輸入中古車400勝サイトや日刊カーセンサーへの投稿でおなじみの伊達軍曹さんから寄稿いたただきました。
本当はフェラーリが欲しいけどお金がないから、アルファロメオで我慢しようと考えているデンパ君のための中古のアルファロメオの選び方講座です
デンパくんがフェラーリ購入を200%あきらめているならば・・・素晴らしい選択となるだろう。
……しかしどうなんだ、キミは本当にフェラーリ購入をあきらめるのか?
いや他人のことなので別にわたしとしてはどっちでもいいのだが、世の中にはサラリーマン・フェラーリオーナーはたくさんいる。サラリーマンといっても電通とか三井物産とかに勤めている高給リーマンもいるが、ごくフツーの名も無き(いや社名はあるんだろうが)会社に勤めている、年収400万とか500万円のリーマン・フェラーリ乗りだっていっぱいいるんだ。そんな人を尻目に、キミは本当にフェラーリをあきらめることができるのか?
そのあたりは後ほどゆっくり考えていただきたいが、もしも「やはりオレは将来的にフェラーリが欲しい! そのための練習台として中古アルファを買う!」と思うのであれば、わたしからのオススメは以下のとおりだ。
なるたけ安い、左ハンMTのアルファロメオを買いなさい。
いや、あまりにも安いとブチ壊れてしょうがないおそれもあるので言い直そう。ほどほどに安い、左ハンMTのアルファを買いなさい。車種は何でもいいから。
なぜ左ハンMTが良いかといえば、フェラーリの練習台になるからだ。
どうせボンクラなデンパくんはMT車を、ましてや左ハンドルのそれをまともに運転した経験などあるまい(あるならば謝る)。
フェラーリでいきなり左ハンMTを経験するよりも、まずはテキトーな何かで練習を積んでおいたほうがいい。その意味での「左ハンMT」だ。
そして「ほどほどに安いやつ」が良いという理由は「節約」のためだ。
デンパくんが近い将来本気でフェラーリを買うのであれば、おそらくは長期ローンを使うことになるはずだ。
84回払いとか、120回払いとか。それについては、そのぐらいの支払い回数で中古フェラーリを買っているオーナーは多いので(ていうかそんな人ばかりだ)、心配はいらない。
フェラーリは死ぬほどリセール価格が高いため、途中で払いきれなくなっても売却さえしてしまえば残債はチャラにできるだろう。
とはいえ、ある程度の頭金は用意しておきたいところだし、月々の支払いや車両保険の支払いを余裕で行うためにも、手元の資金はある程度潤沢にしておきたい。
そのためには、中途半端に高額なアルファなど買ってはいけないのだ。
50万とか60万円ぐらいのをとりあえず買って、その他のお金は「フェラーリ貯金」としてストックしておくべきなのである。
フェラーリへの夢街道は最短距離を進むべきであり、無駄に高いその他の車種など無意味な回り道に過ぎない。
しかしあまりにも安いブツを買ってしまうとその修理代でフェラーリ貯金どころではなくなるおそれもあるので、まぁ相場平均ぐらいのやつを買うべきではないのかとは思う。
具体的には、支払総額60万円から90万円ぐらいのアルファ147または156だ。無駄に高い後期型なんて買わなくていい。
前期または中期で十分だ。ていうかそっちのほうがビジュアル的には断然カッコいいぞ。
……と、以上がわたくしの言いたいことのすべてである。
デンパくんからの相談内容がすべてわたしの空耳というか幻聴に過ぎず、完全なる「中古車ひとり相撲」をとってしまったという懸念もあるわけだが、そのあたりはこの後、心療内科の先生に助言を求めることとしたい。それでは失敬する。御免。。