コラム

今も人気を誇る日産のコンパクトクロスオーバーSUV「ジューク」をこれから買うのであれば

それでは今週も「おすすめミニバンのおすすめグレード」に関する研究を進めてまいりましょう。今週のお題は、完全なモデル末期になった今もまずまずの人気を誇る日産のコンパクトクロスオーバーSUV「ジューク」です。

イチ推しは2WDの「15RX V Selection」!


2019年7月頃にフルモデルチェンジされるとの噂も出ているジュークですが、そのとおりになるかどうかはまだ不明です。少なくとも言えるのは、モデル末期となった今だからこそクルマとしての熟成は進んでおり、そして「大型値引き」も期待できるということです。
で、いきなりの結論ですが、これからジュークを買うのであれば「15RX V Selection(2WD)」がベストなのではないかと、当ラボは思う次第です。以下、その理由を順を追って考えてみましょう。

いろいろあるが、基本となるのはこの7グレード

まず現状、日産ジュークのグレードラインナップは下記のとおりです。
【2WD】

●15RX|197万5320円

●15RX V Selection|204万2280円

●15RX V Urban Selection|222万5880円

●16GT|244万8360円
【4WD】
●16GT FOUR|272万1600円
●NISMO|297万1080円
●NISMO RS|346万8960円

このほかにそれぞれの「パーソナライゼーション」という、インテリアの色などを好みのパッケージに変えられるグレードや、「15RX V Selection Style NISMO」という特別仕様車もあったりするのですが、話が煩雑になるためそれらは除外して考えます。ジュークの基本となっているのは、上記の計7グレードです。

基本的には1.5Lの2WDモデルで十分


このなかでまずは「2WDにするか、それとも4WDか?」という問題から片付けなければなりません。
そしてその結論は「都市部にお住まいならば2WDで十分」ということになります。
スタイル優先のクロスオーバーSUVであるジュークで、林道などを本格的に走るユーザーはほとんどいないでしょう。しかも2WDの1.5L直4DOHCエンジンはレギュラーガソリンでOKなのに対し、4WDが搭載している1.6L直4DOHCはハイオク指定。ジュークの場合は1.5Lでも動力性能は十分ですので、わざわざ割高なハイオク指定となる1.6L/4WDを選ぶ意味はさほどありません。
ということで、まずは「2WDの1.5Lがおすすめ」ということになります。

ベースグレードの「15RX」はお買い得感がやや薄い

そのうえでグレード選びです。おさらいとして、今残っているのは下記の3グレードです。



●15RX|197万5320円
●15RX V Selection|204万2280円
●15RX V Urban Selection|222万5880円
このなかでベースグレードにあたる15RXは、まずは候補から除外したいと考えます。中間グレードである15RX V Selectionとの価格差はわずか約17万円であるにもかかわらず、
・ホイールが17インチではなく16インチである
・インテリジェントキーではない
・エンジンイモビライザーが付かない
ということで、装備的にそこそこ見劣りしてしまうからです。車両価格が安いのはありがたいことですが、この程度の価格差であるならば、値引き込みで中間グレードまたは上級グレードを狙うほうが結局はおトクとなるでしょう。

コスパはどう考えても「15RX V Selection」が良好


そうなると、残る候補は下記の2グレードに絞られます。
●15RX V Selection|204万2280円
●15RX V Urban Selection|222万5880円
中間グレードである15RX V Selectionと15RX V Urban Selectionの価格差は約18万円。これまた微妙といえば微妙な価格差ですが、主な装備の違いは下記のとおりです。
・ヘッドライトがハロゲンかキセノンか
・本革巻3本スポークステアリングがシルバーステッチ付きかどうか
・アルミ製スポーツペダルかどうか
・グリルやドアモール、17インチホイールなどが「アーバンセレクション専用クールブラック」かどうか
……こうして見てみますと、もちろん18万円ほどお高い15RX V Urban Selectionのほうが装備内容は充実しているわけですが、それと同時に「別に有っても無くてもいい装備ばかりかな?」という気もしてまいります。
であるならば、答えは「お安いほう(中間グレード)の15RX V Selectionでぜんぜん十分!」となるほかありません。
以上の理由によって、イチ推しグレードは「15RX V Selection(2WD)|204万2280円」という結論になるのです。

ただし立体駐車場なら「15RX V Urban Selection」で!


しかし上記の結論には例外もあります。というのは、都市部のマンションなどで立体駐車場にジュークを停める人に限っては、15RX V Urban Selectionのほうが圧倒的なおすすめとなるからです。
理由は「車高の違い」です。
通常のサスペンションを採用している15RX V Selectionの全高は1565mmですが、それに対してアーバンセレクション専用ローダウンサスペンションとなる15RX V Urban Selectionの全高は1550mm。つまり「立体駐車場に入れられる」ということです。
15RX V Urban Selectionの「Urban(都会の、という意味の英語)」というのはただのシャレや飾りではなく、このグレードの実質を端的に表しているわけですね。「都会に住む人向けですよ」ということを車名で表現しているのです。
ということで、総論としてのおすすめグレードは中間の「15RX V Selection」になるわけですが、都市部で立体駐車場を借りている人は問答無用で「15RX V Urban Selection」がおすすめとなる――というのが今回の本当の結論です。
ジューク選びのご参考になったならば幸いです。それではまた来週!
[ライター/伊達軍曹]

https://www.car-rate.info/suv-lab/

車の売却・査定は買取専門店にお任せください

創業20年以上の買取専門店だから、お車のセールスポイントを熟知!細かな装備やカスタム内容もしっかり高額査定が可能です。お車の買取相場をリアルタイムで把握しているので適正価格で買取させていただきます。

愛車の相場と査定の
お申し込みはこちら!

こんなパーツまで!BMW X6に装着できるカスタムパーツについて解説!前のページ

ライトウェイトスポーツの当時の新たな提案「CR-X デルソル」はまだまだ市場価値がある次のページ

この記事を書いた人
ユーズトカーラボ 編集部
ユーズトカーラボ 編集部

ユーズドカーラボマガジンは国内最大級の中古車専門メディアです。自動車ライターによる中古車に関するコラムや、相場などの詳細情報まで網羅しています。

関連記事

  1. コラム

    生まれ変わったホンダ「ジェイド」はマイナーチェンジでミニバンではなくなった?

    それでは今週も「おすすめミニバンのおすすめグレード」に関する研究を進め…

  2. コラム

    BMW X1 F48に装着できるスポーティなホイールを解説!

    BMW X1 F48ホイールは純正ホイールもスポークが細く本数が多いタ…

  3. コラム

    東京都墨田区の車買取店一覧

    お売りになりたい車と、車検証は最低必要です。即売却を希望の方は売却に必…

  4. コラム

    こだわりのある細部シボレーソニック

    シボレーはGMの世界はhん倍台数1位奪回を後押しにおおきな貢献をした車…

  5. コラム

    CO2排出ゼロ。究極の環境性能を実現した燃料電池自動車、ホンダ・クラリティ FUEL CELL

    みなさん、こんにちは!今回はホンダの燃料電池自動車、ホンダ・クラリティ…

  6. コラム

    セダンとワゴン、買うならどっち?クルマ選びにおける基本的な方法論はあるのか

    時々ご相談いただくことがあるのが「車種は決まっているのですがセダンを買…

  1. コラム

    【解説】BMW 5シリーズ E60のサイドマーカー交換をするとどんな効果が得られ…
  2. コラム

    輸入車の事故車・故障車の買取はどれくらい需要があるの?メーカーごとに比較してみた…
  3. コラム

    BMWのX1-sDrive18iを購入しました体験談
  4. コラム

    子供が生まれた後にフォルクスワーゲン ゴルフワゴンを購入しました体験談
  5. コラム

    【解説】BMW X1はどんなルーフレールを取り付けられる?
PAGE TOP