コラム

話題の新型「トヨタ RAV4」のグレード展開とそれぞれの特徴を整理!是非ベストな選択を

それでは今週もさっそく「おすすめSUVのおすすめグレード」に関する研究を進めてまいりましょう。今週のお題は、2019年4月10日に発売となった新型トヨタ RAV4です。

グレード展開とそれぞれの特徴をざっくり整理!


まずは新型RAV4のグレード展開というか、「いろいろあるけど、どこがどう違うのよ?」という部分を整理してみましょう。
新型RAV4の数あるグレードをめちゃくちゃざっくり大別しますと、「2L直4直噴エンジン+CVTのガソリン車」と「2.5L直4エンジン+電気モーターのハイブリッド車」の2系統に分類されます。
で、ガソリンとハイブリッドそれぞれのカテゴリー内にある各グレードの詳細というか、主たる特徴は下記のとおりです。
【ガソリン】
●Adventure|313万7400円
・駆動方式:4WD(ダイナミックトルクベクタリングAWD)
・ひとことで言うと:オフロードギアっぽい感じが魅力のガソリン車
・主な特徴:マットブラックの専用グリル/専用大型ホイールアーチモール/19インチホイール(切削光輝+ブラック+マットクリア塗装)/専用合成皮革+ステッチのシート/ハンズフリーパワーバックドアはオプション

●G “Z package”|334万8000円
・駆動方式:4WD(ダイナミックトルクベクタリングAWD)
・ひとことで言うと:ラグジュアリー志向なガソリン最上級グレード
・主な特徴:ガンメタリック塗装のフロントグリル/19インチホイール(スーパークロームメタリック塗装)/ドアハンドル等もメッキモール/本革巻ステアリングホイール/インテリジェントクリアランスソナーとリヤクロストラフィックオートブレーキが標準装備/合成皮革+ステッチのシート/ハンズフリーパワーバックドアが標準装備

●G|320万2200円
・駆動方式:4WD(ダイナミックコントロール4WD)
・ひとことで言うと:標準的というか中間的なガソリン車
・主な特徴: 18インチホイール(スーパークロームメタリック塗装)/その他はG “Z package”におおむね準ずるが、以下の装備はオプション扱いまたは選択不可。ダウンヒルアシストコントロール/ハンズフリーパワーバックドアなど
●X|260万8200円~
・駆動方式:4WD(ダイナミックコントロール4WD)または2WD
・ひとことで言うと:ガソリン車の最廉価グレード
・主な特徴:17インチホイール(シルバーメタリック塗装)/フロントグリルはブラック/リアバンパーもブラック/TFTカラーマルチインフォメーションディスプレイが7.0インチではなく4.2インチ/ファブリックシート/前席の位置調整はパワー式ではなくマニュアル式/パノラマムーンルーフが選択不可/インテリジェントクリアランスソナーとリヤクロストラフィックオートブレーキはオプション/パワーバックドアは設定なし
……こうして見てみるとガソリン最廉価グレードのXは、お値段が安いのは嬉しいですが、装備レベルの点で間違いなく不満が出るでしょう。ということでXは、いきなりですが検討対象から除外いたします。

「HYBRID X」は正直、さほど魅力的には思えず

お次はハイブリッド車です。
【ハイブリッド】
●HYBRID G|381万7800円
・駆動方式:E-Four(電気式4WDシステム)
・ひとことで言うと:ハイブリッド車の最上級。そしてヨンク
・主な特徴:18インチホイール(スーパークロームメタリック塗装)/ハンズフリーパワーバックドアはオプション/その他の装備類はガソリン最上級のG “Z package”におおむね準ずる

●HYBRID X|320万2200円~
・駆動方式:E-Four(電気式4WDシステム)または2WD
・ひとことで言うと:ハイブリッド車の廉価グレード
・主な特徴:装備内容はガソリン最廉価のXとおおむね同様

……HYBRID Xは車両価格がまあまあ高い割に、装備内容はガソリン最廉価のXとほぼ同じですので、これまた不満が残りそうですね。ということでXに続いてHYBRID Xもここで脱落です。

おすすめはハイブリッドではなくガソリン車


では次に「ガソリン車か、それともハイブリッド車か?」という悩ましい問題にケリを付けます。


あくまで「新型RAV4の場合は」ですが、これはもうガソリン車で決定でしょう。
HYBRID GとガソリンのGで比較すると、車両価格には約62万円の差があります。しかしながらカタログ燃費の差は……
●ハイブリッド|20.6km/L(WLTCモード)
●ガソリン|15.2km/L(WLTCモード)
と、5.4km/Lの差でしかありません。もちろん実燃費で見るとまた話は少し変わる可能性はありますが、それにしても、約62万円もの価格差を簡単に埋め合わせできるほどの燃費差ではないことは明らか。
ということで、新型RAV4の場合は「ガソリン推し」となるわけです。もちろん、パワーや乗り味などの観点からハイブリッドを選びたい――という場合はそれでよろしいわけですが。

検討の結果見えてきた「おすすめ3グレード」


以上の検討から、おすすめグレード候補は以下の3グレードに絞られてきました。
●Adventure|313万7400円(オフロードギアっぽい感じが魅力のガソリン車)
●G “Z package”|334万8000円(ラグジュアリー志向なガソリン最上級グレード)
●G|320万2200円(標準的というか中間的なガソリン車)
ここから先は、基本的には「好みの問題」になるかと存じます。すなわち、
・タフなオフロードギアっぽい感じがお好きなら
→断然Adventure
・都会っぽい洗練された感じがお好きなら
→G “Z package”またはG
ということです。

「Adventure」にはこのオプションを付けたい

もしもあなたが「Adventure一択」というのであれば、装備も充実していますので、そのままお買い求めになればよろしいでしょう。
ただしその場合は、「インテリジェントクリアランスソナー」と「リヤクロストラフィックオートブレーキ」はオプションとして装着することをおすすめします。また「ハンズフリーパワーバックドア」もあったほうがベターかもしれません。



それら3つを付けても、最上級グレードであるG “Z package”より若干お安い総額で収まりますので、ぜひご検討ください。

やはりGよりもG “Z package”がおすすめな理由

で、もしも「Adventureのルックスはさほど好みではない」という場合はG “Z packageまたはGとなるわけですが、基本的には「ご予算と好みに応じてお決めください」という感じにはなります。
しかし、おすすめは最上級グレードの「G “Z package”」ではあります。


G “Z package”とGの価格差は14万5800円。デカいといえばデカいですが、「さほど変わらない」と言えなくもない価格差ではないかとも思います。しかしその割にG “Z package”の装備は充実していて、特に「ダイナミックトルクベクタリングAWD」は魅力的な機構です。
これは、走行状況に応じて後輪へのトルク伝達を左右独立で制御する世界初のシステム。高い旋回性能を発揮すると同時に、4WDが不要の際は後輪への動力伝達を切断する「ディスコネクト機構」も設けられています。

で、このAWDシステムが搭載されているのはG “Z packageとAdventureだけなのです。
ということで、多少なりともご参考になったならば幸いです。それではまた来週!
[ライター/伊達軍曹]

車の売却・査定は買取専門店にお任せください

創業20年以上の買取専門店だから、お車のセールスポイントを熟知!細かな装備やカスタム内容もしっかり高額査定が可能です。お車の買取相場をリアルタイムで把握しているので適正価格で買取させていただきます。

愛車の相場と査定の
お申し込みはこちら!

なんともナイスなハンドリングミニバン「3代目 マツダ プレマシー」選びで考慮すべきポイント前のページ

製造台数は92台。めずらしすぎる車「トヨタ MRスパイダー」にまつわる物語次のページ

この記事を書いた人
ユーズトカーラボ 編集部
ユーズトカーラボ 編集部

ユーズドカーラボマガジンは国内最大級の中古車専門メディアです。自動車ライターによる中古車に関するコラムや、相場などの詳細情報まで網羅しています。

関連記事

  1. コラム

    ベンツC63 AMGと、普通のCクラスの上級グレードではどちらがオススメ?

    輸入中古車400勝サイトや日刊カーセンサーへの投稿でおなじみの伊達軍曹…

  2. コラム

    【2022年版】ランクル200の圧倒的なリセールバリューの秘訣を解説

    ランドクルーザーは、日本国内にとどまらず、世界中で高い人気を誇る本格派…

  3. コラム

    BMW MINI CROSSOVERを購入しました体験談

    MINI CROSSOVERと言えばBMW MINIのラインナップで最…

  4. コラム

    プジョーを買取に出す際のおすすめセールスポイントをご紹介!(205〜208編)

    今回はプジョー 205~208シリーズまでのモデルの特徴、おおよその買…

  5. コラム

    レクサスも取り扱っているGe3y’s株式会社(ジェミーズ)を見学

    輸入車専門店の中では珍しく、レクサスも取り扱いのあるGe3y's株式会…

  6. コラム

    エクストレイルのリセールバリューは高めながら急ぎが吉!理由を具体的に解説

    エクストレイルは、日産を代表するミドルクラスSUVです。SUVならでは…

  1. コラム

    織田信長が今川義元を討ち取るならベンツCクラス?
  2. コラム

    ムーヴでリセールバリューを求めるなら今!最新相場と買取ポイントを解説
  3. コラム

    生産終了がアナウンスされたレクサスGSのリセールバリューは高いのか?
  4. コラム

    ベンツの最高傑作車種ベンツBクラス
  5. コラム

    新型発表目前の今、あえて熟成の極みにあるセダンに乗りたい!マツダ アクセラおすす…
PAGE TOP