コラム

美しいクルマと暮らそう。日常を鮮やかに彩るコンパクトセダン、光岡自動車ビュートの魅力をご紹介!

日本で最も小さな自動車会社、光岡自動車。その光岡自動車の代表作とも言えるクルマが、今回ご紹介するビュートです。ビュートの初代モデルが発売されてからすでに25年以上が経過し、世の中もクルマも大きく様変わりしましたが、ビュートはその姿をほとんど変えずに現在も生産が続けられています。レトロなスタイリングと、現代のクルマの信頼性、そのどちらも妥協できない人のために。今回は、光岡自動車ビュートの魅力に迫っていきたいと思います。

光岡自動車ビュートとは?


光岡自動車は、富山県に本社を置く、日本で一番小さな自動車メーカーです。1968年創業とその歴史は古く、中古車販売業で全国展開するほどの成功を収めていた同社は、1982年に自動二輪免許・原付免許で運転が可能な50ccのミニカー「BUBUシャトル」を発表。その後もBUBUシリーズやKシリーズを生産・販売していきますが、残念ながら1985年の新道路交通法の施行によってミニカーは自動二輪免許・原付免許で運転できなくなってしまいます。
それを機に光岡自動車は一旦ミニカーの製造工場を閉鎖しますが、1987年には早くもパイクカーである「BUBUクラシックSSK」を発表。以降、市販車ベースに改造を施したクルマを発表していきます。そして、1994年にロータス・スーパーセブン・スタイルのキットカー、「ゼロワン」を発表。このクルマが型式指定を受けたことにより、光岡自動車は国内で10番目の自動車メーカーとなりました。
光岡自動車は、現在でも開発車事業の他に、輸入車ディーラー業、中古車ディーラー業などの幅広い業務を行なっています。光岡自動車のクルマ作りは、既存の市販車をベースに独自の内外装を施す、という方法で行われることが基本ですが、できあがったクルマにはほとんどベース車の面影が見られないほど、大胆なスタイリングに変貌していることが特徴です。
参考:光岡自動車ビュート買取専門ページ!
ビュートの初代モデルは1993年にデビュー。以降モデルチェンジを重ねつつ、2019年現在まで生産が続けられています。2005年に2代目、2012年に3代目が発表されていますが、どのモデルも「日産マーチをベース車両とする」「ジャガーMk.2をデザインモチーフに、車体の前後部分と内装をハンドメイドで作り上げる」というコンセプトは変わっていません。
レトロで可愛らしいスタイリングに、信頼性の高いメカニズムを流用したビュートは、現在にいたるまで根強い人気を獲得。初代が約9100台、2代目が約1400台、現行型が約1200台と、累計で約1万2000台が販売されています(データは2018年1月時点のもの)。

ビュートのグレード構成は?


ビュートのメカニズム部分は、ベース車であるマーチから流用されています。初代モデルは2代目K11型、2代目モデルはK12型、3代目モデルはK13型がそれぞれベースとなっていて、日産の工場から完成車が送られたのち、一度内外装を分解して、再び職人の手で組み立てられていくという、非常に手の込んだハンドメイドでの生産が行われています。
もともと2ボックスのマーチを3ボックスのセダンスタイルに変更しているため、トランクを開けるとハッチバックの開口部の名残である10cmほどの段差が残っています。大きな荷物を積む時は少し注意が必要かもしれません。ただし、リアシートは6:4の可倒式となっているので、トランクの開口部は大きくないものの、長尺物の積載も可能となっている点は特筆すべきポイントといえるでしょう。
ビュートのグレード構成は、FFの「12ST」「12STプレミアム」「12DX」「12LX」、4WDの「12DX 4WD」「12LX 4WD」の6種類となっています。エンジンは直列3気筒DOHCの「HR12DE」型1種類のみ、組み合わされるトランスミッションもエクストロニックCVT(無段階変速機)のみとなっていて、メカニズム的な選択肢は2WDか4WDか、というくらいしか残っていません。グレードにおける価格差は、ほぼそのまま装備の差、ということになります。
エンジンの出力は最高出力が79ps、最大トルクが10.8kgf・mと取り立てて特別なスペックではないものの、1,035〜1,150kgの車体を引っ張るには必要十分な性能です。高速道路や山道を飛ばすのならともかく、街中や近郊での使用で力不足を感じることは少ないでしょう。もっともクルマの性格上、アクセルを床まで踏むような乗り方の人はそもそも購入しないと思われますが…。
現行型である3代目ビュートのサイズは、全長4,515mm、全幅1,680mm、全高1,550mm(4WDモデルは1,560mm)と、5ナンバーに収まるコンパクトサイズ。最小旋回半径4.5mの小回り性能も、ベース車であるマーチのよいところを受け継いでいるといえるでしょう。

ズバリ、ビュートのおすすめグレードはこれだ!


ここでズバリ、ビュートのおすすめグレードを発表しましょう。2WDの最上級モデル、「12LX」です。その理由を説明していきましょう。
軽量なコンパクトカー、マーチをベースにしているとはいえ、約100kgほど車重が増加してしまっているビュート。ビュートの燃費が非公表となっていて、正確な数字はわかりませんが、少しでも日常のランニングコストを下げたいのであれば、やはり燃費に有利な2WDモデルを選んだ方がよいでしょう。絶対に4WDでなければ!という方でなければ、予算の面でも、乗り心地の面でも、2WDモデルの方が有利です。
最も安価なモデル「12ST」は241万9,200円、最上級モデルの「12LX」は300万7,800円とその価格差は小さくありません。しかし、フルオートエアコン、オートライトシステム、タコメーター、メーター内ディスプレイ、SRSカーテンエアバックシステム、イモビライザー、アイドリングストップ機能が備わる、と考えると、この価格差は妥当…というより、ぜひとも装備しておきたい機能ばかりです。
せっかく一台ずつハンドメイドで作られるのですから、ここは思い切って最上級モデルを選んでおきたいところ。長く付き合える、後悔のない一台となることでしょう。

ハンドメイドならではの豊富なオプション


一台一台職人の手によって作られるビュートは、メーカーの公式サイトにも「作品というに値する」とうたわれています。ベース車両からビュートが完成するまでの制作期間は、なんと40日間!外装から内装まで、すべての工程が人の手によって行われています。
そんなビュートの特徴のひとつが、豊富なオプション群です。クラシックインパネ、クラシックセンターコンソール、本革シート、クラシックドアトリム、カラードドアトリム(クロス)、ウッドタイプパーセルボード、リヤカーテン、ボディ同色ホイール、アルミホイール、トランクダンパーなど、その豊富な組み合わせで自分だけの一台を作り上げることができます。
また、ボディカラーの選択肢も非常に豊富です。標準で15色、オプションで28色の計43色から好みの色を選択できます。また、インテリアのカラーコンビネーションもオプションで細かく選択が可能。じっくりと自分好みの色の組み合わせを探すのも、楽しみの一つですね!

クルマの選び方はひとつじゃない


ビュートの名前の由来はふたつあります。ひとつは「美しく・遊ぶ・人=美・遊・人」(び・ゆう・と)から。もうひとつは風景を意味する「view」から取られています。
クルマはより速く、より快適に、より安全に、という方向性で進化を続けてきましたし、今もその進化は日々続いています。しかし、自分でクルマを買う、クルマに乗る、と考えた時、その選択肢は決して「より速く、より快適に、より安全」だけを追い求めたクルマだけとは限りません。目にした時にほっとするような愛らしいデザインのクルマだったり、故障がちで手がかかって仕方がないクラシックカーだったり、幌も備わっていない耐候性ゼロのオープンスポーツカーだったり。
クルマは、実用性だけを追い求めなくてもいい。もっといろんな選択肢があっていい。光岡自動車ビュートは、きっとそんな「他のクルマとは違う何か」を探している人にとって、特別な存在となりうるクルマです。これからもできるだけ長く、生産が続けられたら嬉しいですね。それではまた次回お会いしましょう!
[ライター/守屋健]

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