるサイズになっています。
このRXですが、実はそろそろモデル末期に差し掛かっています。2022年前半には新型発表、年内に発売されると噂されていますので、リセールを狙うなら新型登場後の方が良いかもしれません。一方で、新型の納期が延びるような状況が続けば現行型の市場価格はさほど下がりませんし、供給不足でむしろ上昇するという可能性も。NXと同程度の納期であれば、新型の納車が2023年半ば以降になるというケースも予想されます。そうなると、現行モデルは今が買い時だと言えなくもないかもしれません。乗り換えの場合は今お乗りの車の査定額が現時点と新型登場時でどのように変わるか、と言う点もポイントになるでしょう。

LEXUS LFA

番外編として、リセールが優秀なレクサスの中でも飛びぬけた車種をご紹介します。それがこの「LFA」。2010年に世界限定500台で発売されたスーパースポーツです。新車時3750万という高額車ですが、中古市場では倍以上の価格が付いているようです。日本国内には合計200台弱のLFAが販売され、現在でも稀に市場取引されています。2019年には海外オークションで1億円近い値が付き話題になりました。もはやリセールという次元ではありませんが、開発費の回収を最初から諦めてでも販売したというレクサスの意地と意思が現れた車種ではないでしょうか。

まとめ

レクサスのリセールバリューについて見てきましたが、いかがだったでしょうか。リセールだけを考えて車を選ぶのはあまりお勧めできませんが、リセールを考えずに買ってしまうのも危険です。レクサスのようなプレミアムブランドの場合は特に金額差が大きくなりますので、ボディカラーやオプションの選択は慎重に行いましょう。
今お乗りの車を売却する際にも、ディーラーと買取専門店とでは大きな価格差が発生する可能性があります。査定金額に20万円の差があればオプションの選択肢も広がりますね。そこで選んだオプションが次回の乗り換えでさらに大きな価格差に繋がるかもしれません。新車購入前にぜひ一度、買取専門店での査定をお勧めします。それでは、この記事が皆様のより良いカーライフの一助になれば幸いです。

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ユーズトカーラボ 編集部
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