中古車情報誌や自動車専門誌で長年にわたって、ライティング・編集に携わられた後、現在はフリーランスのライターとして活躍されている荻原文博さんから寄稿いたただきました。 長年にわたって蓄積された車に関する見識は一読の価値があります
ドイツの自動車メーカーの中で、コンパクトカーからセダン、SUV、スポーツカーまでラインナップが豊富なプレミアムブランド御三家といえば、メルセデス・ベンツ、BMW、アウディを指します。
メルセデス・ベンツやBMWが後輪駆動を中心とする一方で、アウディは「クワトロ」と呼ばれる4輪駆動を中心としてオリジナリティを主張しています。
今回はアウディのメインモデル、アウディA4について紹介しましょう。
アウディA4はセダンのほかにアバントと呼ばれるステーションワゴンを設定しています。アバントは他のブランドのステーションワゴンと比べて、優れた外観デザインとなっています
実用性とオシャレさを兼ね備えています。
アウディA4/A4アバントは世界で最も販売されているクラスのクルマで、ライバルはメルセデスベンツCクラス、BMW3シリーズ、レクサスISなどが当てはまります。
このクラスの特徴は大人5人が余裕をもってくつろげる室内空間とスポーティな走行性能を両立していることです。これはセダンでもアバントでも共通しています。その結果、スタンダードなモデルだけでなくハイパワーなエンジンを積み、高い走行性能を実現したモデルも設定されており、アウディでもS4、RS4といったモデルが当てはまります。
現在、オススメできるアウディA4/A4アバントの中古車は2世代あります
最も新しいのが2008年に登場した現行モデルで現在の中古車相場はセダンが160万~460万円、アバントが180万~510万円。
そして初めてアウディを購入するという人にピッタリなのが、2005~2008年に販売されていた先代モデル。
シングルフレームと呼ばれるグリルを初採用したモデルで、こちらの中古車相場はセダンが70万~280万円、アバントが60万~300万円と輸入車とはいえ、かなりリーズナブルになっています。
アウディに限ったことではないですが、セダンよりもワゴンタイプのほうが人気が高く中古車相場は高めに推移しています。ただし、ワゴンタイプのクルマを購入するときは前オーナーの方がペットを乗せていることがありますので、室内の汚れやニオイなどに注意が必要です。
最新の中古車相場の推移を見てみると、先代モデルの平均価格はセダン、アバントともに値落ちが進行中で、まさに今が買い時となっていることがグラフから見てわかります。
最近のトレンドにあわせるなら先代アウディA4がオススメです
近頃、メルセデス・ベンツからCLA、アウディからA3セダンといったよう小さなサイズのセダンが登場し、ブームとなっています。
先代A4はボディサイズが全長4600mm、全幅1770mmと取り回しもしやすいサイズとなっていて、しかもリーズナブルということでオススメのモデルといえるでしょう。
先代A4のセダンであれば、アウディの特徴といえる4WDのクワトロを採用した150万円ぐらいから探すことができます。ボディカラーはホワイトかブラックが探しやすくなっています。
年式の進んだ輸入車は壊れやすいのでは?と心配な方がいらっしゃるかと思いますが、アウディのようなクルマは前オーナーがしっかりとメンテナンスしているクルマが多く、走行距離が多くてもパーツの交換などがされている傾向が強いのでそれほど心配はいりません。購入時に販売店に記録簿などを確認してみましょう。