コラム

新型発表目前の今、あえて熟成の極みにあるセダンに乗りたい!マツダ アクセラおすすめグレード

はじめまして。今回からセダンラボにて執筆を担当する守屋健と申します。世界的に減少傾向にあるセダンの現状を憂いつつ、BMW、メルセデス・ベンツ、アウディのドイツ御三家や、マツダ、キャデラックなどの奮闘ぶりに「まだセダンは終わらない!」と声援を送っているひとりです。では早速ご紹介していきましょう!記念すべき第1回目に取り上げるのは、マツダ アクセラです。

マツダの屋台骨を支えるモデル、アクセラ


現行のマツダ アクセラは2013年に登場しました。ボディタイプは4ドアセダンと5ドアハッチバックの2種類で、後者は「アクセラスポーツ」と呼ばれます。マツダが推し進める「SKYACTIV技術」とデザインテーマ「魂動(こどう)-Soul of Motion」を全面的に採用。2013年にカナダ・カー・オブ・ザ・イヤーの「ベスト・ニュー・スモール・カー」を、2014年に国際的デザイン賞「レッド・ドット・デザイン」賞を受賞し、デザイン的にも技術的にも、世界中で極めて高い評価を受けています。

また、マツダの先進安全技術「i-ACTIVSENSE(アイ・アクティブセンス)」を搭載したマツダ アクセラが、2016年度自動車アセスメント予防安全評価において、最高ランク「ASV++(エーエスブイ ダブルプラス)」を獲得。特に歩行者対応自動ブレーキの評価において、アクセラは最高得点を記録するなど、安全性の面でも高く評価されています。
2003年の初代アクセラ以降、好調なセールスを続けていたアクセラは、2016年に累計生産台数500万台を突破。12年間での500万台突破はマツダ車での最短記録となります。現在マツダの年間販売台数の約3割を占めるという、アクセラはまさにマツダの屋台骨を支えるモデルとなっているのです。

マツダの新世代モデルは適切なドライビングポジションに並々ならぬこだわりがあり、アクセラも例外ではありません。2012年のマツダCX-5のデビュー以降、マツダ車はスロットルペダルをオルガン式に変更する改良が行われてきましたが、アクセラのハイブリッドモデルはしばらく通常の吊り下げ式のままでした。アクセラに積まれるハイブリッドシステムはトヨタ製で、ペダルだけ変更するのは難しかったようなのですが、2016年の大幅改良時についにオルガン式に移行。そうした細かい点に、マツダの執念じみた熱い思いを感じますね。

クリーンディーゼル、ガソリン、ハイブリッド。それぞれの特徴は?


2018年11月現在、マツダのアクセラに搭載されるエンジンの種類は4つ。1.5リッターのガソリンエンジン、1.5リッターと2.2リッターのクリーンディーゼルエンジン、2リッターエンジンにモーターを組み合わせたハイブリッド、の4種類です。
ハイブリッドシステムはトヨタから供給を受けていて、基本的にはプリウスと同様のものです。ただし、組み合わせられるエンジンはプリウスの1.8リッターエンジンに対し、マツダ製のSKYACTIV2リッターエンジンとなっています。ハイブリッドの燃費性能は、グレードによって差がありますがJC08モードで27.0〜30.8km/Lとなっており、ガソリンモデルやクリーンディーゼルモデルに対して大きな差をつけているのがポイントですね。
参考:マツダ アクセラ買取専門ページ!
1.5リッターのガソリンエンジンのスペックは最高出力111PS/6,000rpm、最大トルク144Nm/3,500rpmで、筒内直接噴射、可変バルブタイミング、アイドリングストップ機構付きと、現代のエンジンにふさわしいスペック。1.5リッターガソリンエンジンのFFモデルにのみ6速MTが用意されているので、マニュアルでアクセラを運転したい人にはこれしか選択肢がありません。燃費は4WDモデルが17.8km/L、FFモデルのATが20.6km/L、MTが19.2km/Lとなっています。
2種類のクリーンディーゼルは、ガソリンエンジンモデルに比べてとにかく太いトルクが特徴です。1.5リッターディーゼルのスペックは最高出力105PS/4,000rpm、最大トルク270Nm/1,600〜2,500rpmと最大トルク値の大きさが目を引きます。2.2リッターディーゼルにいたっては、最高出力175PS/4,500rpm、最大トルク420Nm/2,000rpmと、4〜5リッター自然吸気ガソリンエンジン並みの怒涛のトルクを発生。アクセラに搭載するエンジンとしては、2.2リッターディーゼルエンジンは少々オーバースペックかもしれません。

ズバリ、アクセラのおすすめグレードはこれだ!

アクセラのセダンとしての魅力を存分に楽しむために、筆者が選んだベストのグレードは1.5リッター・クリーンディーゼル、FF、AT仕様の「15XD PROACTIVE」です!その理由を詳しく解説していきましょう。
アクセラのグレード構成は、縦軸にエンジンタイプで、横軸にシートの材質や装備の充実度によるグレード差がつけられています。「L Package」はレザーシートを採用し、先進安全装備も充実した最上級モデル、「PROACTIVE」は先進安全装備を充実させつつ、シートはファブリック生地の上級モデル、その下にミドルグレードや素のグレードが続きます。
「i-ACTIVSENSE」と呼ばれる先進安全装備は、これからも長く安全運転を続けるための必須装備と言えるでしょう。よって、選択肢としては「i-ACTIVSENSE」を装備した「L Package」と「PROACTIVE」に絞られます。



「L Package」はこのクラスでは最高といってよいほど、上質なインテリアを備えています。使用時の汚れが気にはなりますが、やはりホワイトレザーの美しさは別格ですね。


しかし、筆者のおすすめはやはり「PROACTIVE」です。レザーシートよりもお手入れが簡単なファブリックシートは、滑りにくく座り心地も良好で、毎日気軽に乗ることができます。また「PROACTIVE」でも、毎日手に触れるステアリングホイールやシフトレバーは本革巻き。握り心地や操作感も上々なので、運転する楽しさを盛り上げてくれることでしょう。
ガソリンエンジンの1.5リッターエンジンは、マニュアルミッションでの運転に拘りたい場合の唯一の選択肢であり、「どうしてもマニュアルで運転したい!」という方には、先進安全装備を充実させた「15S PROACTIVE 2WD 6MT」をおすすめします。しかし、大人4人乗せての長距離移動や、高速道路や山道の走行、ということを考えると、少々力不足であることは否めません。
ハイブリッドモデルは燃費の良さが売りですが、1.5リッターディーゼルモデルと比べると約50kgほど重く、走りに軽快感が欠けています。また、アクセラはマルチリンク式サスペンションを採用したことにより、バッテリーを床下に収納せず、トランク内に設置しています。よって、トランク容量は他のモデルが419リッターなのに対し、ハイブリッドモデルは312リッターと、トランクスペースがかなり犠牲となってしまっているのです。
クリーンディーゼルモデルでは、もちろん2.2リッターモデルのほうがパワフルですが、ネックなのはその値段です。同じ「PROACTIVE」で約35万円と、その差は決して小さくありません。
・クリーンディーゼル
22XD L Package 2WD 3,088,000円(税込) 4WD 3,310,200円(税込)
22XD PROACTIVE 2WD 2,791,800円(税込) 4WD 3,013,200円(税込)
15XD L Package 2WD 2,689,200円(税込)
15XD PROACTIVE 2WD 2,440,800円(税込) ←おすすめ!
15XD 2WD 2,338,200円(税込)
1.5リッターのクリーンディーゼルエンジンでも、最大トルクは最大トルク270Nm/1,600〜2,500rpmは十分に大きく、特に発進時には力を発揮します。また高速道路の移動が多い方でも、低回転からの豊かなトルクで、どこからでもグイグイと加速する動力性能はガソリンエンジンモデルとは比較になりません。
よって、当セダンラボのアクセラ一押しグレードは「15XD PROACTIVE」です!

2016年7月に大幅改良、その内容とは?


細かな改良が続けられてきたアクセラですが、2016年7月に行われた改良は特に大きなものでした。ステアリングホイールに使用されるレザーの変更やステアリングセンター部分の小型化、ハイブリッド車のオルガン式ペダル採用など、直接触れる部分を改良。また、ディーゼルエンジン車に「ナチュラルサウンド周波数コントロール」「ナチュラルサウンドスムーザー」が搭載され、アイドリングの音がさらに静かになりました。アクティブ・ドライビング・ディスプレーもカラーとなり、表示もさらにわかりやすくなっています。


また、この改良時に初めて、マツダの新世代車両運動制御技術の一つ、G-ベクタリングコントロールが搭載されました。ステアリング操作に応じてエンジンの駆動トルクを制御して、前後Gと横Gを滑らかにして、スムーズな挙動を実現する新技術です。普段の運転で実感することは少ないかもしれませんが、長距離の運転や雨や雪などの悪天候時の運転にはその威力を実感できるでしょう。

2018年11月末のLAモーターショーで新型発表予定


この原稿を書いている時点で、2018年11月末のLAモーターショーで、新型マツダ アクセラが発表予定となっています。現行マツダ アクセラはモデル末期ということになりますが、その分熟成が進んでおり、クルマの完成度の高さで現行型を選ぶのも一つの方法だと思います。また、現在のアクセラのデザインが好きな方は、新車で手に入れる最後のチャンスが迫っていると言えるでしょう。
マツダの屋台骨を支える代表的なセダン、アクセラ。1.5リッター・クリーンディーゼルモデル「15XD PROACTIVE」を今一度おすすめして、この項を締めたいと思います。それではまた次回お会いしましょう!
[ライター/守屋健]

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ユーズトカーラボ 編集部
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