コラム

伊達軍曹のここだけSUV談義 第13弾。「今乗っている車とまったく同じ車に買い換える」というぜいたく、これはアリなのか?

先の世界大戦中の日本では「ぜいたくは敵だ!」などという標語も掲げられていたようで、確かに過度のぜいたくは小市民にとっての敵であろう。
とはいえ例えば「日常生活に必須な自家用車が壊れたので、新しいやつに買い替えました」というのは、特段ぜいたくには相当しないはずだ。
だが特に壊れてはいないのに、ただただ「ボディカラーに飽きたから、同じクルマの別の色に買い替えました」というのは明らかに「ぜいたく」であり、筆者クラスの小市民にとっては大変なエネミーすなわち敵である。そんなことを安易に繰り返していたら破滅あるいは破産してしまうからだ。
何の話かといえば、現在筆者が自家所有しているクールグレーカーキのスバルXVを、クリスタルホワイトパールの同型車に買い替えたくて仕方ないのである。

「ルーフレール無しの白XV」に恋をしてしまった


2017年の年末に納車となったクールグレーカーキのXV 2.0i-Lはおかげさまで絶好調。走行2万kmを超えた今もすこぶる快調にそのお役目を果たしてくれている。これまで故障は皆無であった。
そしてクールグレーカーキという自分で好んで指定したボディカラーも、相変わらず大好きだ。我ながらかなりシブいと思っている。
だが……それと同じくらい「好きな子」が現れてしまったのだ。
や、「同じぐらい」というか、もしかしたら新しい子のほうがさらにちょっと好き……なのかもしれない。
その「今の子が嫌いになったわけでは決してなく、むしろ愛しているんだけど、しかし新しく好きになってしまった子」というのが、冒頭付近で申し上げた「クリスタルホワイトパールの同型車」である。
や、ただのクリスタルホワイトパールではない……なんてことを特にXVファンでもないだろう貴殿に力説したところで意味はないのだが、まあ苦しい胸の内をどうか聞いてほしい。「ルーフレール無しなクリスタルホワイトパールのXV」ってやつ限定で、筆者にはたまらなくイカして見えるのだ。

ルーフレールが似合う・似合わないはボディ色によって大きく変わる


ホディカラーというのは不思議なものだ。筆者が現在載っている「クールグレーカーキ」という色味の場合は、どう考えてもルーフレールが有りのほうがイカして見える(と、わたしは思う)。ルーフレール無しのクールグレーカーキXVは、妙にのっぺりと見えてしまうのだ。
だが「クリスタルホワイトパール」の場合は、メーカーオプションである銀色のルーフレールを装着すると「妙に腰高なSUV風味の営業車」に見えてしまい、そこはかとなくダサい(※個人の感想です、すみません。あと、個人的にダサく見えるのはAdvance以外のラダータイプの銀のルーフレールを付けた場合。Advanceに採用される黒のローマウントタイプは、白XVにけっこう似合うと思ってます)。
だがそのルーフレールを外すと……「のっぺり」というのとはぜんぜん違う、何とも形容し難い「新ジャンル感」が生まれるのだ。形容不能、カテゴライズ不能な新しい乗り物。それが、筆者にとっての「ルーフレール無しなクリスタルホワイトパールのXV」である。

それが欲しくて欲しくてたまらなくなってしまった筆者は、「ぜいたく」という概念についてさまざまな思考をめぐらせた。
小市民でしかない自分が、壊れてもいないクルマを、しかも新車で買ってまだ2万kmしか走っていないクルマを買い替えるのは暴挙ではないか?ていうか「同型車の別の色」に買い替えるなんざ愚行、ハッキリ言ってしまえば「バカ」なのではないか?
そのようなことをぐるぐる考えていたわけだが、ただただ考えていても意味がないということをようやく察した自分は、とりあえず「ファクトベース」で物事を考えてみることにした。
つまり「新しく好きになった子」の見積もりを算出し(ネット上でだが)、そこで出た金額をベースに、冷徹に物事を考えることにしたのである。

とりあえずの見積もり総額は「340万円」

ということで筆者はSUBARU公式サイトの「見積もりシミュレーション」としばし対峙した。
今乗っているXVと同じ「2.0i-L」というグレードをもう一度買ってもいいのだが、それではあまりに芸がなく、なおかつ仕事の幅も広がらなさそうなため、別のグレードを選ぶことにする。
やはり21世紀は電動パワートレインの時代……ということで、選んでみるべきは「Advance」であろう。それすなわち2Lのガソリン直噴エンジンに10kWのモーターを足した「e-BOXER」てやつである。
で、Advanceの場合は通常のブラック内装のほかに「ブルー内装」というのを選ぶことができるのだが、XVのブルー内装はハッキリ言って死ぬほどダサいので(※あくまでも個人の感想です)、ここは黙ってブラック内装一択である。


ボディカラーは、再三言っているとおりのクリスタルホワイトパール。3万2400円の有償カラーとなってしまうのが悔しいが、惚れた者の弱みである。払うしかなかろう。
そして5万4000円也のメーカーオプションであるルーフレールは「この色に限っては要らん!」と絶叫しながら無視し、7万5600円のメーカーオプションである「アイサイトセイフティプラス(運転支援・視界拡張)」を静かに選択する。
ナビは、前回パナソニックのビルトインナビ(24万7320円)を選んだのだが、筆者にはまったくと言っていいほど合わなかったので「同じ轍は踏むまい!」と吠えながらDIATONEサウンドビルトインナビ(23万9760円)を選択。
そしてバイザーやらナンバープレートベースなどで構成されるベースキットも「そんなもん要らん!」とお断りしたうえで、「でも今の時代、コレは絶対必要だよな……」としみじみしながらドライブレコーダー(5万1840円)を選び、その他モロモロもちょこっと付けたうえでの最終的な総額が……「だいたい340万円ちょうど」であった。

値引きetc.を含んだ最終的な負担額は「130万円」か?

……ここから値引きがどれぐらいあるのかわからないが、前回の経験ベースで言うと30万円ぐらいは引いてくれそうな気もする。確証はないが、まあとりあえず30万円引いてくれるものと仮定すれば、支払総額は310万円。
で、さらに現在乗っているクールグレーカーキのXV 2.0i-Lの売却額も関係してくる。
……いくらで下取ってくれるのか見当もつかないが、類似スペックの2017年式2.0i-Lは現在、世間では230万円ぐらいで販売されているので、まあなんとなく「下取り価格は180万円」といったところだろうか? わからないが、まあそういうことにしておこう。
となると……最終の最終であるところの支払総額は、
「340万円(見積総額)-30万円(値引き)-180万円(下取り価格)=130万円」
という簡易計算になる。
130万円……。「色が気に入ったから」という理由だけで、同型車に130万円……。まあ「電動パワートレインのe-BOXERに変わる」という変化はあるわけだが、それでも基本的には同じっちゃ同じクルマに、130万円か……。
悩むところである。今度の年次改良版インプレッサには「アイサイト・ツーリングアシスト」が搭載されるそうで、それがXVにも採用されるなら「オレ、白のに買い替えますわ!」となるのだが、現状、XVについては何のアナウンスもない。たぶん、まだ搭載されないのだろう。
悩むところである。
[ライター/伊達軍曹]

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ユーズトカーラボ 編集部
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