コラム

視界と快適性にこだわったワゴンスタイルのミニバン「スバル エクシーガ」、おすすめグレードは?

それでは今週もさっそく「おすすめミニバンのおすすめグレード」に関する研究を進めてまいりましょう。今週のお題は、2008年6月から2015年3月まで販売されたスバルの3列シート車「スバル エクシーガ」です。

コンセプトは「7シーター パノラマ ツーリング」


エクシーガの開発コンセプトは、「7シーター パノラマ ツーリング」。当時の基幹モデルであったレガシィツーリングワゴンよりひとまわり大きいボディのなかに広めの室内空間を作り、そこに「2+3+2」の3列シートを装着しました。巨大なグラスルーフをオプションで選べるなど、各席からの視界の良さと開放感もエクシーガの特徴です。

ボディサイズは全長4740mm×全幅1775mm×全高1660mmで、車高が高めだったレガシィアウトバックの寸法に近いものの、背はさらに115mm高く、ホイールベースは80mmも長く採られました。

室内寸法は2720mm×1510mm×1275mmで、レガシィツーリングワゴンのそれよりも65mm幅広く、85mm高いというもの。合計3列のシートは後ろに行くほどヒップポイントが70mmずつあがる「シアターシートレイアウト」を採用。「7シーター パノラマ ツーリング」というコンセプトどおり、どの席からでも視界良好であるというのがエクシーガの特徴でした。
最も高い位置にある3列目にはリクライニング機能が備わり、荷室側からもワンタッチで前方に倒すことが可能。座面が連動して沈み込む機構も採用することで、フルフラットな荷室を実現しています。

初期モデルのエンジンは2Lターボまたは2L自然吸気


初期モデルのパワーユニットは、グレード別に2種類の水平対向4気筒が用意されました。もっともスポーティな「2.0GT」には最高出力225psの2Lターボが搭載され、シフトダウン時に回転数を合わせるブリッパー付きの5速ATを介して四輪を駆動させます。
それ以外の3モデル、すなわちベーシックな「2.0i」とコンフォート系な「2.0i-L」、スポーティな外観の「2.0i-S」には最高出力148psの2L自然吸気を搭載。こちらのトランスミッションは4速ATで、駆動方式はAWD以外にFFも選択可能でした。

2009年9月には一部改良が行われ、最廉価グレード「2.0i」を除く自然吸気モデルの4速ATを新開発のCVT「リニアトロニック」に置き換え。ただしターボモデルは従来どおり5速ATがそのまま起用されました。
そのほか、この一部改良では足まわりに少々の変更が加えられ、前後ショックアブソーバーの減衰力を変更するとともに、リアサスペンションダンパーのバルブも改めるなどして操縦安定性の向上が図られました。また2台のステレオカメラを用いたリクラッシュセーフティシステム「EyeSight(アイサイト)」が採用されたのもこのタイミングです。
参考:そんなスバルエクシーガの売却専門ページ

2.5L自然吸気を追加し、その他改良も重ねたエクシーガ


そして2009年10月には特別仕様車として「2.0GT tuned by STI」が登場し、同年12月には新グレードとして2.5L自然吸気の「2.5i-S」と「2.5i-S アルカンターラセレクション」が設定されました。
これはレガシィで用いられた2.5L自然吸気エンジンを搭載したエクシーガで、従来の2L自然吸気では物足りないが、ターボは要らない」という層にアピールするためのグレードでした。、こちらのトランスミッションは新開発のCVT「リニアトロニック」です。
そして2010年月には最廉価グレード「2.0i」のトランスミッションも4速ATからCVTの「リニアトロニック」に変更され、2011年6月には一部の仕様を変更。この変更ではフロントグリルとヘッドランプの形状が改められ、ボディカラーに新色の「アイスシルバーメタリック」の「スカイブルーメタリック」を追加。内装にも、ダークシルバーの加飾パネルや立体感のある織り目のシート表皮が採用されました。
さらに、最廉価グレード「2.0i」以外の全車にオートライト機能とパドルシフトが与えられたのもこのタイミングです。

このパートがずいぶん長くなってきましたが、スバル エクシーガの改良はまだまだ続きます。2012年7月にはまたもや改良が行われ、以下の変更が行われました。
●アイドリングストップ機能の搭載
●フロントサスペンションのダンパーに新バルブを採用
●2列目シートの中央席部に、シートバック内蔵タイプの3点式ELRシートベルトを全車標準装備
●アクセルとブレーキが同時に踏まれた場合、エンジン出力を絞りブレーキを優先させる「ブレーキオーバーライド(ブレーキ操作優先制御)」を「2.5i」「2.5i EyeSight」に採用
●新デザインの17インチアルミホイールを採用(「2.5i」「2.5i EyeSight」「2.0GT EyeSight」)
●ミラー面積を拡大し視認性を向上させた新デザインのドアミラーを採用
●メーカー装着オプションだった「クルーズコントロール」と「クリアビューパック」(「フロントワイパーデアイサー」「ヒーテッドドアミラー」「撥水加工フロントドアガラス」)を全車に標準装備

2015年3月に販売終了となり、後継モデルも2018年3月に終了


このような形で幾度となく一部改良を重ねていったスバル エクシーガでしたが、「ロールーフミニバン」のブームは過ぎ去り、なおかつユーザーの嗜好は経済的な小型のロールーフミニバンに移っていったことで、エクシーガの販売台数は低迷。2015年3月には販売終了となりました。
2015年4月からは、最低地上高を上げてルーフレールも装着した「エクシーガ クロスオーバー7」として再出発したのですが、こちらも売れ行きは今ひとつパッとせず、2018年3月には販売終了となってしまいました。

中古車流通量は豊富。狙い目は「支払総額80万円前後」か


ということで、これからスバル エクシーガに乗りたいという人は中古車を探すほかないわけですが、エクシーガの中古車流通量は非常に豊富です。具体的には2019年7月中旬現在、カーセンサーnetへの掲載数は全国で399台。
相場は15万~190万円といった感じでかなり上下に幅広いのですが、ボリュームゾーンは60万~130万円付近というイメージです。
「どのあたりの年式および価格帯を狙うべきか?」という問いに対する絶対的で唯一の正解というのは特にありませんが、実際には「車両価格70万円前後、支払総額で80万円前後」ぐらいの2008~2010年式を探すのが、何かと具合が良さそうです。このあたりのゾーンであれば、走行距離がまずまず少なめで、内外装のコンディションが悪くない「2.0i-S」または「2.0GT」を探すことができるはず。
ただ、どうしても運転支援システム「アイサイト」が付いている個体が欲しい場合は、車両価格100万円以上を見ておく必要があります。2019年から見ると数世代古いアイサイト(ver.2)ではありますが、あるとやはり便利ですし、安全にも寄与するシステムであることは間違いありません。エクシーガという車に100万円以上の予算を投じる気合がある場合は、2012年式以降のアイサイト装着車を選んでください。
多少なりともご参考になったならば幸いです。それではまた来週!
[ライター/伊達軍曹]

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