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新型トヨタ RAV4のリセールバリューは?今一番勢いのあるSUVを高く売る方法

みなさん、こんにちは!今回のSUVラボは、日本市場に復帰するや否や圧倒的人気を獲得し、大柄な車体サイズや決して安くはない車両価格を物ともせずにベストセラーとなったRAV4をご紹介。RAV4の歴史や魅力、そして気になるリセールバリューについて詳しく解説していきます。

トヨタ・RAV4とは?


トヨタ・RAV4の歴史は意外なほど長く、1994年に初代モデルが登場しています。初代モデルは5ナンバーサイズに収まるコンパクトなクロスオーバーSUVで、シティユースを主目的としながらも優秀な4WD性能を併せ持っていて、若年層を中心に人気を博しました。
2代目モデルは2000年に登場。5ナンバーサイズだった初代から、北米市場からの要望を受けてお大幅にボディがサイズアップ。3ナンバーサイズのボディをまとってデビューしました。室内空間も先代より拡大された結果、居住性も向上。3ナンバーになったとはいえ、他車から比べればまだまだコンパクトなボディは取り回しもよく、多くのアクティブなユーザーに愛されました。
3代目モデルのデビューは2005年。日本においては2016年まで販売される長寿モデルとなりました。ボディサイズはさらに拡大され、2代目モデルまで用意されていた3ドアモデルはついに廃止。5ドアモデルに一本化されました。それまでに歴代モデルの中でも最も国際戦略車色が強いモデルでもあり、販売は徐々に低迷。2016年7月に生産終了となり、RAV4の日本での歴史は22年で一旦ストップすることになります。
一方海外では、4代目モデルの販売が続けられていました。海外での人気は高く、アメリカにおける年間販売台数ランキングでトップ5の常連です。

5代目モデルは2018年にフルモデルチェンジを果たしました。当初は北米市場にて12月からガソリンエンジン仕様の販売が開始され、翌年3月からハイブリッド車の販売も始まりました。そして2019年4月10日、2年8ヶ月ぶりに日本での販売が再開されます。
日本での再販は大きな反響を呼びました。月販目標3000台の設定だったにも関わらず、販売開始1ヶ月後までに約2万4000台もの受注を獲得。5ヶ月間連続で日本のSUV販売台数トップを維持し、さらに日本車としては3年ぶり、トヨタとしてもプリウス以来10年ぶりに「2019-2020 日本カー・オブ・ザ・イヤー」を獲得。一躍トヨタを代表する人気車種に返り咲きしたのです。
現行モデルのラインナップは、2リッターガソリンエンジン車と2.5リッターハイブリッド車に大きく大別されます。ガソリン車のグレードは、最もベーシックな「X」から、アウトドア色の強い「Adventure」、上級仕様の「G」、最上級グレードの「G“Z package”」となっています。ハイブリッド車は2グレード構成で、「HYBRID X」と最上級グレードの「HYBRID G」 が設定。価格帯はガソリン車の「X」の2,656,500円から「HYBRID G」3,888,500円までで、2WDが設定されているのは「X」「HYBRID X」のみ、他グレードは全て4WDのみの設定となっています。
全長は4600mm、全幅は1855mm(Adventureは1865mm)にも達する、日本の道路においては巨大とも言えるボディサイズ。さらには決して安くはない車両価格にもかかわらずこれだけの人気を獲得できたのは、あらゆる面でバランスが取れた走りと使い勝手、そしてワイルドな雰囲気に回帰したダイナミックなエクステリアデザインが高く評価されたから。今後もトヨタの中核を担うクロスオーバーSUVとして君臨していくに違いありません。

トヨタ・RAV4は値落ちしやすいのか


トヨタ・RAV4は、以前販売されていた3代目モデルまでは値落ちしやすく、中古車市場でもかなり安く取引されています。一方で、最新型である5代目モデルの人気や非常に高く、販売再開から1年近く経った今でも高値で安定。値落ちしにくいSUVと断言してしまっても問題はないでしょう。
流通している現行モデルは約500台前後とタマ数豊富ですが、平均価格は320万円前後で推移しており、人気の高さが伺えます。納車待ちもそこそこあるような状況が続いているにもかかわらず、人気のオプションを装着した新古車が多数流通しているのも特徴のひとつといえるでしょう。

トヨタ・RAV4の中古価格はいま?


RAV4の歴代モデルの価格も調べてみました。初代モデルの平均価格は60万円前後。かなり年式の古いクルマではありますが、低走行車については未だに100万円近い値段が付けられるなど、根強い人気を誇っています。5ナンバーサイズにこだわりのある方が少なくないのかもしれません。
2代目モデルの平均価格は45万円ほど。下は20万円台、上は100万円を少し切るくらいの値段が付けられています。走行距離がそれほど伸びていない個体は、そこそこ高い値段が付けられており、年式を考えると「根強い人気がある」といえるでしょう。3ナンバーサイズではありますが、まだまだコンパクトと呼べる車体サイズが、支持を集めている理由のひとつかもしれません。
先述した通り、現行モデルの平均価格は、新車のベースグレード「X」のスタート価格を上回る320万円前後となっており、特に高値が付けられている状況です。

トヨタ・RAV4のリセール価格は?


販売から約1年が経過した、現行モデルのリセールを調べてみました。約1年落ち、5000km走行、無事故車で調べた結果、ガソリンモデルの「Adventure」が94.5パーセントと圧倒的な数値を記録。その他、ガソリンモデルの最上級グレード「G“Z package”」が92パーセント、「HYBRID X 4WD」が85.3パーセントと、非常に高い数値を叩き出しています。
現時点では、ガソリン車の方がわずかにハイブリッド車よりもリセールが強い傾向がありますが、この先どうなっていくかの断言はなかなか難しいと言えます。ただし、アウトドア派に人気の「Adventure」に限っていえば、今後もかなり高いリセールバリューが見込めます。2年後で80パーセント台前半、3年落ちで70パーセント台と予想。その他のグレードでも3年後に60パーセント台は見込めるでしょう。

トヨタ・RAV4を高値で買い取ってもらうためには


高値で買い取ってもらうためのコツは、人気のあるカラーを選ぶことと、査定時に高評価が期待できるオプションを装着することのふたつがポイントになります。
日本の中古車市場においてやはり圧倒的な人気を誇るのが「ブラック」系と「ホワイト」系です。RAV4に置き換えれば、「ホワイトパールクリスタルシャイン」「アティチュードブラックマイカ」「シルバーメタリック」が高評価を得やすいカラーといえるでしょう。
また、最もに人気のグレード「Adventure」に設定されている2トーンカラー「アッシュグレーメタリック×アティチュードブラックマイカ」と「アッシュグレーメタリック×グレーメタリック」なども、高いリセールが期待できます。
オプションとしては「パノラマムーンルーフ」と呼ばれる大型サンルーフ、足先を近づけるだけでバックドアの開閉ができる「ハンズフリーパワーバックドア」などが人気を集めています。「ハンズフリーパワーバックドア」はリヤバンパーの下に足を出し入れするだけで、バックドアの開け閉めができる機能で、両手が荷物でふさがっていても簡単に積み込みが可能。たくさんの荷物を日常的に積み込むユーザーから支持されています。
しかし、こういった色やオプション選んだからといって、確実に査定に有利、とは断言できません。あくまで参考程度にして、自分の好みの色やオプションを選んでいく方が、のちのち充実したカーライフを送れるはず。ぜひ、じっくりと考えてみてください!
参考:SUV/RV車/クロカンの買取専門ページです

まとめ

バランスのとれた優等生・クロスオーバーSUVとして、見事に日本市場に復帰したトヨタ・RAV4。今後も高い人気が続くと思われますが、一方で中古車市場やリセールバリューは流動的で、SUVブームの昨今、いつ次の「台風の目」が現れるかは誰にもわかりません。売り買いのタイミングを逃さずに、これからも充実したカーライフを!
[ライター/守屋健]

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ユーズトカーラボ 編集部
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