コラム

レクサスGSの中古車の選び方と注意点

はじめてのレクサスGSの中古車の選び方
レクサスGS~走りにこだわったセダンの歴史はレクサスの歴史~

ガリバーで7年間勤務された後、現在はフリーランスのライターとして活躍されている中込健太郎さんから寄稿いたただきました。 レクサスの設計思想からタイプにあわせたオススメのレクサスの中古車まで。読み応えのある力作です。少しボリュームがあるので忙しい方は 見出しを見ていただいて興味のある場所から読んでいただくとよいかもしれません。

BMW5シリーズ、ベンツEクラスのライバル車レクサスGS

レクサスGSはレクサスではラインナップの中での中型サルーンという位置づけです。しかしトヨタのクラウンと共通な部分も多い大型車です。

キャラクタ-としてはオーナードライバー向けの走りにこだわったセダンという位置づけで、プレミアムサルーン市場においてドイツ勢のBMW5シリーズ、メルセデスベンツEクラスや、ジャガー各モデルなどと競合する車種といったポジションだと言えます。

レクサスGSは、現在販売されているモデルで2代目

日本におけるGSは、現在販売されているモデルで2代目。先代のモデルは、レクサスブランドの国内展開スタートに合わせてリリースされ、ハイブリッドモデルもラインナップする新時代の高級車でした。

しかし、GSの話をする際に忘れてはならないのが、この先代のレクサスGSの前にもトヨタブランドから発売されていた「アリスト」の話をしなくてはなりません。

初代アリストは初代クラウンマジェスタをベースにイタルデザイン-かのジウジアーロがデザインしたボディをもったセダンとして登場、国内にはスープラ譲りの3リットルターボエンジンを搭載したモデルも設定され、大いにクルマ好きの憧れとなりました。

1991年にアリストとして登場したこのクルマのNA仕様が1993年からレクサスGS300として投入されています。

2代目のアリストも国内はNAとターボというラインナップになりましたが、レクサスにはセルシオと同じV8を搭載したモデルを展開。ドライバーズアッパーミドルサルーンとして高い評価を得ました。

そういう前段もあっての3代目のレクサスGSが、「日本における初代レクサスGS」なのです。

現行GSはまだまだ高価なため、もう少し待っても良いかもしれませんが、初代はなかなか中古車としては妙味のある選択肢と言えるでしょう。

レクサスGSは人気の車種ですが、意外と相場はお手頃な価格に落ち着いています

高級車を選ぶ際、その「目新しさ」「話題性」は重要です。

「日本でレクサスが始まる」という話題の中投入された最新モデルであるこのGSは、アリストからというよりは、「クラウン/クラウンマジェスタ」「セルシオ」からの乗り換えでかなり台数は出たクルマです。 しかし、それまでよりレクサスブランドの分、価格がアップしたため、トヨタにおける「格上」の車種からの乗換えるケースが多く、「その割には・・・」という評価がつきまとっているのも否めない点でしょう。

そのため、比較的中古車相場が新車価格に比べてリーズナブルな印象です。トヨタの造る高級車、絶対的に悪い車なはずはありません。事実相当に静かで、相当にパワフル。

だからこそ、「買わないでどうする!!」と言ってもよいほど選んでよい理由がこのクルマにはあるのです!!

レクサスGSのおススメモデルを少しご紹介しておきましょう。

オススメのレクサス中古車を世代別評価

先代のGS430 ★★★★★
高年式の国産中古車の中でも屈指のおススメ度です。

V8の上級モデルですがマイナーチェンジ後にはGS460と、現行LS460と同じエンジンになるのに対し、前期モデルでは3代目セルシオと同じエンジンになります。

絶対的には世界でも屈指の滑らかさが売りのエンジンですが、この車種名「GS430」は古いことがあらわになってしまっていることで見栄を張りたいユーザーは避けるモデルになってしまっています。

そしてそもそも、中古車では経済性を意識する人が新車ユーザーより多く、大きなエンジンの上級モデルを敬遠する傾向があります。

そのため値落ち率が相対的に大きめな傾向があるのです。

でもです!!
「クラウン程度のサイズのボディにセルシオのエンジンを搭載しているクルマ」です。

絶対的には買わない手はありません。

パールホワイトや黒を外した華やかな色の希少色などがあると、また一際お買い得なものもあるかもしれません。これは正直相当お買い得です。 ちなみに460のエンジンの方がいい、という方はGSでもいいですが、LSの初期型が、かなり買い得なものを見かけるようになりました。そちらの方がいいと思います。

先代GS450h ★★★★★
そもそも、ハイブリッドカーは中古車でこそ乗りましょう。

製造時にバッテリーを載せている分、環境負荷が大きいのです。 まだまだ使えるモデルがあるのであれば、中古車で選べば、そういうものの「リユース」であり、大いにエコ度合がアップします。

加えて最近はダウンサイジングターボや、かなり効率ばかり優先するセッティングのクルマが増えましたが、V6 3500㏄エンジンとハイブリッドを組み合わせ、システム出力345馬力という、エコもさることながらパワーアップに重点を置いたモデルです。こういうクルマはなかなか今後造られなくなっていくかもしれません。もし程度のいいモデルで予算に収まるモデルがあればこれもおススメです。

現行型GS全般★★★☆☆ 
予算的に許すのであれば大いにお勧めしますが、もともと同クラスの輸入車と同じくらいの価格の新車価格で高価ゆえ絶対的にはまだまだ高価であり、控えめの星の数にしました。

ハイブリッドでも2種類用意するなど、トヨタの造る高級車「レクサス」としてのアピールもしっかり。状況が許すならぜひ乗ってみたいクルマです。ただ、いかんせん高い。

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ユーズトカーラボ 編集部
ユーズトカーラボ 編集部

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