コラム

伊達軍曹のここだけSUV談義 第2弾。マツダの新世代SUVに乗ってみたいけど乗れない…いったい何故?

今回もいきなり始まった「伊達軍曹のここだけSUV談義」であるが、やっぱりこのタイトルに多少の違和感を覚える。
前回も書いたが……ネット上に記事を書くというのは「駅前に置かれている、誰もが読める掲示板に何かを書く」ということにほぼ等しいため、「ここだけ」という表現は果たして適切なのか……と思う。だが、まぁなんとなくパーソナルな感じで地味に展開したい連載ではあるため、これでいいのかな……と。
さて、今回はどんな話かといえば、「マツダのSUVがおしゃれすぎて困る」という問題についてである。

美意識が高すぎて、逆にちょっと引く?


SUVに限った話ではないのだが、昨今のマツダ車のデザインは内外装ともにウルトラスーパーおしゃれだと感じている。アレはもうほとんど「ガイシャ」であり、「広島に突如現れたアルファロメオまたはピニンファリーナである!」と評しても、決して間違いではないはずだ。

まぁ初代CX-5のときはそこまでは思わなかったが、2015年2月にCX-3が登場すると「おおっ!」と思わず声が出て、2016年12月にCX-5の2代目が出ると「うおおおおおおっ!」と雄叫びを上げ、そしてこのたびジュネーブモーターショーでCX-30が発表されると「………!」と失神した。
ここに挙げたどれもが素晴らしい内外装デザインであり、素晴らしい質感である。そして本稿の主題からは少々はずれるが、もちろん「走り」もかなりのモノだ。本当に素晴らしい。

「そんなにマツダの新世代SUVが素晴らしい素晴らしいっていうなら、買えばいいじゃん? スバルのXVなんか乗ってないでさ」という意見もあるかもしれない。
確かにそのとおりだ。わかる。
だが、わたしはマツダの新世代SUVを買うことができないのだ。
なぜか? 「東京ヤクルトスワローズのファンだから」という宗教上の理由も確かにある。だがそれは些細な話であり、本質ではない。
問題の本質は、冒頭で指摘したとおり「おしゃれすぎる」ということなのだ。

自身の(ショボい)ライフスタイルに合わないという問題


ほとんどアルファロメオ級の、いやアルファなんぞよりも断然おしゃれで高級感があるのではないか? と思われるマツダのSUVを、買うこと自体はいい。カネなどほとんど持ってはいないわたしだが、月賦でならばなんとかなるはずだ。たぶん。
だが、あのウルトラスーパーおしゃれなデザインと質感のSUVを、我が貧乏長屋の駐車場に置いておくのは、どうにもはばかられる。
それはまるで、絶世の美女とまではいわないが結構な美女である慶應大学卒の才媛を妻に娶り、しかし「知ってのとおり我が家はカネがないので、そこのユニクロでブラウスでも買ってきなさい。ほら、3000円あげるから」と千円札数枚を手渡すような、強烈な違和感がある。
またわたし自身の着衣も、あれに合わせて現在のユニクロではなく、せめてビームスとかユナイテッドなんとかとか、そういったお店でひとそろい買わねばならぬような気もする。また出かける場所も、いつもの無添くら寿司ではなく、せめて「レッドロブスター」を選ぶべきだろう。
そういったモロモロを考えると、「なんか、違うな……」と感じてしまうのだ。
いやもちろん、言うまでもないがマツダの新世代SUV各モデルに罪はない。有罪なのは、わたしのショボい生活スタイルである。
だがとにかく「あまりにもおしゃれになってしまった」がゆえに、精神的に手が出せないのである。

ま、買えばたぶんすぐに慣れるのだろうが


その点スバルはいいですよ。こんなこと言うと生真面目すぎるスバルファンから袋叩きにされるかもしれませんが、デザインが、言っちゃあなんだけどちょっとダサいじゃないですか? わたしのXVにしたって、スバル車のなかじゃ相当イケてると思ってますが、やっぱりどこかちょっとダサいですよ。
でも……そこがイイと思っているのだ。それにより、むしろ落ち着くのだ。
という次第で自分はスバルXVを愛しており、今後も乗り続けるつもりだ。そしてXVの次も、たぶんだが「何らかのスバル車」を買うだろう。ちょっとだけダサいデザインの、何らかのスバル製新世代SUVを。
しかし……ここまで述べたこととまるっきり同時に思うのは、「ま、そんなぐちゃぐちゃ考えてないで、マツダの新世代SUVを買ってもいいんじゃないの?」ということだ。
なぜならば、こうだ。
わたしは10年ほど前、「アルファロメオ」というイタリア車に対してまったく同様のことを思っていた。素晴らしいことはわかるのだが、あまりにおしゃれすぎるじゃないか? おしゃれすぎて恥ずかしい、照れるじゃないか! と。
だがさまざまな理由があって、そのときのわたしは結局「エイヤッ!」とばかりに人生初のアルファロメオを買った。こっ恥ずかしい「真っ赤なレザーシート」を備えた、GTVという車だ。
そしてその後、どうなったか?
……すぐ慣れた。
事前にぐちゃぐちゃ考えていたのが馬鹿らしく感じられるほどあっという間に、「アルファがそこにある生活」に慣れてしまったのだ。
それゆえたぶん、マツダの新世代SUVにおいても「まったく同じ展開」になるだろうことは想像に難くない。
だがそれでも照れてしまうのだ。あの、CMのテイストを含む異常なまでのおしゃれっぷりというか、過剰な美意識に。
[ライター/伊達軍曹]

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