コラム

2018年5月にビッグマイナーチェンジが行われたマツダのコンパクトSUV、CX-3。デザイン、安全性能の進化…どれ選ぶ?

それでは今週もおすすめSUVに関するモロモロの研究を進めてまいりましょう。今回のお題は、今年5月にビッグマイナーチェンジが行われたマツダのコンパクトSUV、CX-3です。

ディーゼルが1.8Lとなり、2Lガソリンエンジンも進化


小型車であるデミオをベースに作られたSUVであるため、CX-3は当然ながら小ぶりなサイズで、そこに不満を感じる人もいることでしょう。しかし逆に「さほど大きなSUVは要らん。むしろ小さめのほうが望ましい」というタイプのユーザーにとっては今、マツダCX-3こそが最注目すべき一台です。
今回のビッグマイナーチェンジのポイントは、大きく分けて(1)乗り心地と静粛性の向上 (2)エンジンの進化 (3)安全性能の進化(4)デザインの進化 という4点です。



(1)についてはタイヤとサスペンション、ボディ、シートなどををあらためて見直すことで、乗り心地と静粛性の大幅な改善が図られています。(2)のエンジンは、従来の1.5Lディーゼルに代わって1.8Lディーゼルの「SKYACTIV-D 1.8」を新たに採用。また「SKYACTIV-G 2.0」ガソリンエンジンも、全域にわたるトルク向上と燃費改善を実現しています。


(3)の安全性能は、夜間の歩行者認識精度を向上させた「アドバンスト・スマート・シティー・ブレーキ・サポート夜間歩行者検知機能付き」が標準装備となり、加えて全車速追従機能付きの「マツダ・レーダー・クルーズ・コントロール」も、最廉価グレード以外は標準装備になりました。
そして(4)の内外装デザインは、エクステリアではフロントロアグリルとLEDリアコンビネーションランプ、アルミホイールなどの形状を変えることで質感を向上。インテリアは電動パーキングブレーキを備えたことで、センターコンソールのデザインが刷新されています。

ディーゼルがイチ推しだが、街乗りにはガソリンも悪くない


以上の主な変更点を踏まえたうえで、新型マツダCX-3の「おすすめグレード」について考えてみましょう。
まず、マツダCX-3の現在のグレードラインナップとそれぞれのプライスは以下のとおりです。
【1.8Lディーゼル】
●XD|243万6480円~
●XD PROACTIVE|263万880円~
●XD PROACTIVE S Package|272万8080円~
●XD L Package|283万6080円~
●XD Exclusive Mods|286万8480円~※特別仕様車
【2Lガソリン】
●20S|212万7600円~
●20S PROACTIVE|233万2800円~
●20S PROACTIVE S Package|243万円~
●20S L Package|256万6080円~
●20S Exclusive Mods|259万8480円~※特別仕様車
もはやお約束ですが、まずは「ディーゼルで行くか、それともガソリンにするか?」という大命題を最初に片付けなければなりません。
結論としては「イチ推しは1.8Lディーゼルだが、場合によっては2Lガソリンもかなりおすすめ」ということになります。
ディーゼルは極太トルクにより高速巡航が非常に楽ちんで、なおかつ人気もあるためリセール価格も高め。それゆえ「長距離移動が多く、リセールも強く意識している人」にであれば間違いなくディーゼルのほうがいいでしょう。

しかし世の中のSUVユーザーというのは決して長距離移動が多い人ばかりではなく、なかには「街乗りがメインです」という人だっているはずです。そういった場合は、アクセル操作に対するリニアさや静粛性の面で上回り、なおかつディーゼルより約30万円は安い2Lガソリン仕様のほうが向いています。
つまり「ディーゼルで行くか、それともガソリンにするか?」という問題に関する今回の正解は「あなたの使い方次第」ということです。
参考:マツダのコンパクトSUV、CX-3買取専門ページ!

最廉価グレードは安全装備の面でかなり不満あり


ディーゼルとガソリンの双方がおすすめである……という答えが出ましたので、お次は「では、おすすめとなるグレードはどれか?」という核心部分についての検討を開始します。
まずもっともベーシックなXD(1.8Lディーゼル)と20S(2Lガソリン)ですが、この2グレードは安価な点が魅力ではあるものの、「おすすめグレード」とは言い難いものがあります。
なぜならば、マツダ・レーダー・クルーズ・コントロールやスマートブレーキアシスト、交通標識認識システム、アクティブ・ドライビング・ディスプレイなどの「キモとなる安全装備」が省略されているからです。もちろん個人の考え方次第ではありますが、今の御時世、これらの装備がないのは少々厳しいでしょう。

お次は中間グレードのXD PROACTIVEと20S PROACTIVEですが、今回のビッグマイナーチェンジでは、それぞれに「PROACTIVE S Package」という、「PROACTIVEグレードにL Package(最上級グレード)のエクステリアと快適装備を搭載したグレード」が追加されています。
PROACTIVEとPROACTIVE S Packageの価格差はそれぞれ約10万円で、S Packageのほうには以下の装備が追加されます。
●LEDフォグランプ
●メッキガーニッシュ
●運転席10WAYパワーシート&シートメモリー
●運転席&助手席シートヒーター
●ステアリングヒーター
……約10万円の差額でこれらの装備が付くことに価値を感じるかどうかは人それぞれというか、やや微妙な部分もあるような気がします。ただ、シートヒーターとステアリングヒーターの有無を重視したい人にとっては、PROACTIVE S Packageはけっこう価値あるグレードかもしれません。そうでない人は、約10万円安く、それでいて安全装備の類はばっちり標準装備されている「普通のPROACTIVE」でも十分かもしれませんね。

豪華なCX-3が欲しいならベストは特別仕様車の「Exclusive Mods」か?


そして最後に最上級グレードであるXD L Packageおよび20S L Package、さらにはそれぞれの特別仕様車である「Exclusive Mods」について考えてみます。
PROACTIVEとL Packageの価格差は約20万円で、L PackageにはPROACTIVEの各種装備に加えて以下の豪華装備が装着されます。
●LEDフォグランプ
●メッキガーニッシュ
●運転席10WAYパワーシート&シートメモリー
●運転席&助手席シートヒーター
●ステアリングヒーター
●本革シート(ブラックまたはピュアホワイト)

最大のポイントは「本革シート」でしょう。そしてオフホワイトのリアルレザーとなる「ピュアホワイト」は、正直かなりおしゃれで魅力的です。PROACTIVEと約20万円の価格差でここまでおしゃれだと、「おすすめはL Packageのピュアホワイト!」と思わず断言してしてしまいたくなります。
しかしもうひとつ、気になる存在があります。特別仕様車である「Exclusive Mods」です。
L PackageをベースとしているExclusive Modsは、ベースとの価格差が約3万円程度であるにもかかわらず、
●ナッパレザーの専用シート
●専用18インチアルミホイール(高輝度ダーク塗装)
●スーパーUVカットガラス(フロントドア)
●IRカットガラス(フロントガラス/フロントドア)
●その他、しゃれた感じのインテリア装備各種
が装着されています。……これはもう「ラグジュアリー感」にこだわってL Packageを選ぶのであれば、約3万をプラスして「Exclusive Mods」を選んだほうが得策であるうような気がしてなりません。
ということで、新型CX-3に関する結論というか、まとめです。


・長距離移動が多い人は1.8Lディーゼルで
・街乗りメインの人は2Lガソリンを
・中間グレードを選ぶなら、新たに設定されたPROACTIVE S Packageではなく普通のPROACTIVEでも十分かも
・最上級グレードで行きたいなら、特別仕様車「Exclusive Mods」がたぶん満足度高し

もちろんこれは、当ラボによるひとつの勝手な意見に過ぎません。実際のところは、以上の内容を参考にしていただいたうえで、ディーラーなどで現物を見ながら楽しく悩んでいただければと思います。
それではまた来週!
[ライター/伊達軍曹]

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ユーズトカーラボ 編集部
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