コラム

銭ゲバ 谷山真之介コラム。諸君なぜ?「一括査定サイト」やら「ディーラーの下取り」を使っているのか?

カネなどいらない。いや、むしろ積極的に損をしたい。 例えばビル・ゲイツ級のスーパー金持ちならば、そんな思いを抱く瞬間もあるのかもしれない。 だが我々のようなパンピーがそのように思うことは絶対にない。カネが欲しい、損するよりは得をしたい……というのは、現代社会を生きる者であれば誰しもが普通に思うことである。 にもかかわらず諸君はなぜ、車を売却する際、深い考えもなく「一括査定サイト」やら「ディーラーの下取り」を使っているのか? 筆者には理解しがたい。

1 なぜならば、一括査定サイトやらディーラー下取りを使っても、車売却の際に我々が得すること、つまり「より多くのカネを得ること」はほとんどないからだ。

特に、やや希少な輸入車に乗っている者にとってメリットはないに等しい。

その理由を説明しよう。

一括査定サイトについて

まずは一括査定サイトについてだ。

「最大●社があなたの愛車を奪い合うことになります! 最高額をGETしちゃいましょう!」

……おおむねこんな感じのフレーズを、たいていの一括査定サイトがうたっているはずだ。これがウソとは言わないが、鵜呑みにするのは阿呆である。

まず一括査定サイトというのは、買取業者側から見るるならば、顧客候補からの情報がサイトから配信されるたびに、サイト側に「情報料」を支払わねばならい仕組みになっている。要はけっこうコストがかかるのだ、買取業者側からすれば。

で、そのコストは最終的に誰が負担するかと言えば、「車を売却する人」である。要はその分だけ買取価格が下がるということですよ。

それだけではない。

買取業者は、買い取った車を次のユーザーに直接販売するのではなく、「オートオークション」という業者向けの市場に出品する。で、オークションで中古車販売店がその車をセリ落とし、店頭で次のユーザーに販売するわけだ(※買取業者がユーザーに直販するケースもあるが、その割合は非常に少ない)。

つまり、その流れのなかでどうしてもマージンが二重にかかるため(買取店がオートオークションで得る利益と、販売店がユーザーに販売する際の利益)、どうしたって一括査定サイト経由の買取価格は安めとならざるを得ないのである。

まだまだ理由はある。
一般的な車種であれば、オートオークションでの相場というのはおおむね明確に決まっている。しかし一点モノに近いような希少輸入車の場合、そもそも「相場」という目安が存在しない。

そのため買取業者は、「ステキで希少な輸入車であることはわかるけど、こんなのオークションでいくらになるか見当もつかないから、とりあえずリスク回避の意味で安く買っとくか」という心情になり、あなたのステキでレアな輸入車に激安査定額を提示するのだ。

ディーラー下取りについて

ディーラー下取りについてはもはや説明するまでもないだろう。

彼らの本業はあくまでも「新車をたくさん売ること」である。そのため中古車を仕入れて販売するというビジネスモデルには必然的に気合が入らず、わざわざ高値を提示するインセンティブがないのだ。

もちろん、認定中古車制度に熱心な輸入車ブランドにおいてはその限りではない。だがそこで高額査定が付くのは1~2年落ちか、せいぜい3年落ちぐらいの高年式メジャー人気モデルだけだ(ボディ色は黒と白限定)。

あなたが大切に育ててきた「20年落ちだけど、ものすごいしっかり整備してきて、内装もめっちゃキレイなんです! 大切に乗ってきた一台なんです!」というちょっと変わった色の車は、さほどの価値を認めてもらえない。や、価値があることは彼らもひとりの車好きとして理解しているはずだが、「売りづらい」ため、高値を付けるわけにいかないのである。

「じゃあ、どうすればいいのよ? 自分の輸入車はどこへ持って行けば正当に評価されるの?」という話になるわけだが、答えは明らかである。「そういうのが得意なところへ持って行きなさい」である。

輸入車専門買取店について

その一例が「外車王」だ。

今から19年前に輸入車販売店としてスタートした外車王は、その後フラフラ浮気することなく「輸入車一筋」でビジネスを展開。現在では販売店部門のほか、この「外車王」部門と自社修理工場、パーツ事業部、EV事業、WEB事業……等々と、とにかく輸入車に特化した一大スペシャリスト集団になっている。

で、外車王に愛車の査定を依頼したならば、査定を担当するのはレア物輸入車やオールドモデルなどの魅力と価値、そしてその難点も知り尽くしている専任スタッフ。普段はプリウスやN-BOXとかを主に扱っている買取店のスタッフとはまったく違う視点で、あなたの愛車ならではの価値を正確に見抜いてくれるだろう。過去にはマニアックなポルシェの高額査定も飛び出したと聞いている。

買い取った車は自社の整備工場にてメンテナンスを行い、そして基本的には自社の販売部門であるガレージカレントにて販売される。つまり「直接整備&直接販売 ゆえに極限まで中間マージンをカットできるため、その結果として「高価買取 を実現できるのだ。

さて。以上のメカニズムがわかったならば、いつまでも一括査定サイトやらディーラー下取りで消耗しているのはナンセンス。 愛着をもって乗ってきた輸入車を高値で旅立たせたい各位には、すかさず「輸入車専門買取店」にコンタクトを取ってみることをおすすめしたい。

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ユーズトカーラボ 編集部
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