コラム

気になるクルマ!リーズナブルなアウディの新型コンパクトSUV「アウディQ2」

それでは今週もさっそく「おすすめSUVのおすすめグレ―ド」に関する研究を進めてまいりましょう。今週のお題は2017年6月に登場し、2018年9月に仕様変更が行われたアウディの新型コンパクトSUV「アウディQ2」です。

最新輸入SUVだが価格は299万円から!


基本的には国産SUVを研究対象としている当ラボですが、その理由は、なんといっても「リーズナブルだから」です。
輸入SUVのなかにもステキなモデルはたくさんあることはもちろん知っていますが、支払総額で600万円とか700万円とか、下手をすれば1000万円以上とか、そう簡単に出せる金額ではないですからね。
しかし今回取り上げるアウディQ2は、プライス的にちょっと気になってしまう輸入SUVです。なぜならば、最廉価グレードである「Q2 30 TFSI」の車両価格は299万円と、ほとんど国産SUVと変わらないからです。
ですが最廉価グレードというのは往々にして装備内容がショボい場合が多く、買ったはいいけれどぜんぜん満足できなかったり、あるいはいろいろなオプション装備を足していくうちに「結局は上級グレードを買うのと似たような総額になってしまった」というのもよくある話。
で、アウディQ2の最廉価グレード(299万円)であるQ2 30 TFSIの場合はどうなのでしょうか? そこを今回、徹底的に研究してみることにしましょう。

特別仕様車を除けばグレードは3種類


まずは前提として、アウディQ2のグレードラインナップを見てみます。
●Q2 30 TFSI(1.0L直3ターボ)|299万円
●Q2 30 TFSI sport(1.0L直3ターボ)|370万円
●Q2 35 TFSI cylinder on demand sport(1.4L直4ターボ)|411万円
全長4200nn×全幅1795mm×全高1530mmというコンパクトなSUVではありますが、アウディとしては「サイズ云々を超えた新しい価値」をQ2という車に与えているとのこと。
……とはいえ、1L級のエンジンを積む小さなSUVに総額で400万円も500万円も支払うというのはやはり抵抗がありますので、筆者のような庶民としては「いちばん安いQ2 30 TFSIの一択!」としか考えられません。

最廉価グレードの安全装備は正直ショボい

で、そのQ2 30 TFSIの装備レベルはどんな感じなのでしょうか?
……299万円という価格に一瞬は盛り上がりましたが、細かく見てみると、最廉価グレードにはやはりもろもろの限界があるようです。
安いのですからあまり無茶は言いませんが、どうしても気になってしまうのは下記のポイントです。
●リアビューカメラがオプション(他の2グレードは標準)
●アクティブクルーズコントロールが装着不可
●アウディプレセンスフロントが装着付加
※アウディプレセンスフロントは、約10~250km/hで走行中は前方の車両を、約10~65km/hで走行中は前方を横断中の歩行者も検知し、危険を察知するとドライバーに警告音と警告灯で注意を喚起。状況に応じて短くブレーキを作動。さらにドライバーが対応しない場合、自動的にフルブレーキが作動する先進安全装備。
●アウディ パーキングシステムがオプション
●その他「アクティブレーンアシスト」や「トラフィックジャムアシスト」等々も装着付加


いわゆる豪華装備についてはあきらめるというか割り切ることもできますが、こういった安全装備の不在に関しては、今どきの車としてどうなのか? と思わざるを得ません。

その他の装備類も満足しにくいレベル

また、「かなり」ではないにしても「少々気になってしまう」のは下記のポイントでしょうか。
●ヘッドライトがLEDではなくハロゲン
●バンパー下部がボディ同色ではない
●マルチファンクション付きステアリングホイールはオプション
●標準のエアコンはマニュアル式

「アルミホイールが17インチじゃなくて16インチである」という点は割とどうでもいいですし、「フロントシートがスポーツシートではない」というのも基本的にはノープロブレムです。標準シートのデザインもけっこうカッコいいですし。

しかし上記の先進安全装備がプアで、そして「さすがにこれは欲しい」と思われる装備類も付いていないまたはオプション扱いになると、いくら車両価格299万円とはいえ総額では軽く300万円台になる車ですから、なかなか満足することはできなさそうな気がしてなりません。

結論は「Q2を買うなら中間グレード以上で!」



その点、車両価格370万円のQ2 30 TFSI sportであれば上記の装備類は標準でもかなり充実していて、選択可能なオプション装備も充実していますので、ゆくゆくは大いに満足できるはずです。
しかし、その場合の支払総額はアクティブレーンアシストなどを含む「アシスタンスパッケージ」やMMIナビゲーションシステムなどのオプション料金込みで440万円ぐらいにはなる計算です。……やはり輸入SUVというのはなんだかんだ言ってちょっと高いですね。
ということで結論です。アウディQ2は、車としてはかなり素晴らしいコンパクトSUVですので、お金に余裕のある人がQ2 30 TFSI sport以上のグレードを買うのであれば、なかなか素晴らしい選択ではあります。
しかしそうではない人が、わざわざ無理に最廉価グレードのQ2 30 TFSIを買う必要性は認められない――というのが当ラボの見解となります。
ご参考になったならば幸いです。それではまた来週!
[ライター/伊達軍曹]

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ユーズトカーラボ 編集部
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