コラム

二面性を持つオープンスポーツカー、ホンダ S2000は今も高い支持を受けている

ホンダの本格オープンスポーツカーとして今もなお人気が高い車種がS2000。本田技研工業50周年記念モデルとして1999年に誕生しました。ソフトトップを持つオープンスポーツカーのS2000は本格的なスポーツドライビングとオープンエアを楽しむことができる二面性を持った車としてスポーツカー好きやオープンカー好きの両方を満足させることができる魅力を持っています。パッケージは2シーター(ふたり乗り)、ソフトトップ、後輪駆動、自然吸気VTECエンジン、6速MTという仕様。S2000が今も高い人気を誇る理由を探っていくとともにS2000を買う時の注意点とオススメグレードを紹介します。

二面性を持つオープンスポーツカー人気の理由


出典:ウィキメディア
S2000がなぜ今も高い支持を受けているのかその理由から探っていきましょう。まずはホンダが誇る技術「VTECエンジン」を搭載していることが挙げられます。S2000に搭載される2.0L直列4気筒VTECエンジンは新開発のエンジン。スペックは最高出力250PS/8,300rpm、最大トルク22.2kgm/7,500rpmを絞り出します。なんと1.0Lあたり125PSという驚異的な出力。レブリミットは9,000rpmと市販される自然吸気エンジンでも希少な超高回転型エンジンなのです。さすがF1に参戦していたホンダです。2005年のマイナーチェンジで排気量を0.2Lアップし2.2Lエンジンとなりました。排気量アップに伴い出力も向上したかと思いきや最高出力は242PS/7,800rpm、最大トルク22.5kgm/6,500~7,500rpmと出力は抑えトルクをアップさせました。これにより日常での運転のしやすさと中間加速の伸びが良くなりました。
参考:オープンカー/カブリオレ/コンバーチブルの買取専門ページです
最高出力と最大トルクの発生回転数を低めにしたことで、突きの良いエンジン(アクセルに対するエンジンの反応が良い)へと変化したのです。駆動方式は後輪駆動、組み合わされるトランスミッションは新開発6速MTのみ。クロスレシオ設定のトランスミッション、軽量フライホイール、剛性の高いドライブシャフトを採用し直感性に優れた走りに貢献しています。直感性能を高める工夫はボディにもあります。「ハイXボーンフレーム」と呼ばれるモノコックボディを新たに開発。フロアトンネルをボディフレームの一部として使用することでオープンボディでありながらクローズドボディと同等の剛性と衝突安全を実現。オープンカーでもスポーツドライビングを楽しめる理由はここにあります。
さらに前後重量配分を50:50、コンパクト化と低重心化に貢献するサスペンションなど物理の法則に従ったバランスのとれたボディパッケージ。これらの理由から、運転が楽しく操作することが面白い車に仕上がっただけでなく、自然を直接肌で感じることもできるオープンスポーツカーがホンダS2000です。

S2000の熟成

1999年にデビューしたS2000は販売当初2.0L自然吸気VTECエンジン、6速MTのみの単一グレードでした。翌年2000年には「VGS」を搭載した「type V」をリリース。VGSとは車速応動可変ギアレシオステアリングのことであり車速に応じて無段階にステアリングギアレシオを変化させるシステム。低速走行時には少ないステアリング操作で向きを変えることができ、ワインディングなどでは車速とステアリング操作量に応じて適切なライン取りができるというものです。レーシングカーさながらのクイックなステアリングシステムによりロック・トゥ・ロック(ステアリング最大回転量)はわずか1.4回転。このシステムに対応する専用ダンパーやスタビライザーも備わっているコーナリング重視のS2000がtype V。2001年にマイナーチェンジ、2002年に特別仕様車、2003年にマイナーチェンジと改良を積み重ねてきたS2000。
2005年についに大幅なマイナーチェンジを行い、排気量を0.2Lアップ。中速域での加速や日常での扱いやすいエンジン特性にするとともに「ドライブ・バイ・ワイヤー(電子スロットル機構)」を搭載しスポーツドライビングと快適なオープンエアをより気軽に楽しめる仕様へと変更。2007年「type S」を追加。大型リアウイング、フロントスポイラー、専用セッティングのサスペンションを装備した走りに特化したグレード。このグレードが現在も値段が落ちない人気ナンバー1のグレード。毎年のように改良を重ね、最終的にノーマルグレード、type V、type Sの3グレード展開になったS2000ですが、2009年に生産を終了しました。

オススメグレードは?


出典:ウィキメディア
生産が終了した現在、最も人気が高いグレードは「2.2L type S」。価格が落ちにくいのは2005年マイナーチェンジ後の「2.2L」モデル各種。初期の「2.0L」モデルでも100万円を越える買取額がついています。全体的に高価格を維持しているオープンスポーツカーがS2000です。今回オススメするグレードは、type Sのような走りに特化したモデルでなくても十分に走りと開放感を楽しめる「2.2L ノーマル」モデル。熟成が進んできた時期に登場した2.2Lモデルは運転のしやすさとS2000が持つポテンシャルを味わうことができます。ついつい走りに関することばかりになってしまいましたが、S2000は電動ソフトトップを採用しているためルーフの開閉が容易。開閉時間は約5秒前後という素早さ。突然の雨でもサッと電動で閉めることができるのは助かるシーンが多くあるでしょう。

車両のみきわめポイント

オススメは「2.2L ノーマル」グレードというのはお伝えした通りですが、電動ソフトトップを装備しているS2000の状態の良い車両のみきわめポイントがあるので紹介します。まずはソフトトップの幌の状態は要チェックです。直射日光や雨風にさらされるソフトトップの経年劣化は避けられません。あまりにも経年劣化がひどく雨漏りをするようなソフトトップは避けた方が良いでしょう。次にソフトトップの電動開閉システムがきちんと動作するかどうかも忘れずにチェックしてください。開けることはできても閉められないとなってしまった場合に大変なことになります。車両の状態に関しては、修復歴の有無は忘れずに聞くようにしてください。修復歴ありの場合、修復箇所によっては走行に影響が出る可能性の箇所もありますので注意が必要です。

まとめ

ホンダの本格スポーツカーであり、オープンエアを楽しむことができるオープンスポーツカーS2000。現在もホンダのスポーツカーとして語り継がれ人気が高いオープンカーです。「走りのホンダ」「F1で活躍していたホンダ」と思わせてくれる魅力が詰まったオープンカーです。
[ライター/齊藤 優太]

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ユーズトカーラボ 編集部
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