愛車メガクルーザーの買取価格に満足していますか?
メガクルーザー(MEGA CRUISER)は、トヨタ自動車による陸上自衛隊向け高機動車が民生用モデルとして製造・販売されていた超ヘビー級のSUVです。災害時の人命救助などを目的に作られているため、有事の際の悪路走行では右に出るものが無いほどの性能をもっています。民生化の経緯やクルマの性能およびエクステリアに共通部分が多くみられるため「和製ハマー」とも呼ばれていました。民間向けの販売は1996年から2001年までで終了しており、それ以降は警察や自衛隊、JAFなどの機関に対しての受注生産のみとなっているため民間での流通数は非常に限られています。知る人ぞ知る、究極のオフローダーといえるでしょう。メガクルーザーには4.1L直列4気筒ディーゼルターボエンジンが搭載されており、1996年の販売開始時に15B-FT型が、1999年5月から15B-FTE型が採用されています。ガソリン車では出せないパワーを得られ、且つ燃料費を安く抑えられる点からディーゼルが選ばれました。駆動方式はダブルウィッシュボーン式独立懸架サスペンションとセンターデフを持つフルタイム4WDを採用。大型オフローダーのトランスミッションといえば5MTが連想されがちですが、メガクルーザーのトランスミッションは4ATのみで、これは崖崩れやがれきの中を走行する際にハンドルをしっかりと両手で握れるようにする必要があるためです。また、前述したような巨大ボディであっても最小回転半径5.6mを実現するため、逆位相方式の4WS(四輪操舵)が採用されています。冠水した地域でも走れるように最低地上高は420mmで、ハブ内にギヤ機構を持つハブリダクションによってこの高さを確保できるシステムとなっています。ハブリダクションギアでも減速されるため、通常のSUV車とは比べものにならないほど急勾配での走行に長けており、急な上り勾配でもクリープ現象で前進することが可能です。トルク感応型LSD(トルセンデフ)、マニュアル・デファレンシャルロック、スペアタイヤ交換時にタイヤを上下させる電動ウインチも装備。さらに車内からリアタイヤの空気圧を調整できる空気圧調整装置をオプションで備えており、まるで戦車にも匹敵するような、最強の四駆と呼ぶにふさわしい走行性能を実現しています。主目的である救助活動において少ない給油回数で走れるように108Lの大きな燃料タンクを採用しており、1Lあたり6kmという燃費性能ではあるものの、満タンにすれば1度の給油で600km以上連続して走ることが可能です。乗車定員は6名で、地上高が高いためグリップに捕まりながらの乗降となり、後席には高機動車と同じ格納式の乗降ステップが備わっています。
メガクルーザーの買取相場について
メガクルーザーの買取相場は、希少性と特殊性から非常に高値で取引されている状況です。新車販売時のメガクルーザーの価格は初期モデルで962万円、1999年にエンジンを変更してからは980万円で、実際に購入するとなれば諸経費込みで1,000万円オーバーにもなる、高級スポーツカー並みの価格帯でした。それに加えてあまりにも特殊な性能と巨大なボディであったため、約5年間の販売期間中に製造された民生車は約130台ほどに留まっています。極端といえるほどの希少性と特殊感に惹かれるユーザーやミリタリーマニアから今なお熱烈に支持されており、手放す所有者が少ないことも相まって中古車市場にその姿を現すことは滅多にありません。稀に中古車が出されることもありますが、その際はやはり非常に高い価格がつけられます。したがって、明確な買取相場が存在しないほどの希少車ではありますが、現在の買取価格も高額であることが期待できるでしょう。
メガクルーザーの買取や売却のポイント
メガクルーザーというクルマほど、与えられた役割に特化したクルマを市販していたことがもはや驚きともいえるのではないでしょうか。メガクルーザーに関しては、モデルを通してたった130台程度の流通台数であったこと、複数のグレードやマイナーチェンジが存在しないこと、個性と呼べる範囲を超えるほど特徴的な車種であることなどを考慮すると、具体的な買取のポイント等を挙げることはあまり意味を成さないと思われます。売却を検討する際には、まず信頼できる取引店に相談してみるのが先決でしょう。マニアックなSUVの取扱にも精通しているSUVラボであれば、より良いお手伝いが出来ると自負しております。ぜひお気軽にご相談ください!