近年様々な車種の中でもSUVは人気の高い車種です。実はSUVははっきりとした定義というものが実はありません。人気が上がっていくにつれ種類もさらに増えていき、ますます分類されていきますます定義づけが難しくなってきました。元々はピックアップトラックの荷台にシェルを備えたのがSUVの定義でしたが、今SUVというと車高を高く設定しオフロード走行が可能である4輪駆動車、モノコック構造でセダンやコンパクトカーから少し大きめに作られた車、そしてスポーツ・ユーティリティ・ビークル(Sport Utility Vehicle)の略であることからも伺えるようにスポーティーでありながらアウトドア仕様になっている車が挙げられるでしょう。こう聞くと普段使いには向かないのかと思われそうですが、これらの要素を備えた上で街中や日常でも使えるよう開発されているモデルもあり、まさに多様化した現代社会にマッチしている車種といえそうです。
10位 トヨタ ランドクルーザー
高い耐久性から日本だけにとどまらず世界的にもよく知られているクロスカントリー車です。現在販売開始からおよそ65年という長い歴史をもっていることから、それだけ安定した高い品質を誇っていることが伺えます。主に3種あり業務向けである70系ヘビー系、家庭向けでラグジュアリー仕様になっているステーションワゴン系、ライトデューティーである70ライト系があり事情に応じて自分に合うものを選ぶことができます。平成22年度燃費基準を達成したり、平成17年基準排出ガス50%低減レベルの認定を受けるなど環境にも配慮されています。
9位 マツダ CX-8
2017年から販売されているかなり新しいモデルで、マツダにとって日本向けのクロスオーバーSUVとしては最上位モデルです。特徴としては3列目が補助的なものではなく6~7人でゆったり座れることで、ミニバンの販売終了したマツダにとってミニバンに代わるモデルとも言えそうです。長さが4,900mm、幅は1,840mm、高さは1,730mmとかなりダイナミックな車体でありながらも、スポーティーなデザインは乗る者の気分を高めてくれます。2018~2019年日本自動車殿堂カーオブザイヤーも受賞していることから、注目度の高さが伺えます。
8位 日産 エクストレイル
2000年から販売されているミドルサイズのSUVで、「4人が快適で楽しい、200万円の使える4駆」というコンセプトで誕生し、オフロード目的に忠実に開発されました。現在販売されている3代目はルノーと共同開発したエンジニアリングアーキテクチャCMFを採用しており、オンロードでも活躍できるようなテイストが加わっておりオフロードのみならず日常生活でもありがたいモデルとなっています。
7位 スズキ ジムニー
1970年から販売されている軽のオフロード4輪駆動車です。小型でありながらも強度と耐久性を重視させるためラダーフレームを一貫して使っており、サスペンションは固定軸を用いています。トップレベルのオフロード走行が可能で、クロスカントリー競技のベース車にもなっています。現在同じオフロード車でもサスペンションは独立懸架化し、モノコック化していることが増えてきている中で非常に貴重な存在です。それは世界からも注目を受けており高い評価があります。
6位 マツダ CX-5
マツダの新世代技術であるSKYACTIV TECHNOLOGYを全面採用された初めてのモデルです。具体的には安定した上質なドライビングが可能な高機能で軽量であるSKYACTIVシャシー、低燃費にも貢献するSKYACTIVエンジン、衝突安全性能と落ち着いた操舵安定性が備わっている軽量高剛性のSKYACTIVボディが挙げられます。クロスオーバーSUVなのでオフロード走行に徹底しているというよりかは、スポーティーさもありながら街中でも走りやすい仕様となっています。
5位 トヨタ ハリアー
高級サルーンの乗り心地と快適性を兼ね備えたクロスオーバーSUV、というコンセプトから開発されました。高級クロスオーバーSUVという新ジャンルを開拓し、それは世界的にも影響を与え様々なメーカーから追随モデルが誕生しました。ガソリン車とハイブリッド車の二択があり、日常に寄り添っている都会派モデルといえます。一般的なSUVより足回りも高級車仕様で、どこに行くにも柔軟に反応してくれます。もちろんオフロード走行も対応していますし、まさに優等生といった言葉が似合うようなモデルです。
4位 ホンダ ヴェゼル
ホンダが進めるグローバルオペレーション改革の一翼を担うモデルとして3代目フィットをベースに開発された小型SUVです。Dynamic Cross Solidをテーマに作られたエクステリアはクーペっぽいなめらかさを備えたアッパーボディでありながら、安定感もあるロアボディーで美しいエクステリアにこだわっています。それがまた人気を高めている一つの要因と言えそうです。インテリアもExpansible Cockpitというコンセプトがあり、広さを感じさせつつも必要なボタンなどが分かりやすくすぐ操作できるようこだわわっています。また小型でありながらも膝周りにゆとりをもたせるよう設計しており、心地よいシートバックの角度にすることで高速道路や旅行など長時間のドライブでも疲れにくいよう工夫されています。
3位 トヨタ RAV4
1994年から2016年3代目で一旦販売終了し、4代目は海外でのみ販売され今年2019年に5代目が再び日本でも販売されることとなった話題のモデルです。TNGAに基づいたGA-Kプラットフォームが使われ、新世代の2,500cc直墳ガソリンエンジンであるダイナミックフォースエンジンが取り入れられ、ハイブリッドモデルでは新型2,500ccハイブリッドシステムであるTHSⅡ、AWDモデルでも新開発のダイナミックトルクベクタリングAWDが採用されているなどととにかく走りに関しては新しい技術が詰め込まれているので、話題性があったのも頷けます。
2位 スズキ ハスラー
なんといってもこの愛らしいエクステリアで知っているという方も多いのではないでしょうか。SUVに軽トールワゴンの要素を加えたのは発売当時としては新しい画期的なことで、とにかくアウトドアやレジャーを楽しめるよう開発されました。まさにそれは、アクティブなライフスタイルに似合う軽クロスオーバー、というコンセプト通りでしょう。それはインテリアにも表れておりシートバックがプラスチック製になっています。外でアウトドアを楽しんだ後でも汚れにくいよう考慮されており、そのためお子様がいらっしゃるファミリーにも合っていると思います。
1位 トヨタ CH-R
トヨタの世界戦略車として登場したコンパクトクロスオーバーSUVで、世界100か国で販売されています。それほどトヨタもこだわり心血注いでつくられたモデルで、当時トヨタとしては珍しいスタイリングで脚光と注目を浴びました。というのも近年SUVに対してデザインを重視する傾向が高まっており、今までのモデルと同じようなものではなく、デザインに徹底的にこだわったことで厳しいSUV市場で君臨できるようなモデルとなりました。ワールドカーデザインオブザイヤー2017年では最終選考3台にも選ばれたほどで、日本と世界問わずに端正なデザインであることが証明されています。中ではSUVクーペという表現をされるほどで、SUVのスペシャリティカー的存在でもあることが分かります。もちろん走りも御墨付きで4代目プリウスでも採用されているTNGAというプラットフォームが使われており、サスペンションは新開発のマクファーソンストラット式が採用されており、ザックス社製のSACHSアブソーバーを標準装備しています。高いボディ剛性が保たれながらも、重みと軽やかさを併せ持った乗り心地はオンロード、オフロード共に快適なドライビングを楽しめます。
SUV人気ランキングはあくまでも参考
SUVは今や多くの車種があります。ここでのランキングで掲載している車以外にも多くの良いSUVがあります。ご自身の環境に合わせた良いSUVを選択するのがベストな選び方とも言えますね。
[ライター/A.Oku]