コラム

個性的な「オートフリートップ」により一定以上の人気を博した、マツダの3列シート車「ボンゴフレンディ」のおすすめポイント

それでは今週もさっそく「おすすめミニバンのおすすめグレード」に関する研究を進めてまいりましょう。今週のお題は1995年から2005年まで販売されたマツダの3列シート車「ボンゴフレンディ」です。

ミニバン風だが、実はキャブオーバー車


ボンゴフレンディは、それまで販売されていた「ボンゴワゴン」と「ブローニィワゴン」の後継にあたるモデル。見た目的にはミニバンらしいセミキャブオーバー(運転席(キャビン)がパワートレインにやや被さる構造)ですが、実際は運転席の下にエンジンがあるというキャブオーバー構造、つまりはトラックみたいな構造でした。

搭載エンジンは最高出力160psの2.5Lと、同105psの2L、同125psとなる2.5Lディーゼルターボの3種類。組み合わせられるトランスミッションはすべて4速ATです。ルーフのタイプは「ノーマルルーフ」「サンルーフ」「オートフリートップ」という3種類が用意されていました。

「屋根裏部屋」としてのオートフリートップ


そのなかでも特筆すべきは「オートフリートップ」でしょう。

このオートフリートップはダイキョー・ベバスト社が製作したもので、ルーフ部分が電動で持ち上がり、屋根の上にテント型の「屋根裏部屋」が出来上がるという仕組み。部屋の内部は小さいお子さんなら中で立つことができる高さで、広さも大人2人が十分に寝られるサイズでした。そして床面はクッションになっており、まさに「車で寝る人のための車」だったと言えます。

「屋根裏」への移動は1列目と2列目シートの間にある「アクセスホール」から行います。就寝時にはアクセスホールはふさがれてしまいますが、飲み物などの小物を受け渡すための窓が用意されています。そしてオートフリートップ上部には固定式のサンルーフも完備。窓には開閉可能な虫除けの網も備えていました。
そしてボンゴフレンディはシートのバリエーションもなかなか豊富です。
8人乗りタイプには「左右ハネ上げ式」と「一体型ベンチ式」の2種類のサードシートを設定。ベンチ式では2~3列目シートが800mm以上スライドします。また初期型には6人乗れるシートにシンクやコンロなどを加えたキャンピングカー仕様「RF-Vキャンパー」も用意され、3列目を撤去した5人乗り仕様も設定されました。

途中2回のマイナーチェンジを実施


1999年2月にはマイナーチェンジを行い、オートフリートップの屋根裏空間を拡大するとともに内外装を一新しました。
オートフリートップは、開口角度を拡大してルーフボード(床面)からオートフリートップ先端までの高さを従来より260mm高くすることで、ロフト内の容量を従来の1.7平方メートルから2.0平方メートルへと約20%アップ。これにより、大人と子供が向かい合って遊べるゆとりのロフト空間を実現しました。
フロントビューは当時のマツダのファミリーフェイスを採用したほか、コンビランプと一体型のフロントヘッドランプや新デザインのリアコンビランプを装着。室内ではアームレストや移動式の灰皿などを設けた大型センターコンソールを採用しています。
2001年9月には再びマイナーチェンジが実施されました。外装デザインがシュッとしたニュアンスのものに変わると同時に、「オートフリートップ」の形状も変更。さらに、従来まではセンターだけに設けられたサンルーフに加えて、前端部分にもサンルーフを新設。またセンターサンルーフもそのサイズを拡大させました。

中古車のボリュームゾーンは70万~98万円


個性的な「オートフリートップ」により一定以上の人気を博したボンゴフレンディですが、さすがに古い構造のキャブオーバー車だけあって、乗用ミニバンの時代が全盛になってくるとその売れ行きも悪化。2005年12月には残念ながら生産終了となりました。
そのため、もしもこれからボンゴフレンディを買いたいというのであれば「中古車」を探すほかありません。
ボンゴフレンディの中古車流通量は「微妙」といえます。具体的には2019年5月後半現在、カーセンサーnetでの掲載数は全国で32台。これは「圧倒的に少ないわけではないが、かといって多いとは絶対に言えない数」と言えば良いでしょうか。
参考:マツダのボンゴフレンディ買取専用ページ
そのため、もしも本気でボンゴフレンディの中古車を探すのであれば、自宅近所の販売店だけでなく、休日などを使って遠くの販売店まで足を伸ばしてみる必要はあるかと思います。
中古車相場は約20万~約130万円と上下に幅広い状況ですが、ボリュームゾーンは70万~98万円といったところ。このあたりの価格帯で、オートフリートップのコンディションや作動状態に問題がなく、なおかつ車そのものとしてのコンディションもまあまあ悪くない個体が見つかったなら……アウトドア派のご家族にとって「今あえてボンゴフレンディ!」というのはちょっとおもしろい選択かもしれません。
もしもご興味があれば、カーセンサーnetなどでその中古車の数々を細かくチェックしてみてください。
多少なりともご参考になったならば幸いです。それではまた来週!
[ライター/伊達軍曹]

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ユーズトカーラボ 編集部
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