コラム

世界のライバルたちと覇を争うプレミアムセダン、日産「フーガ」のおすすめグレードは?「フーガ」の魅力についても改めてご紹介!

今回は、日産の大型プレミアムセダン「フーガ」についてご紹介します。フーガの名前の由来は、音楽形式を表す「Fuga」と、日本語の「風雅」から取られていて、「音楽のフーガのような調和」と「上品で優美」という意味が込められています。その名前の通り、日産におけるプレミアムセダンとして上位に存在するフーガ。この記事ではフーガのおすすめグレードを紹介するとともに、このクルマの持つ魅力について、改めて迫っていきたいと思います。

フーガの初代モデルが2004年登場


フーガの初代モデルが登場したのは2004年。40年以上の歴史を持つ日産の高級セダン、セドリックとグロリアの後継車種として開発されました。それまでのイメージを「フーガ」という新しいネーミングを与えることで一新。以降シーマと並んで、日産を代表するプレミアムセダンとして君臨しています。
現行型は2代目モデルに当たり、2009年にデビュー。2015年にビッグマイナーチェンジが行われているものの、2019年現在ですでに10年生産されている長寿モデルとなっています。ライバル車としては、日本国内ではトヨタ・クラウン、海外ではBMW・5シリーズなどのEセグメントモデルが挙げられますね。
北米など、日産の高級車ライン「インフィニティ」ブランド展開地域では、当初は「M」シリーズとして販売されていて、2014年以降は「Q70」というネーミングで販売されています。2015年のマイナーチェンジ以降は、フーガのヘッドマークも「インフィニティ」ブランドのものに変更されました。室内のステアリングホイールのマークも「インフィニティ」のものに変更され、全体的なデザインはほぼ「インフィニティ・Q70」と共通になりました。
参考:日産「フーガ」買取専門ページ!
インフィニティ・ブランドのデザインを多く取り入れながら、日本独自のネーミングを採用し続けているのは同社の「スカイライン 」と同様ですね。販売目標は、初代モデルのデビュー当時は月間2,000台だったのに対し、現行型である2代目モデルでは月間800台と、かなり控えめな数値。セダンが日本国内で売れない、という現状を反映した数値目標となっています。
すでに2016年に生産中止となってはいますが、三菱自動車工業に「プラウディア」という名前でOEM供給されていたこともあります。また、日産の2019年現在のフラッグシップセダン「シーマ」は、現行型フーガのハイブリッドモデルのホイールベースを延長することで開発されており、機構面では兄弟車と言っても良いでしょう。

幅広い選択肢のパワートレイン


北米モデルにはV8エンジン、ヨーロッパ向けのモデルにはディーゼルエンジンなども用意されているフーガ(インフィニティ・Q70)ですが、日本向けのモデルでは3種類のパワートレインから選択できるようになっています。
その内訳は「2.5Lのガソリンエンジン」「3.7Lのガソリンエンジン」「3.5リッターガソリンエンジンと1基のモーターのハイブリッド」となっています。
2.5Lモデルは最高出力165kW(225PS)/6400rpm、最大トルク258N・m(26.3kgf・m)/4800rpmを発生。エンジン本体を軽量化することと、トルクを増すことで燃費性能を向上させています。また、その優れた燃費性能により「平成17年基準排出ガス75%低減レベル」を達成しているのも利点の一つ。
3.7Lモデルは、エンジンの吸気バルブの作動角とリフト量を可変制御する先進技術「VVEL」を搭載し、アクセル操作に瞬時に応える反応性の高さと、 高回転域まで吹け上がる伸びのある加速感、低回転域の日常での扱いやすさ・力強さを両立しています。スペックは最高出力245 kW(333PS)/7000rpm、最大トルク363N・m(37.0kgf・m)/5200rpmと強力なもの。
ハイブリッドモデルは、306PSのエンジンと68PSのモーターの組み合わせにより、システム最高出力は268kW(364PS)を実現。独自の1モーター2クラッチのシステムで制御しています。燃費性能は、3リッターオーバーのセダンとしてはトップクラスの18km/Lを実現。ライバルに対して大きなアドバンテージとなっています。
ハイブリッドモデルは人気が高く、フーガの最量販グレードとなっています。ただし、トランク内にハイブリッドシステム用のバッテリーを備えるため、非ハイブリッドモデルには装備されている「トランクスルー機構」は使用できなくなっています。また、単純に「ハイブリッドモデルは高価である」ということもデメリットの一つと言えるかもしれません。
乗り味は、セダンらしい静粛性と優れた乗り心地、踏めば加速する十分なパワー、そして曲げれば曲がる追随性の高いステアリングと、セダンの利点を存分に活かしたものとなっています。特に、同社のスカイライン以上に静かな車内は特筆すべきポイントと言えるでしょう。
シンプルながら飽きのこない内装のデザインと、うって変わって抑揚のあるダイナミックな外装は、フォーマルさと若々しさをうまく同居させています。長くクルマに乗っているベテランドライバーだけでなく、かしこまった場に顔を出す機会の多い若い方にもおすすめできるでしょう。

フーガのおすすめグレードはこれだ!


さてここで、フーガのおすすめグレードを紹介します。ズバリ「ハイブリッド」です。
その理由はやはり、シリーズ随一の動力性能と燃費性能を両立させていること。もっとも価格の低い「250GT」の480万600円に比べ「ハイブリッド」の629万5,320円はたしかに高価ですが、それだけの価値があると断言できます。年間を通して長距離を走る方、時々ワインディングなどを走る方、高速道路でも街中でも動力性能に余裕が欲しいという方には特におすすめです。
注目のメーカーオプションとしては、本革シートや、アメリカの音響機器メーカーの雄「ボーズ」製のサラウンドシステムなどが挙げられます。どちらもオプションも、車内で長い時間を過ごす方には毎日の充実度に差が出てくるアイテムなので、なかなか無視できない存在ですね。オプションの追加によっては、さらに上のグレード、そして最上級グレードでもある「ハイブリッドVIP」も視野に入ってくるかもしれません。

続けられる改良と、充実の安全装備


フーガは販売台数が決して多くはないモデルですが、細かい改良が続けられています。もっとも最近に行われた改良は2017年11月。もともと静粛性には定評のあったフーガですが、その静粛性にさらに磨きをかける改良が施されました。フロントガラス、フロントドアガラス、リアドアガラスに遮音ガラスを採用し、室内はさらに静かに、快適に過ごせるようになりました。
また、安全装備についても、プレミアムセダンらしく全方位的に抜かりなく装備。ミリ波レーダー、カメラ、音波センサーなど多数のセンサーを搭載し、それらを高度に、かつ統合して制御しています。2台先を走行する車両も感知の対象で、危険があれば警告、緊急自動ブレーキなどによる回避を可能にしています。
車間距離を自動制御できるクルーズコントロールは、ミリ波レーダーを有効活用。全車速追従型なので、高速道路などでの運転疲労の軽減に大きな威力を発揮します。また、車両を上から俯瞰したような映像を映し出す「アラウンドビューモニター」は、移動物に対する探知機能も装備しているので、カメラ内に子どもなどが入ってきた場合もブザーやディスプレイの表示で警告を発するようになっています。

フーガは世界で戦うプレミアムセダン


現行型フーガは長寿モデルながら、ビッグマイナーチェンジやその他の小さな改良の積み重ねで、現在でも第一線級の実力を持つプレミアムセダンとなっています。とはいえ、ライバルたち、特にセダンに強いドイツ御三家(メルセデスベンツ、BMW、アウディ)の進化のスピードはとても速く、今のままのプラットフォームで戦い続けられるのもあまり長くはないかもしれません。
セダンが売れない日本では、日本専用の車種、というのは現状開発しにくく、世界での販売を視野に入れた開発をせざるを得ない状況が続いています。まだ見ぬ次期フーガには、世界を驚かせるような、革新性や完成度を期待したいところですね。それでは、また次回の記事でお会いしましょう!
[ライター/守屋健]

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