コラム

話題の輸入コンパクトSUV、「ミニ クロスオーバー」どれを買うと幸せになれるのか

それでは今週もさっそくオススメSUVに関するモロモロの研究を始めてみましょう。今週のお題は大人気の輸入コンパクトSUV、「ミニ クロスオーバー」です。

輸入SUVのなかでは手頃な予算でイケる人気モデル


同じSUVでも、国産のそれより輸入SUVのほうを好む人もけっこう多いはず。しかしいざ輸入SUVを買うとなるときにネックとなるのが、端的に言って「高い」という事実です。しかし車両本体価格345万円~となるミニ クロスオーバーであれば、まぁ決して安い車とは言えませんが、かなり現実的ではあるはずです。
で、まずは超簡単なおさらいから。ミニ クロスオーバーは、往年の元祖ミニをモチーフとしている現代版BMW製ミニのコンパクトSUVシリーズで、初代は2011年11月に登場。人気を博した初代クロスオーバーの新車販売は2017年1月まで続き、そして2017年2月、現行モデルである2代目のミニ クロスオーバーが登場しました。
2代目ミニ クロスオーバー最大の特徴は、従来型よりひと回り拡大したボディサイズにあると言えるでしょう。これにより乗車スペースと荷室容量が大幅に拡大し、より「SUVらしい使い勝手」に耐えうるモデルへと進化しています。

そして2018年6月半ば現在、新車として販売されているのは下記の6グレードです。
【ガソリンエンジン】
・MINIワン クロスオーバー:1.5L直3ターボ/116ps/2WD/335万円
・MINIジョン・クーパー・ワークス クロスオーバー:2L直4ターボ/231ps/4WD/556万円
【ディーゼルエンジン】
・MINIクーパーD クロスオーバー:2L直4ターボ/150ps/2WD/393万円
・MINIクーパーD ALL4 クロスオーバー:2L直4ターボ/150ps/4WD/421万円
・MINIクーパーSD ALL4 クロスオーバー:2L直4ターボ/190ps/4WD/493万円
【プラグインハイブリッド】
・MINIクーパーS E ALL4 クロスオーバー:1.5L直3ターボ+モーター/136ps+88ps/4WD/479万円
果たしてこのなかのどれを選べばシアワセになれるのか、考えてみましょう。

2種類あるディーゼルのどちらを選ぶべきか?


まず最初に決めなければならないのが「ガソリンで行くかディーゼルにするか、はたまたプラグインハイブリッドにするか?」という問題です。
これは各自の好みや使い方にもよりますので一概には言えないのですが、基本的にはディーゼルがイチ推しとなるはずです。その理由は、
1. ベーシックなガソリンターボであるワンはちょっと非力
2. ジョン・クーパー・ワークスはちょっと激しすぎる
3. プラグインハイブリッドもいいが、自宅に充電設備が必要

という3点です。もちろん、激しいクルマを好む方や充電設備的に問題がない人はジョン・クーパー・ワークスまたはプラグインハイブリッドを選ぶのも大いにアリですが、おそらくは少数派でしょうから、ここはひとつ「ディーゼルターボ搭載グレード」に絞って話を進めていきたいと思います。
で、ディーゼルターボ搭載グレード選びの焦点はこれに尽きます。
「150psで行くか、それとも190psか」
2WDか4WDかという問題もあるのですが、それはいったん脇に置いておきましょう。とにかく、150ps版のクーパーDで十分なのか? それとも190psのクーパーSDにしといたほうがいいのか? という問題について考えてみます。
参考:SUV/RV車/クロカンの買取専門ページです
まず、当たり前かもしれませんが「常にハイペースでギャンギャン走りたい」という嗜好をお持ちの人には最高出力190ps、最大トルク40.8kg-mという超極太トルクを発生させるクーパーSD ALL4が向いています。

SUVらしい使い方をするならクーパーDがいいかも


が、クーパーSD ALL4は乗り味がけっこうハードです。
極太トルクにより鬼のように速いのはもちろん、クーパーSD ALL4に標準装備される「MINIドライビング・モード」をSPORTにすると、ステアリングはかなり重くなり、MINIドライビング・モードとセットで装着できる可変ダンパー(ダイナミック・ダンパー・コントロール)は、コーナリング時にほとんど車体のロール(傾き)を感じさせないニュアンスになります。
こういったホットハッチ的なニュアンスを好むのであれば、クーパーSD ALL4はもちろんかなりのオススメです。
しかし「とはいえSUVなんだから、もうちょっとのんびりした感じでもいいんだけどなぁ……」と思うタイプの人には、もしかしたら最高出力150ps/最大トルク33.6kg-mとなるクーパーDのほうがハマるかもしれません。

150psというパワーはさておき、33.6kg-mというトルクはこのボディに対して十分以上。さすがにクーパーSDやジョン・クーパー・ワークスのような圧倒的な速さこそありませんが、高速道路でも山坂道でもかなりの余裕をもってスイスイ走ることができます。
足回りの感触もクーパーSDと比べるとコンフォートですので、標準装備となるACC(アクティブ・クルーズ・コントロール)との組み合わせによりかなり楽ちんな長距離高速移動が可能になるはず。そしてそういったニュアンスの乗り方こそが、実はSUVの本筋であるような気もいたします。
ということで、当ラボのとりあえずの結論としては「現行ミニ クロスオーバーのイチ推しグレードはクーパーD」ということにしたいと思います。
そのうえで「2WDのクーパーDにするか? それとも4WDのクーパーD ALL4で行くか?」という問題が残るわけですが……これは難しいところです。
もちろん四駆が必須な使い方が想定される人はALL4の一択となるでしょうが、そうでもない人、つまり「主に走るのは舗装路で、オフロードや雪道を走る機会はそんなに多くない」という人は、基本的には2WDのクーパーDので十分です。車両価格も2WDのほうが約30万円安いですから、「その差額分で好みのオプション装備を付ける」という結論でどうでしょうか!
[ライター/伊達軍曹]

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ユーズトカーラボ 編集部
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