豆知識

買取業者選びで失敗しないために、知っておきたい査定のポイント

愛車を手放すとき、少しでも高く買い取ってほしいですよね。しかし、査定では買取業者がどんなポイントをチェックしているかわからず、買取金額が妥当か判断は難しいものです。
この記事では、買取業者が車を査定する上で重視するポイントについて解説します。また、信頼できる買取業者の選び方についても紹介します。

①査定に大きく影響するポイント

世の中にはとても多くの車が走っていますが、その使われ方は1台ごとに違います。ずっとガレージに眠っていてキズ一つない車もあれば、毎日100km以上走っている車、事故に遭ってしまった車、エンジンの調子が悪い車など、その状態は千差万別。

車を買うときに傷だらけの車を敢えて選ぶ人は少数派でしょう。多くの方はキズの無い、新車に近い状態の車を好みます。しかし、キズの状態だけが車の価値を決めるわけではありません。外装、内装に問題がなくてもエンジンが故障している車はなかなか売れないでしょう。

査定とは、このように様々な要素が絡む車の価値を判断し、売る人と買う人とを繋ぐ重要なプロセスです。ここからは、愛車の売却を検討されている方に少なくとも知っておいていただきたい内容をいくつか紹介します。

査定の基準について

例えば「同じ車、同じ年式なのに査定結果は倍ほども違う」というケースがあります。これは査定業者がズルをしている……などという話ではなく、「査定価格に非常に大きな影響を及ぼすポイントがある」ということを示しています。査定金額を決めるポイントは実に様々で、年式・車種・グレードはもちろんのこと、走行距離やボディカラー、外装や内装の状態、修復歴の有無、オプション部品の種類やタイヤの状態まで多岐にわたります。これらの組み合わせによって、大幅な価格差が付いてしまうということも起こるわけです。

このように愛車の査定には様々な要素が影響してくるわけですが、その全てを説明しきることはできませんので、ここでは3点だけ取り上げて確認してみましょう。

そもそもの人気、需要

それを言っては……という話でもありますが、査定価格に最も影響を与える要素は「相場」、つまり車種の人気です。どんなに新しく完璧な状態の車であっても、「買いたい」という人が一人もいなければ価格は付かない、つまり査定ゼロです。

また、「人気車」と言われている車であっても市場への供給が多すぎれば値崩れしますし、先に挙げた例のように、何かの理由で需要が急増し相場が急上昇した車種もあります。相場の変動は日々刻々と起こっていますが、車の流通量は膨大であり、ディーラーや買取業者は全ての情報を追えるわけではありません。特にディーラーの場合は本業が「販売」であり、「買取」時点での相場観の把握にそこまでシビアになる必要が無いという事情もあります。この差は査定時に買取業者がディーラーより高値を付けやすい一因になる場合があります。

走行距離

査定士が実車確認する際には大抵、走行距離を最初に見ます。高年式(新しい)車の場合であっても、過走行の場合で査定金額が大幅に下がるケースも珍しくありません。走行距離がそこまで重要になる理由は何でしょうか?

単純に言えば、車の中身は消耗品のカタマリだからです。タイヤやブレーキ部品であれば消耗度合いは目視できるので、比較的容易に交換可能です。しかしエンジンや変速機の内部部品などは目視確認できない上に、部品交換となれば数日がかりの作業も珍しくありません。走行時に何らかの症状が出るような状態であれば別ですが、基本的には消耗度合いを走行距離などから「推定」することになります。

そのため、これらの消耗度合いが大きいと思われる過走行車は走行距離に応じて減点され、査定金額がマイナスされます。どの程度から過走行と見做されるかは車種や年式によって変わりますが、基準からの超過分に応じて割合で減額される場合が多いため、高年式(新しい)車ほど影響が大きくなります。

過走行車が減点なら、低走行車は?はい、もちろん加点対象、つまり査定アップが期待できます。一概には言えませんが、平均の年間走行距離が5,000km以下の場合などは加点対象になります。

事故車、修復歴

「事故車」が査定の減点対象ということは、ご存じの方も多いかと思います。しかし、いったいどのような車が「事故車」と呼ばれるのでしょうか?こちら、実は説明がとても難しいのです。

警視庁の統計によると日本では年間30~40万件の交通事故が起こっています。国内の新車販売台数は500万台ほどですので、ほとんどの車は数年以内に一度は事故に遭う計算となりますね。え、それならみんな事故車じゃん……!とはなりません。少し長くなりますが、要点だけ説明させていただきます。

いわゆる「事故車」ですが、査定や売買の場では「修復歴車」と呼ばれます。修復歴の有無は自動車売買の際の重要な情報として表示が義務付けられており、査定の際にも重要な確認項目となります。それでは、「修復歴」とはどのようなものを指すのでしょうか。

車は骨格となる鋼板にエンジンや変速機、様々な外板パネルや内装パネルを取り付けた構造となっています。この骨格となる鋼板はかつて「フレーム」と呼ばれ、フレームの交換や修理の形跡を「修復歴」と呼んでいました。比較的大きな事故に遭ったとしてもフレームさえ無事であれば「事故車」にはならなかったわけですね。

製造技術の変化や衝突安全性の確保に伴い現在では明確なフレームを持つ構造はトラックなどの一部車種に限られるようになり、現在流通している乗用車のほとんどは「モノコック」と呼ばれる一体構造の車体骨格をもとに製造されています。かつてのフレーム構造は非常に頑強で、多少の衝撃ではダメージを受けない利点がありました。しかしその分の衝撃は衝突した相手側に向かい、特に対人事故の場合は致命的な結果に結びつきやすくなります。これを防ぐために開発されたのが「衝突安全ボディ」と呼ばれる「潰れやすい」構造です。簡単に言えば車体の特定箇所が潰れやすくなっており、事故の際の衝撃を車体で吸収できるように設計されています。

詳細は割愛しますが、この衝撃吸収ボディの普及によって修復歴の扱いは非常に分かりにくくなっているのが現状です。同じような損傷を受けても修復歴になる部分とならない部分、なる部分の中でも減点幅の大きい部分とそうでない部分が混在し、専門家でなければ判断できなくなっています。後述する「二重査定」の問題でも、修復歴の見落としが原因というケースは少なくありません。

このように言うと不安に思う方もいらっしゃるかと思いますが、一般的にバンパーやボンネット、ドアパネルなどは「外板」として扱われ、これらの外板部品については、交換や破損があっても基本的に「修復歴」には該当しません。それ以上の交換を伴う修理を行った場合は、査定時に伝達しておくのが無難です。

いずれにしても、査定する側の技量も問われるのが修復歴の判断です。では、査定を頼む買取業者はどのように選べば良いのでしょうか。

②信頼できる買取業者の選び方

査定の際に発生する代表的な問題として、「二重査定」「再査定」と呼ばれるものがあります。簡単に言えば契約時の査定金額が間違っていたために査定のやり直しが必要になる、というケースです。

先に挙げた修復歴の見落としなどは査定金額に与える影響が大きいため、万一見落としがあった場合、買取業者は赤字になります。これを防ぐために成約金額を変更させて欲しい、要するに買取価格を下げさせて欲しいというのが二重査定の発生する理由です。

売買契約済みであれば基本的に応じる必要はありませんが、契約内容や査定時の状況によっては応じざるを得ないケースも発生します。そうなれば「高値で売れた!」という気持ちが糠喜びになるだけでなく、買取業者との関係が悪化したり、乗り換えの都合が付かなくなったり、もう最悪ですね。一番高い査定価格で売ったつもりが、「実は適正な査定を行っていた二番目の業者の方が高かった」ということもあり得るため、とても損した気分になってしまいます。

このような事態を防ぐためにはどうすれば良いのでしょうか。答えは非常に単純で、査定士がプロとして確実な査定をすれば良いわけです。

査定時間

価格差が発生する理由は様々ですが、基本的には査定時の見落としや連絡の不備が原因です。「故障個所があるのに伝達しなかった」となれば売主の不備ですし、「修復歴を見落とした」となれば査定士のミスです。では、どうしてこのようなミスが発生するのでしょうか。
例えば時間的な制約です。

一時期は短時間での査定を売りにする買取業者も多く見られましたが、短時間での査定となれば当然見落としも発生しやすく、売主からの情報収集にも十分な時間が割けません。「車種とグレード、走行距離で相場が分かります!」というような謳い文句は確かに事実ですが、分かるのはあくまで相場であって査定価格ではありません。実際の車を見なければ分からないポイントを全て無視すればこの程度の価格が期待できます、というレベルの話だとお考えください。ですので多くの場合、実際に査定すれば「相場」よりも低い価格が提示されることになります。

ディーラーと買取業者との違い

では、「高く買い取れる業者」はどのように選べば良いのでしょうか。例えば、ディーラーと買取業者、どちらがお得?という点は気になりますよね。一般的には買取業者の方が高値になりやすいと言われ、確かにその傾向はあるかと思います。これは何故なのでしょうか。
もちろん様々な要因がありますが、ディーラーと買取業者とでは根本的に異なる点が存在します。つまりは利益構造です。ディーラーは「販売」が利益になり、買取業者は「買取」が利益になる、この違いです。買取自体が利益に直結しているため、追加のコストを支払うことができるというわけです。

また、一般的に値付けの際には「売り先」の有無も重要になります。「これから来るかもしれない顧客」を販売対象にする場合と、「既に欲しいと言っている顧客」を対象にする場合、どちらが高値で売れるでしょうか。もちろん後者ですね。これが可能になるのが買取専門店の強みです。買取専門店の販売先は全国の中古車店や海外市場ですから、日本全国のみならず海外からの需要も含め、「この車が欲しい」という市場の要望が絶え間なく入ってきます。販売先が常にある、この点が査定価格に与える影響は大きいでしょう。

さらに、高値買取を行うためには車種ごとの相場変化や市場バランスに敏感である必要があります。相場が上がっていることを知っていれば、他社より高く買い取っても利益を出すことができますね。また、故障しやすい箇所や個体差が出やすい箇所を知っていれば、その程度によってプラス査定にすることも可能でしょう。つまり、その車に対してどれだけ知識を持っているかという点も重要になります。

まとめ

査定のポイント、買取業者を選ぶ際のポイントについて見てきましたが、いかがだったでしょうか。

業者を選ぶ際には、「①二重査定を防ぐためにも十分な時間を取って査定」し、「②その車について専門的な知識を持った査定士のいる買取専門店」が理想です。Nラボではプロの査定士が買取価格の下がる見落としが無いように時間をかけて査定します。またジャンル特化型の専門店ですので車種ごとの知識量にも自信があります。愛車を手放す際のより良い選択のために、参考にしていただければ幸いです。

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