コラム

カナダ発、アメリカンテイストと取り回しの良さが特徴の「ホンダ ラグレイト」おすすめグレードは?

それでは今回もさっそく「おすすめミニバンのおすすめグレード」に関する研究を進めてまいりましょう。今回のお題は、ホンダが1999年から2004年にかけて販売したカナダ製の大型ミニバン「ラグレイト」です。

メイド・イン・カナダの「ビッグオデッセイ」


ホンダ ラグレイトは、1998年10月に米国とカナダで「オデッセイ」として発売されました。車名はオデッセイですが、当時の日本版オデッセイよりホイールベースは170mm長く、ボディも340mm長いという堂々たる「アメリカンサイズ」です。要は北米版ビッグオデッセイの右ハンドル仕様で、生産はホンダのカナダ工場で行われていました。

搭載エンジンは新開発された3.5L V6 VTECで、そのスペックは最高出力210ps/最大トルク30.2kg-m。インスパイア/セイバーに搭載されたエンジンのボアとストロークを拡大したものでしたが、指定燃料はハイオクではなくレギュラーです。前期型に組み合わされたトランスミッションは4速ATでした。
サスペンションは、オデッセイの前後ダブルウィッシュボーン式と違い、フロントがスペース効率に優れる新設計マクファーソンストラット式で、リアはオデッセイと同じ形式のダブルウィッシュボーン。ただし床下を低く抑えられるように大幅改良されていました。

魅力は「アメリカンサイズ」と「両側電動スライドドア」


シート配列は2-2-3の7人乗りで、全幅が「アメリカンサイズ」だからでしょうか、日本版オデッセイよりずいぶん広々と感じられます。またコラムシフト+フラットフロアにより、大柄な人であってもウォークスルーで車内を楽々歩くことができます。

3列目シートの仕掛けはオデッセイ同様で、ラゲッジスペース床下への収納や、90度後方反転しての使用が可能。加えてラグレイトは2列目シートが脱着式。その取り外し方は簡単ですが、シートの重さが約23kgありますので、重量的にちょっとキツいかもしれません。


グレード構成は標準の「ラグレイト」と、上級グレードである「ラグレイトエクスクルーシブ」の2タイプ。本革シートと木目調パネルはエクスクルーシブの標準装備品ですが、ラグレイトの大きな特徴である「デュアル・パワースライドドア(電動開閉式の後部両側スライドドア)」は全車標準装備です。このデュアル・パワースライドドアは、インパネのスイッチまたはキーレススイッチ、あるいはドアノブの操作でドアが自動開閉します。またスウィング式のクオーターウインドウも電動式。これも換気には重宝するでしょう。

途中からエンジンパワーがUPし、ATも5速になったが


2001年11月にはマイナーチェンジを実施。3.5L V6エンジンの吸排気効率を高めることで最高出力が240psとなり、最大トルクは33.0kg-mに。これと同時にトランスミッションも4速ATから5速ATに変更されました。
装備面では、ヘッドランプがハイ/ロービームともディスチャージ式になり、安全装備では前席シートのサイドエアバッグと、2列目シートのISO FIX対応チャイルドシート固定専用バーとテザーアンカーが標準装備に。本革内装などが装備される上級グレード「エクスクルーシブ」には、AV端子などを備える7インチディスプレイ「ホンダインテグレーテッドモニターシステム」が採用されました。
2003年4月にはイモビライザーを標準装備とすることで盗難防止効果を高める一部変更を行いましたが、ホンダ ラグレイトは遺憾ながら盗難騒ぎが頻発するほどの人気車には育たず、2004年2月には販売終了となりました。

アメリカ~ンなノリが好きな人は中古車を探してみては?


今となっては古い世代のミニバンといえるラグレイトで、中古車の流通量も決して多いとはいえません。しかし、国内市場限定のミニバンとはどこか違う「アメリカっぽさ」「おおらかさ」が濃厚に漂うラグレイトは、今の時代であっても「あえて狙う価値」がないとはいえません。
参考:ホンダのラグレイトの売却専門ページ
中古車の場合は「物件のコンディション次第」という部分もあるのですが、車としてはエンジンフィールとステアリングフィール、静粛性はなかなか優秀であり、その走りにはまずまずの高級感があります。
さらに、図体がデカいにもかかわらず取り回し性能もなかなか良好で、最小回転半径は同世代のオデッセイと同じ5.7m。似たようなサイズを持つアメリカ製のミニバン(こちらは最小回転半径6.1mぐらいである場合が多い)と比べれば市街地での取り回しは「非常にラク」だといえるでしょう。
現在の中古車相場は約20万~約80万円といったところですが、中古車として好バランスな物件が集まっているのは40万~70万円付近です。車両重量が重い車ですのでATにトラブルが出るケースも少なくはなく、電動スライドドアや電動クオーターウインドウに不具合が生じているケースも考えられます。
しかし逆に、そのあたりのコンディションがノープロブレムであるか、あるいは比較的直近にしっかり修理した履歴が確認できるのであれば、「アメリカンテイストなミニバン」がお好きな人にとっては面白い選択肢です。
年式的に古い車ですので、焦って探してヘンなモノを買うのだけは避けたいですが、じっくりゆっくり掘り出し物を探すようなつもりで臨むのであれば、「中古のホンダ ラグレイトを買う」というのは悪くない選択かもしれません。
多少なりともご参考になったならば幸いです。それではまた次回!
[ライター/伊達軍曹]

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ユーズトカーラボ 編集部
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