コラム

輸入SUVは基本的に高いが中古ならば国産SUVと変わらない?コンパクトSUV「ジープ レネゲード」の狙い目グレード

それでは今週もさっそく「おすすめSUVのおすすめグレード」に関する研究を進めてまいりましょう。今週のお題はイタリアのフィアットとアメリカのクライスラーの共同開発によって生まれたコンパクトSUV「ジープ レネゲード」です。

輸入SUVは基本的に高い! でもレネゲードの中古車なら?


主には国産SUVを対象に研究をしている当ラボですが、たまに輸入SUVに関する研究も行っています。ですがその際の結論は、いつも必ず「やっぱり輸入車は高いですね。このプライスだとちょっと手が出しづらいです」みたいなものになってしまいます。
しかし今回取り上げるジープ レネゲードであれば、国産SUVを買うのとほとんど変わらない予算総額で狙えるかもしれません。
……といっても新車のレネゲードは車両価格299万~365万円ですので、輸入SUVのなかでは安いとはいえ「国産SUVと変わらない」とまでは言えないプライスです。
でもその「中古車」であれば、実はけっこうお手頃なのです。
もちろん中古車といっても何万kmも走ったボロい過走行車ではなく、せいぜい1万km台までのものを対象として想定しています。走行数千kmから1万km台までの2017年式以降が、総額200万円台で十分イケるのですよ。
ということで、ジープ レネゲードの高年式・低走行ユーズドカーを買う場合のおすすめグレードをじっくり考えてみたいと思います。

まずはレネゲードのグレード展開をおさらい


まずジープ レネゲードのグレードラインナップと、それぞれの新車本体価格は下記のとおりです。
●ロンジチュード|299万円
●リミテッド|337万円
●トレイルホーク|365万円
このなかでベースグレードの「ロンジチュード」と上級グレード「リミテッド」のパワートレインは下記のとおりとなります。
・エンジン=1.4L直4マルチエアターボ
・トランスミッション:6速DCT
・駆動方式=FF
そして最上級グレードである「トレイルホーク」のそれは下記のとおりです。
・エンジン=2.4L直4
・トランスミッション:9速AT
・駆動方式=電子制御4WD
要するにロンジチュードとリミテッドがダウンサイジングターボ搭載のFFで、トレイルホークが中排気量エンジン搭載の4WD、ということですね。
同じ1.4Lダウンサイジングターボであるロンジチュードとリミテッドの違いは装備内容です。リミテッドのほうはバイキセノンヘッドライトやレザーシート、フロント8ウェイパワーシート、さらにはフロントシートヒーターやヒーテッドステアリングホイールなど、さまざまな快適装備が標準で装着されています。

予算は「総額200万円台まで!」の一択で


さて、以上を踏まえてジープ レネゲードの中古車マーケットを見てみましょう。
2019年1月末日時点での中古車相場は「底値が215万円」で「最高値が340万円」といったところ。
おいくらの中古車を買おうが人それぞれのご自由ですが、せっかく新車ではなくユーズドカーにするのですから、ある程度は「安さ」にこだわりたいものです。新車に300万円以上だすのはやぶさかでないが、中古車にその金額を出すのは癪に障るぜ……みたいな感じです。
となると、狙い目の価格帯は以下のニュアンスでしょうか。
●車両価格270万円以下
●走行距離は1万km台まで
「こんな感じのジープ レネゲードを支払総額300万円未満で買おうじゃないか!」という寸法です。
そうなると、残念ながら2.4Lエンジン+4WDの「トレイルホーク」は検討対象から外れます。トレイルホークは底値でも車両価格280万円ぐらいですから、支払総額は300万円を超えることになります。
別に超えたっていいのですが、「300万円以上も出して中古かぁ……」みたいな思いは必ずどこかで発生してしまいますので、ここは潔く除外してしまうのが吉です。中古車の場合は「総額200万円台」の一択です。

おすすめは装備充実の「リミテッド」


となると、候補になってくるのはおおむね以下ニュアンスの物件です。
●車両価格240万~260万円付近のロンジチュード
●車両価格240万~270万円付近のリミテッド
見てのとおり、エントリーグレードのロンジチュードと上級グレードのリミテッドの間にさほどの差はありません。これらの中古車価格は今、グレードというよりもオプション装備の内容で決まっているようです。

あ、言い忘れましたが、走行距離はどちらのグレードも「数十km」という新車同然のものから、せいぜい1万km台までのものが中心です。それゆえ、もちろんケース・バイ・ケースではあるのですが、中古車としてのコンディションは「悪くない」と考えられます。
こうなってくると、もう答えは出ました。
もしもジープ レネゲードの中古車を狙うのであれば、狙い目は「車両価格250万円前後のリミテッド」です。同じぐらいのプライスであるならば、ロンジチュードよりも装備が断然充実しているリミテッドを選ぶべきです。

ポップなボディカラーにもこだわって選びたい!

あとはそのうえで、中古車としてのコンディションをいちおうシビアにチェックし、オプション装備の内容を確認しつつ、そしてレネゲードにおいては重要な要素である「ボディカラー」にこだわりながら探せば、けっこういい買い物ができるはずです。
ちなみに筆者でしたらボディカラーは「オマハオレンジ」を探すと思います。あるいはスモーキーな「アンヴィル」もかなりカッコいいので気になりますが。
いずれにせよビジュアル的にもかなりいい感じで、そして乗ってみても意外と(?)素敵なSUVであるジープ レネゲードですので、その中古車も含めていろいろな方面からチェックしていただけましたら幸いです。
それではまた来週!
[ライター/伊達軍曹]

車の売却・査定は買取専門店にお任せください

創業20年以上の買取専門店だから、お車のセールスポイントを熟知!細かな装備やカスタム内容もしっかり高額査定が可能です。お車の買取相場をリアルタイムで把握しているので適正価格で買取させていただきます。

愛車の相場と査定の
お申し込みはこちら!

ロードスターの新たな提案。ファストバックスタイルを持つハードトップバージョンが「ロードスターRF」前のページ

冬はスタッドレスをBMW X4にも!どうやって装着する?次のページ

この記事を書いた人
ユーズトカーラボ 編集部
ユーズトカーラボ 編集部

ユーズドカーラボマガジンは国内最大級の中古車専門メディアです。自動車ライターによる中古車に関するコラムや、相場などの詳細情報まで網羅しています。

関連記事

  1. コラム

    BMW Z3のマフラーはどんな特徴がある?純正と社外品をそれぞれ解説!

    BMW Z3に純正装着されているマフラーは、サウンドが控えめで快適なオ…

  2. コラム

    BMW Z3用の幌を格安で購入するには?

    BMW Z3の幌は純正パーツを購入すると十数万円するようです。リアスク…

  3. コラム

    BMW専門のTUCグループ千葉・船橋店を見学

    BMW専門のTUCグループ千葉・船橋店を見学を見学してきました外車…

  4. コラム

    神奈川県藤沢市の車買取店一覧

    お売りになりたい車と、車検証は最低必要です。即売却を希望の方は売却に必…

  5. コラム

    どんなカスタマイズが可能?BMW X1のグリル交換について解説!

    車種の顔といえるグリルですがグリルを変えるだけで表情全体の印象も大きく…

  6. コラム

    WRX S4のリセールバリューは高水準!査定のポイントを詳しく解説

    現在WRX S4に乗っている方の中には、フェアレディZやBRZなど別の…

  1. コラム

    光岡自動車が産んだ名車「ヒミコ」はロードスターをベースとした2シーターオープンカ…
  2. コラム

    【解説】BMW X4のキャンセラーはどういう仕様がある?
  3. コラム

    アルファードだけじゃない?リセールバリューの高いミニバン
  4. コラム

    ロードスターの新たな提案。ファストバックスタイルを持つハードトップバージョンが「…
  5. コラム

    子供が生まれた後にフォルクスワーゲン ゴルフワゴンを購入しました体験談
PAGE TOP