輸入車の保険というと「保険の費用が高そう」というイメージがあります。
実は、これも輸入車にまつわる誤解です。
自動車保険には、自賠責保険と任意保険があります。
自賠責保険は、強制保険とも呼ばれていまして加入が義務づけられていることはご存じだと思います。
実は、自賠責保険料金自体は、輸入車も国産車も同じです。
自賠責保険料 12カ月 13カ月 24カ月 25カ月 36カ月 37カ月
自家用乗用車 (円) 17,940 19,010 30,680 31,720 43,170 44,190
沖縄県、離島など一部の地域については上記保険料と異なる。
輸入車の保険が高いというイメージは任意保険の「車両保険」の保険料が原因だと思われます。
一般に、高級・高価な車=輸入車=保険料も高そう、と連鎖的に考えてしまいますが、
実は必ずしも車の価格に比例して、保険料が高くなるわけではなりません。
車の任意保険の保険料は、「車両価格」と「車両料率クラス」によって違ってきます。
特に車両料率クラスが、保険料が決まる大きな要素になっている。
車両料率クラスは、車両ごとに「1~9」に分かれている。
基本的に、高級車やスポーツカーは7~9といった高いクラス、ファミリーカーなどは低いクラスに入っている。
クルマの大きさはもちろん、輸入車も国産車も、新車も中古車もなくて、クルマの価値で保険料を定めているのだ。
いちばん安い料率クラス「1」に対して「9」の保険料は約4倍なので、同じ条件でも、3万円で済むかと思えば、12万円になることもある。
ファミリーカーは、ほとんどが3~5の範囲内だが、車格のイメージとしては、フォルクスワーゲン ゴルフのベーシックモデルが3になっています。
フェラーリ/メルセデスベンツ Sクラス/ポルシェの上級モデルなどが「8~9」と設定されています。
これは、皆さんの予想通りだと思います。
一方、国産車のほうは、プレジデント/シーマ/アリスト/S2000/NSX/スカイライン GT-R/RX-7/ランサーエボリューションなどは、最も高い「9」に設定されています。
つまり、実はフォルクスワーゲンなどに乗る方が、保険料については国産車より安い場合もあります。
輸入車の保険料は高いから・・・先入感にとらわれず、任意保険はしっかり加入するようにしましょう。
強制保険だけでは保障の範囲がとても狭いため必ず任意保険への加入をおすすめします。