コラム

デザインがステキな日産のコンパクトミニバン「キューブ・キュービック」。今でも検討してみる価値は大

それでは今週もさっそく「おすすめミニバンのおすすめグレード」に関する研究を進めてまいりましょう。今週のお題は、デザインがステキな日産のコンパクトミニバン「キューブ・キュービック」です。

取り回しとデザイン性に優れる7人乗り車


2003年9月に登場した日産キューブ・キュービックは、2代目日産キューブ(Z11型)のホイールベースを若干延長させ、3列シートを与えた7人乗りモデルです。コンセプトは「Magical Max Box」なるもので、要するに日常の足としての気楽に取り回せると同時に、「いざというときには7人を乗せられる」ということを訴求ポイントとした小型ミニバンでした。
普通のキューブと比べてホイールベースが170mm延長され、延長された部分に2人がけのシートが付いた以外は、基本的にはキューブと同じ。なんとも素敵なリアの左右非対称デザインや、なかなか広大な車内空間という美点も、Z11型キューブからそのまま受け継いでいます。
初期モデルのパワートレインは最高出力98psの1.4L直4+4速ATまたは6速マニュアルモード付き「エクストロニックCVT」で、駆動方式はFFのみ。

ボディサイズは全長×全幅×全高=3900×1670×1645mmで、全長4mを切るというコンパクトさが自慢のひとつです。最小回転半径はベースとなったキューブより0.3m大きい4.7m。なのですが、4.7mでも十分以上に「取り回しに優れる車」だとは言えます。

ただしサードシートはぶっちゃけ狭いです!


サードシートは「簡単に引き出せる操作性」を追求したもので、荷室床のヒモを引っ張ればシートバックに座面が連動して持ち上がり、シートが現れます。たたむときも同じ要領で、操作は片手でOK。
ただしキュービックのサードシートはかなり小さめ&狭めです。平均的なサイズの成人男性が座ると「正直かなり窮屈!」といった体勢になりますので、キュービックの3列目はあくまでも「お子様用」あるいは「ちょっとそこまで7人で行く必要がある時用」として割り切るべきでしょう。

奮闘するも、2008年に販売終了

初期のグレードはベーシックな「SX」と上級「EX」の2種類で、新車時価格は前者が154.3万円、後者が164万円でした。またそのほか、2004年5月17日には期間限定で「キューブキュービック・プラス・コンラン」が発売され、「プラズマクラスターイオンRエアコン」やフロントフォグランプなどを備えた特別仕様車「SXリミテッド」と「EXリミテッド」も登場しました。
さらに同年8月には新グレード「Agiactive(アジャクティブ)」も追加。これは「SX」に専用フロントバンパー&グリルと専用サイドシルプロテクター、15インチタイヤ&アルミロードホイール、フロントフォグランプを付加し、インテリアを専用カーボンブラック内装としたスポーティな仕様です。
2005年5月にはマイナーチェンジが実施され、従来からの1.4Lエンジンに加えて最高出力109psの1.5Lエンジンを追加。そして駆動方式も4WD(e-4WD)が新たに選べるようになりました。同時にグレード体系も見直されれ、それまでの「SX「EX」「アジャクティブ」から「14S」「15M」「15RS FOUR」等々に変更されています。
参考:日産のコンパクトミニバン「キューブ・キュービック」売却専門ページ!


しかしキューブ・キュービックの3列目シートはあまりにも狭かったからでしょうか。2008年11月、2列シートのキューブは新型であるZ12型にフルモデルチェンジされたのですが、キュービックのほうはモデルチェンジされることなく、そのままカタログから消えて販売終了となりました。

万人向けではないが、ある種のご家庭にはハマるかも


ここまで述べてきたとおり日産キューブ・キュービックのサードシートはぶっちゃけかなり狭いため、「3列シートのミニバンとして本格的に使いたい!」という人には明らかに向いていません。
しかし世の中にはそうでない人やご家庭も多数いらっしゃるはず。例えば「普段は2列シートの車でぜんぜんOKなのだが、たまに、諸般の事情で3列目シートが必要になる」というタイプの人です。
もしもあなたがそういったお人であるならば、小ぶりでおしゃれで、そして普段は簡単に3列目をたたんでフラットにしておけて、なおかつ「必要があるときに限り」3列シート車へと変身させられるキューブ・キュービックは、決して悪くないというか、なかなかステキな選択肢である可能性はあります。

狙い目は車両40万円前後の「15M」か



前述のとおりキューブ・キュービックは2008年11月に販売終了となっているため、これから入手するのであれば中古車を探すほかありません。
そしてその中古車は今、おおむね下記のような状況です。
●流通量:まずまず(多くもなく少なくもなく……といったニュアンス)
●相場:車両価格7万~50万円
この「7万~50万円」というかなり格安な価格帯で、もしも「かなりいい感じの一台」を探しだすことができたなら、そしてあなたのご家庭がキューブ・キュービックというちょっと特殊なカタチのミニバン(?)に合っているのであれば、検討してみる価値は大かと思われます。なにせキューブ系は内外装ともデザインがかなりいいですから、そこだけを取っても注目に値する一台ではあります。
市場にある中古車はそれこそ千差万別ですが、「典型的」と思われるのは下記のようなスペックを持つ物件です(※下記は実際の物件ではなく、あくまでイメージです)。
●2007年式日産キューブ・キュービック 15M プラスナビHDD
車両価格=40万円
走行6.2万km/HDDナビ/インテリキー/プライバシーガラス/ETC/ほか
上記のようなイメージの個体の場合で支払総額は「50万円ちょい」といったところでしょうか。それをもって「けっこう狙い目じゃないか!」ともしも思ったのであれば、より詳しい中古車情報をカーセンサーnetなどで確認してみてください。
多少なりともご参考になったならば幸いです。それではまた来週!
[ライター/伊達軍曹]

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ユーズトカーラボ 編集部
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