コラム

本格オープンスポーツカー「フェアレディZロードスター」マイナーチェンジ後のモデルがおすすめ

フェアレディZロードスターはかつてZ32まで採用されていたTバールーフの代替として販売されていたZ32フェアレディZコンバーチブルの後継にあたるモデルです。5代目Z33フェアレディZクーペの販売開始の1年後2003年秋に登場したモデルです。セールスポイントは「ハイパフォーマンス」「デザイン」「ハイバリュー」の3つ。やはり特徴的なのはクーペ同様フェアレディZらしいスタイリング。伸びやかなロングノーズでありながら全長は4,310mmに抑えショートオーバーハングであるためスポーツカーらしいスタイリングを維持しています。フェアレディZロードスターのルーフはブラックもしくはブルーのソフトトップで電動開閉機構を備えています。

本格オープンスポーツカーZロードスター


オープンボディ化に伴いボディ剛性を向上させるための構造部品を追加しています。よって、オープン化されてもボディ剛性は十分に確保されています。Z33はデビュー当初ベースの「フェアレディZロードスター(AT)(MT)」と本革シートなど豪華装備が与えられた「フェアレディZロードスターVersion T(AT)(MT)」の2グレード展開。2005年のマイナーチェンジでエンジンの出力を280馬力から294馬力に引き上げられ、新たに最上級グレードとして「Version ST」が追加されました。寒い季節でも快適にオープンエアを楽しめるようシートヒーターが装備されているため冬でも快適なドライブをできるのはもちろんですが、シート背後に設けられたウインドリフレクターのおかげで風の巻き込みがほとんどありません。クーペボディをただオープンボディに変えるだけでなく風の巻き込みや寒さ対策までしっかりとしているところはユーザーにとってもありがたいポイントです。Z33フェアレディZロードスターの魅力を味わいたいのであればマイナーチェンジ後のモデルがおすすめです。

ロードスターを前提に作られたZ34フェアレディZ


2008年にフルモデルチェンジを行ったフェアレディZクーペはZ34となり6世代目へ突入しましたがロードスターは2009年まで5代目Z33が販売されていました。2009年からは6代目Z34フェアレディZロードスターへ切り替わりクーペと同様に新世代へ移行。基本コンポーネントはクーペと共通。ですがそもそもZ34自体がオープンモデルであるロードスターを前提に設計されていたためオープンボディ化による剛性減少を最小限に抑えているのが特徴です。Z33フェアレディZロードスターと比較するとねじり剛性は40パーセント向上しつつ50kgの軽量化を実現しています。オープンボディ用に開口部の補強がされ、ロードスター専用のシートが備わっています。空調システム内蔵のエアコンディショニングシートが装備され季節を問わず快適なオープンエアを満喫できる仕様になっています。Z34フェアレディZロードスターの開発テーマは「クーペと同じ走行性能」であるためクーペと遜色のないスポーティーな走りを見せてくれます。Z34になりホイールベースを100mm短くした影響もありステアリングを切るとヒラヒラと向きを変え軽快な身のこなしを見せてくれるのはZ34フェアレディZの特徴。先代Z33同様座席背後にあるウインドリフレクターのおかげで風の巻き込みは少なくルーフをオープンにして高速道路を走行していても快適な走行が可能になっています。クーペはクローズドボディであるため剛性も非常に高くパリッとした乗り味ですが、オープンであるロードスターはクーペと比較をするとほんの少し剛性が落ち重量も増加しています。
参考:フェアレディZロードスター買取専用ページ!
しかし、フェアレディZロードスターの場合にはこれがいい方向に転がり軟らかな優しい乗り味になっています。ルーフを閉めたとき、内側にも内張りがしっかりとされていることでソフトトップの骨か見えないようになっているのも細かい気遣いですがうれしいポイントです。バリエーションは標準グレードの「ロードスター」、BOSEサウンドシステムなど豪華装備が奢られた「ロードスターVersion T」、最上級グレード「ロードスターVersion ST」の3タイプ。2012年にマイナーチェンジが行われ、フロントバンパーの変更やLEDデイライトなどクーペと同様にフェイスリフトがされ、装備に若干の変更がされています。また新サスペンションの採用により乗り心地がよりフラットになり適度に引き締めあげられています。Z34フェアレディZロードスターを楽しむのであれば豪華装備が充実している「ロードスターVersion T」のオートマチックモデルです。オープンエアを楽しみながら自然を味わいつつ解放感あふれるドライブをするならオートマチックモデルの方がゆとりをもって楽しめることでしょう。6代目Z34フェアレディZロードスターは登場から改良を重ねつつ進歩してきましたが2014年に日本仕様の生産が終了となりました。

今後のフェアレディZロードスター


日本という国柄、日本の季節の影響もあり、日本の自動車市場においてオープンカーは売れない国と言われることがあります。暖かい春、灼熱の夏、肌寒い秋、極寒の冬、どんよりした梅雨、突然のゲリラ豪雨など四季だけでなくさまざまな気候がある日本でルーフを開けることはそんなに多くないかもしれません。しかし、オープンカーでなければ見えない世界があるのも確かです。日頃から見慣れた道や走り慣れた道でも屋根がないだけで新たな発見があったり、季節を直接肌で感じられるのはオープンカーでなければできません。日本車の数少ないオープンカーであるフェアレディZロードスターは本格的なスポーツ走行をすることができ、大排気量ならではのゆとりあるドライビングをすることができる唯一無二の存在。そんな貴重なオープンカーが2014年をもって途絶えてしまったことは残念なことです。Z34フェアレディZ自体が10年ほどの長寿モデルであるため今後フェアレディZがどのような道のりをたどるか楽しみであると同時に時期フェアレディZでもオープンモデルであるロードスターが設定されることを期待したいですね。
[ライター/齊藤 優太]

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