ベンツ

ベンツの中古車のクラス別のお勧めの年式

ガリバーで7年間勤務された後、現在はフリーランスのライターとして活躍されている中込健太郎さんから寄稿いたただきました。 ベンツの設計思想からタイプにあわせたオススメのベンツの中古車まで。読み応えのある力作です。少しボリュームがあるので忙しい方は 見出しを見ていただいて興味のある場所から読んでいただくとよいかもしれません。

ベンツAクラスを購入するお勧めの年式

オススメ度合を、5つ星満点として紹介します。ベンツAクラスはエントリーメルセデスとして人気を集めています

・初代Aクラス(W168)★☆☆☆☆ コンディションの悪いものが多い。
・2代目Aクラス(W169)★★★☆☆  初代に比べていくらか品質に安定。
・現行Aクラス (W176)★★★★☆ まだ高年式しかない、タマ数少。
・初代Bクラス(W245)★★★☆☆所有された方はかなり満足度が高い。
・現行Bクラス(W246)★★★★☆  高年式車になるため、まだ早い可能性もある。

ベンツA,Bクラスは新興の車種です。旧来の高級車、日本人が言うところの「ベンツに乗る」としては少し不足もあるかもしれません。 しかし「善良なるあしグルマ」としては申し分ない選択肢です。

中古車を購入する際に注意したほうがいいのは初代Aクラス、これはメルセデスベンツ初のFF車でもあり、トラブルが多いです。 特にミッションが鬼門です。

ベンツのAクラスとはいえメルセデスはメルセデス。ミッションが壊れると数十万円単位の修理代がかかります。特に前期モデルはこのリスクがかなり高いので、おススメできません。 しいて申し上げれば後期モデルは比較的信頼性が高くなっているぶん良いかもしれません。

クルマとしては現行のA,Bクラスはおススメできるクルマですが、まだ価格が高いのとタマ数が少ないかもしれません。AクラスとBクラスでは新車でも価格差30万円ほどです。よりコンパクトなものを選ぶか、クラスを超えた快適性でBを選ぶか、是非一度機会があればご覧いただくのが早いと思います。

ベンツCクラスを購入するお勧めの年式

オススメ度合を、5つ星満点として紹介します。
W202 ★★★☆☆ W203 ★★★☆☆ W204(現在の最新モデル)★★★★★ W205(次期モデル) ?????

Cクラスは最近ではすっかりポピュラーな存在となりました。いわゆる以前から存在するセダンを中核にしたモデルです。 W202くらいのモデルでは、古来のメルセデスベンツの良さを色濃く残すモデルです。

ただ2000年ころを境に大きくクルマ作りを刷新したしており、それ以前のクルマというのは重厚でしっかりしたつくりとは裏腹に重々しいという面もあったので、 今の感覚でいうドライビングプレジャーは弱いかと。

その点先ごろ生産を終了し、次期W205の登場を待つ状況の「先代のCクラス」W204は、あらゆる輸入車の中で最もおすすめできる一台だと思います。

まだ価格的には高価でしょうが、最終型では、レーダーコントロールやアイドリングストップなど最先端の技術も盛り込まれつつ、エンジンなどはモデル末期の熟成されつくしたもの。中古車で買ってもかなり長く楽しめるでしょう。 Cクラス、今時国産車ではだいぶ少なくなった複数の車型を持つクルマです。セダンのほかクーペ、ワゴンなども選択化、ライフスタイルにピッタリの一台が見つかります。 。

ベンツEクラスを購入するお勧めの年式

W124   ★★★★★※ 近年の乗用車のお手本的な一台。おススメ。
W210  ★★☆☆☆   いいものがあれば安いが、乗り倒されているクルマも多い。
W211 ★★★☆☆   価格とのバランスも比較的良い。後期モデルがねらい目。
W212(現行型)★★★☆☆   後期型になってかなり洗練された。中古車のメインは前期

日本で言うとクラウンくらいの大きさで、実際外国ではタクシーとしても大活躍なのがEクラス。人を乗せることも多くさほどもてあまさないサイズという点では一番お勧めしやすいモデル。セダンのほかクーペ、ワゴン、カブリオレまでも用意されている。どれを買っても満足度は高いといえるでしょう。上のW124、筆者も乗っていたことがありおススメですが、今となってはやや趣味性の含まれた選択肢かもしれません。ただ、もともとシンプルな構造でパーツも比較的多いので、今古めのクルマに乗りたいという人には、手軽な選択肢と言えるかもしれません。よって一応※付の満点としました。  告いで今ねらい目なのはW211先代の後期モデルでしょうか。このタイミングでCDIディーゼルモデルも登場。今のディーゼルエンジンブームの立役者と言ってもいいかもしれません。価格とのバランスが一番いいかもしれません。  W210はコンディションのいいものが少なく、趣味性の高い需要も限られるのです。ただ、大切にされていたコンディションのいいクルマであっても、もう一つ古いモデルよりも安いものも、珍しくないでしょうから掘り出し物的なクルマに出会うことがあるのも事実です。お店の方が薦めてくれるようなクルマがあれば案外いい買い物になるかもしれません。現行型は、もう少し待ってもいいのでは。個人的には後期からはすべてのボディタイプに搭載されているE250がお勧めです。軽やかなハンドリングをも手に入れた、新時代のメルセデスを感じさせます。ただ、価格が高いのと、まだタマ数が少ないのが実情です。もう少し待ちましょう。

ベンツSクラスを購入するお勧めの年式

W140      ★☆☆☆☆  しいて言えば6気筒
W220      ★★☆☆☆  しいて言えば6気筒
W221      ★★☆☆☆  しいて言えば6気筒
W222(現行型)  ★★☆☆☆  しいて言えば6気筒  

メルセデスのフラッグシップであるということをどうかお忘れにならないでください。 安いから、で選ぶクルマでは本来ありません。何かあれば修理代もかさみます。
ただ、だからこそ、新車では手が出ないというSクラス。足にするならこれ以上頑丈で安心できるクルマはないかもしれません。
ただ、こういうクルマ、非常にこだわった仕組みも多用されています。そういうか所が故障の温床になるのです。
一番シンプルで、他のクラスと共用のシステムである場合も多い6気筒モデルこそ、いずれの代でもベストバイだと思われます。
私見ですがこのなかでさらにおすすめということでは、W220の後期に設定されていた3700㏄のV6エンジンを積んだS350。
これの程度のいいものがあれば足にするのになかなか良い選択のように思います。

ベンツMクラスを購入するお勧めの年式

もともとは北米市場向けに設定された、オンロード性能も重視したSUVです。現行型で3代目になります。 W163 ★☆☆☆☆さすがにかなり流通量僅少。おススメしにくい。
W164 ★★★☆☆ かなりヴァリューフォーマネーな選択では。
W166(現行型) ★★★★☆ 高いけど、多数を占めるCDIの魅力余りある。




古くからあるGクラスはもっとヘビーデューティーなモデルですが、より乗り心地のいい、気軽に使えるクルマとして登場しました。
初代の前期モデルはアメリカ製の大味なところがかなりメルセデスらしくないと不評でした。
そういったところも改善され、先代、現行とかなりセールスをコンスタントに維持しているモデルと言えるでしょう。
比較的故障リスクも少ないので、輸入SUVでは是非選択肢に入れていただきたいモデルです。しかし、何と言っても現行型、販売価格は高年式中心のためまだ高値安定の傾向は続いていることでしょう。しかしこのモデル、新車の7割程度がCDI、クリーンディーゼルエンジンモデルなのです。1リットルで堅く2ケタ走る 燃費、力強さ、静かさなどクオリティバランスがかなり高いです。経済的なランニングコストと、まぎれもないメルセデスのアピアランス、向上した質感。予算をオーバーしても「飛び降りていい清水の舞台」ではないでしょうか。

ここにご紹介した以外のモデルも多数存在しています。しかしそれらはいずれも、一般に広くおススメできるものではありません。用途が限定的。整備が特殊を極めている、パーツが特殊で維持費が高額である。趣味性がたかいためクルマ自体が高価、割高な傾向がある、などの理由からです。ただ、そうはいっても魅力的なクルマも多数あります。ですのでこうした束縛条件、ネガティブな要因を一旦差し引いて、用途目的を限定し、ご紹介させていただきたいと思います。

ベンツSLKクラスを購入するお勧めの年式

※「2シーターでよい。子育ても終えて華やかなロードスターが欲しい。」
という方にお勧めしたいのがSLKクラス!!
最近では珍しくなくなったリトラクタブルハードトップ(布製の幌ではなく、折り畳み式のハードトップが開閉するタイプ)の先駆的存在です。
1990年代の終盤に登場してから、コンパクトでプレミアムなオープン2シータークラスをけん引してきた存在です。
4気筒のベーシックグレードからスタートし、ハイパフォーマンスモデルも多数用意。

輸入車としてはさほど高額ではない価格帯も手伝って、大変ポピュラーなクルマとして、メルセデスを、そしてオープンカーのある暮らしを多くの人により身近な存在にした功績は大きいでしょう。現行で3代目ですが、2013年には登坂発進のアシスト機能を追加した6速MT車を追加、メルセデスベンツの日本市場におけるMT車としては21年ぶりの登場となり話題になりました。このMTモデルも含め、見た目はスポーツカーながら乗り味は極めて素直。忠実な乗用車としての節度あるもの。 乗用車から乗り換えてもさほど違和感はないでしょう。

もし、2人乗りである点を譲歩していただけるのであれば、皆さんに乗っていただきたい一台です。

メルセデスには昔から伝統的にSLという高級スポーツカーがありました。今もあります。

こちらはより快適でより高性能が身上の非の打ちどころのないクルマです。 ただ、クルマ自体が今よりよほど贅沢だったころからある、だれが見ても高級で豪華なクルマ、もし何かあった場合の修理代が相当かさみます。
どうしても好きな方、その維持工数を了承いただける方でないと、広くお勧めができるクルマではないというのが正直なところです。
その点でも2人乗りでよいという限りにおいてはSLKはおススメしたいモデルです。
ただし、お勧めするのは4気筒モデル、とさせてください。
一部6気筒モデルやAMGのV8エンジンを搭載したものがありますが、これは人によってフロントがヘビーだ、と思われることでしょう。
AMGは台数が少ないため、あっても高価です。

『SLKの4気筒モデル』は★★★★☆
流石に用途が限定されるため満点は気が引けます。ですが、オープンカーのある人生の歓びを教えてくれるという点で、このようにさせていただきました。

ベンツGクラスを購入するお勧めの年式

最善か無か「そのためにはなにも惜しまない!」という方には是非Gクラス、ゲレンデヴァ―ゲンともともと言われていたモデル、こちらをおススメします。 このクルマはNATO軍に納入するために長きにわたってモデルチェンジをしないで作られてきたオフロード4輪駆動車です。
メルセデスベンツがクルマを作る際、コストを度外視して理想を追いかけたクルマです。
そのボディの堅牢なつくり、また案外コンパクトなボディから都市部でのファンも多いクルマです。
もともと、「生きて帰ってこられる」という切実なテーマも盛り込まれて作られたクルマですので、乗用車として選ぶには過剰品質にすぎる面は否めません。

ただそれだけに、基本、状況が許せばお勧めしたいクルマです。
その「状況が許せば」というのは、維持費がかかるモデルであるということです。
整備できる工場も限られた拠点での扱いなど、特別なメルセデスであるのです。
ですので、Gクラスを広くお勧めすることが難しいのです。また過走行車、低年式車でもかなり流通価格が高いという面もあります。
繰り返しますが、その維持費の問題さえクリアされれば、他のメルセデスでは味わうことのできない満足感が得られることでしょう。
雪だからと言ってお休みできないかた、悪路を走行することがある方、本来はそういう方向けのクルマだと思います。
しかし、クルマ自体の作りが同じころの他のモデルに比べ明確に違うのです。状況が許せば是非実際に所有していただきたい一台と言えるでしょう。

現在は5ドアのロングボディのみですが、かつては3ドアのショートもありました。また昨年、話題のディーゼルエンジン仕様も追加。
古いモデルですが先進のテクノロジーも盛り込まれたまぎれもないメルセデスの中のメルセデスなのです。
W463 Gクラス ★★★☆☆ とさせていただきます。

自動車を発明し普及させてきたメルセデスベンツ。21世紀になってそのラインナップはさらなる広がりを見せています。きっとご自分にぴったりのメルセデス、見つけていただけることと思います。じっくりお車選びを楽しまれて、よいショップとの巡り合い、同好の志との出会い、そして、いつでも愛車と一緒、そんなロングドライブをお楽しみください。メルセデスのある人生、きっと素敵だと思いますよ。

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cta

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