ガリバーで7年間勤務された後、現在はフリーランスのライターとして活躍されている中込健太郎さんから寄稿いたただきました。 元ガリバーで長年にわたって蓄積された車に関する見識は一読の価値があります
BMWというとどのようなイメージをもたれるでしょうか?
ドイツの高級ブランド。スポーティーセダン。バイクのメーカー。
様々なイメージをもたれることでしょう。
航空機のエンジンなども早くから手掛け、バイエルン地方の文化とも密接にかかわった生い立ちをたどった自動車メーカーBMW。
そのいずれのイメージも大正解です。
そして、是非一度、実際に乗っていただきたいクルマでもあるのです。
早くからインポーターでは豊富なファイナンスプランを用意し、輸入車のプレミアムブランドでは早くから比較的新車でも購入しやすい施策を打ち出していたのがBMW。
そのため比較的中古車市場でも流通台数が豊富で、中古車価格は新車に比べ明確に買得感のある価格帯のものが多数存在するブランドと言えそうです。そんなBMWの中古車を選ぶ際のポイントをいくつかご紹介します。
クルマのエンジンにこだわって選ぶBMW
BMWの社名の由来は「バイエルンエンジン工場」。
一言にBMWとはいってもクルマのボディの大きさ、種類も豊富です。古くからあるのはセダンを中心にした、3シリーズ、5シリーズ、7シリーズといったモデルですが、それらにもいろいろの種類のエンジンがラインナップされています。
昔から人気なのが「シルキーシックス」と呼ばれる直列6気筒エンジンです。
直列6気筒エンジンは、どうしても大きくなってしまうために、軽量低燃費指向の昨今、燃焼室を一直線に6個並べたこのタイプのエンジンは、昔は日本のトヨタ、日産、またメルセデスベンツなども作っていましたが、実は今ではほとんどBMWの独壇場になりつつあります。
重厚な乗り味、加速感とハイパフォーマンス、全域にわたって滑らかな挙動は確かに一度試してみる価値ありでしょう。
最近ではダウンサイズエンジンがBMWでも増えてきています。
5シリーズでも選択できる「4気筒エンジン」を個人的には大いにお勧めします。
街中などさほど高回転まで回すことのない領域でもしっかりと力が出て、大変きびきびした走りを見せてくれます。日本のような速度域では、案外4気筒の方がその軽やかさに心打たれることもあるかもしれません。
またフロントの荷重が軽くなるため、ハンドルも軽くなります。きびきびした若々しいキャラクターで、乗るすべての人に対して「BMWとしての説得力」を感じていただけるのではないでしょうか。 そんな4気筒エンジンのモデル是非チェックしてみてください。
装備、色でBMWを選ぶ
人気がある仕様は「Mスポーツ」というエアロバンパーや専用デザインのアルミホイールが付いたパッケージオプションです。
別々につけるとかなり高額なオプションをリーズナブルな価格で装着可能で、BMWのスポーツマインドをかきたてるデザイン。
中古車市場でも人気が高いといえるでしょう。
ただ、その分ちょっとお値段も高め。人気の白・黒などでは明らかにプレミア価格。強気の値付けの個体も少なくありません。 またスポーツサスペンションや専用ホイールのせいで、やや乗り心地が固いかもしれません。
はじめてBMWの中古車を選ぶなら
BMWは、標準でもしっかり粘る足回りですし、高速でも安定感はある程度担保されています。あんまりあれもこれもという装備満載のものは高めかもしれません。
たとえば、同じ年式、同じくらいの距離であれば、値段のひくめなクルマからチェックしていくのも手だと思います。その中で「装備やコンディションなどを考えてもお買い得」と思えるような一台に巡り合えたら、ねらい目かもしれません。
憧れのBMWも案外身近な存在かもしれません。 是非お店の方に、分からないことはどんどん質問してみましょう。