はじめて輸入車に乗る方にとって試乗を申し込むのはハードルが高いと思います。「自分には場違いでは・・と感じてしまって・・・。」それで記事を作ってみました。
免許取得から10年位ずっとペーパードライバーだった主婦の方に投稿いただきましたので紹介します。
──支障のない範囲で自己紹介をお願いします
我が家は30代前半の夫婦で、今回は妻である私専用の車購入のための試乗です。 免許取得から10年位ずっとペーパードライバーで、実家のお下がりの車に乗っていたのですが、車検が高額なので買い替えることにしたのです。なので、初めて自分で選ぶ車です。
──どの輸入車の車に試乗しましたか?
試乗は以前見かけてずーっとかわいいと思っていたフィアット500を見に行くことにしました。
買えるかどうか分からないけど、見るだけならタダだし!と、公式HPの試乗申し込みフォームから試乗申込み。
既に、トヨタ・ホンダ・マツダにも車を見に行っていたのですが、その時は予約していなくて試乗車が選べなかったんですよね。 輸入車は勝手が分からないし、乗りたい車に確実に乗れるようにと、今回はきちんと予約しておきました。
──試乗する際、どんな服装で輸入車のお店に行きましたか?
フィアットのディーラーはアルファロメオと同じ系列なんですよね。だから、ちょっとお高いラインも扱っているので服装が気になりましたが、結局普段着で行きました。頑張りすぎてるのも痛々しいかなと思ったからです。それに輸入車と言っても、価格帯は国産車とそんなに変わらないな、と思って。
──輸入車のお店の雰囲気はどうでしたか?
当日、1人で約束の時間にディーラーに到着。
店頭は意外とカジュアルな感じでした。中古輸入車の扱いもしているみたいで、お店の外には色んな種類のレトロカーが所狭しと並んでいてワクワクします。
ソファに案内されて、アルバイトの女の子がコーヒーを入れてくれました。
輸入車ディーラーのラグジュアリーなイメージと全然違って、いかにも普段着なカジュアルな格好の女の子で、何だかちょっとホッとしました。
そして担当の営業さんとご対面して、まずはラインナップの説明から。それぞれタイプの特徴をわかりやすく案内してもらい、私の用途に合うのは500の1.2ですね、とアドバイスいただきました。ちなみに、街乗りメインでたまに高速にも乗るというごく一般的な用途です。ついでに、タイプ別に取得税や毎年の税金がいくらになるかまで教えてくれました。意外と生活密着型なディーラーさんです。 。
──実際試乗してみてどうだったでしょうか?
車の準備が出来るまで、展示車を見たり、写真撮ったりしながら待ちました。 ピカピカの実物を目の前にすると、500がとってもかわいくてウキウキしてきます! せっかくなので先輩格のアルファロメオシリーズもしっかりチェック。フィアットもそうだけど、インテリアがおしゃれでかっこいいです! これは国産車との大きな違いですね。
さて、試乗には自信がなく、しかも夫もいないので内心ハラハラしていたのですが、まずは営業さんが運転しながら操作方法の説明。
輸入車なのでウインカーとワイパーの操作が左右逆だったり、フィアットはギア操作がちょっと普通と違ったりするのでよーく見ておきました。
そして、車の往来が殆ど無い道に来たところで運転交代。シートやハンドル、ミラーの位置をきちんと合わせてもらって試乗スタートです。
手取り足取りアドバイスをもらいながら、アップダウンあり・カーブありのコースをぐるぐると、慣れるまで試乗させてくれました。まるで教習所みたいでしたね。
最初はパニック気味で運転していましたが、段々車との呼吸が合ってくるというんでしょうか?
ちゃんと自分のアクセルワークで思った通りの反応が返ってくるようになると、それがとっても楽しかったです。
正直もうこの頃には、「あー早く自分のものにしたいなあ」と思い始めていました。
──試乗の際、お店側の対応でここがイマイチとかんじた点ありますか?
とは言っても、ひと通り試乗した後、一旦自宅で検討することにしました。 営業さんからはその日の夜に試乗のお礼と、500は楽しい車ですよ、という内容のメールが入っただけで、勧誘や督促などは一切無し。
気持ちは購入に傾いていたものの、2日も経つとすっかり乗った感覚を忘れてしまいます。
やはり大きな買物なので、どうしても乗り心地に納得した上で購入したくて、もう一度試乗をお願いしました。
すると快く試乗させてくれ、今回は最初から私が運転しました。
この時は2回目の余裕からか、前回気が付かなかった点にも注意を払いながら試乗できました。納得行くまで乗せてもらって、その後購入に至りました。
──その他はじめて輸入車中古車の試乗をしたことがない方にむけてリラックスして輸入車の試乗をするための簡単なアドバイスをお願いします。
最初は輸入車ということで身構えていたのですが、全般通して安心感たっぷりの試乗体験でした。車の機能を上手く身近なものに例えたり、実際の生活の場面を想定して使い方を説明してくれたり、生活目線で話してくれるディーラーさんでした。
最近はミニ、ビートルなど若い世代がカジュアルに乗れる輸入車が増えていますから敷居も低くなってきているんでしょうね。
途中、懐具合を探られている感じもありましたが(夫の勤め先を聞かれるとか)、どんな車をすすめられようと車を選ぶのは私なので気にしませんでした。
そして、わからないことはどんどん聞いたらいいと思います。私は営業さんにこの車のちょっとイマイチな所とか(ちなみに、収納が少ないことだそうです。)、イタリア車って壊れない?とか、失礼なことまで聞いてみたりもしました。
輸入車は国産車にはない魅力がたっぷりあるので、まずは素敵な車を見るワクワク感を大切にして来店するのがおすすめです。買うかどうかは別として、見るだけでもすごく楽しい体験ができます。是非、楽しい試乗をしてみてください。