コラム

伊達軍曹のここだけSUV談義 第10弾。筆者がトヨタのSUVを買うとするならどの車?どんなグレード?

普段書いている原稿のなかではこういったことは言わないようにしているが、当欄はどうやら「ここだけの話」という主旨のコーナーであるらしいので、あえて言ってしまおう。
トヨタ車が苦手である。
トヨタという会社にも、そこが作っている車にも何ら恨みなどない。ステキな会社であり、ステキな車たちだ。だがとにかくなぜか昔からちょっと苦手なのである。すみません。
それゆえ個人的にはこれまで一度もトヨタ車を買ったことがないし、今後も99%の確率で「トヨタの車を買うことはないだろう」と断言できる。
だが、それは逆に言えば「1%ぐらいはトヨタ車を買う可能性もある」ということでもある。そしてもしもその1%が実現するとしたら、間違いなく「現行型のRAV4を買う」ということになるだろう。

もしもRAV4を買うなら絶対ガソリンの「Adventure」

Adventure フロント


Adventure リア


なかなかステキな内外装デザインであり、かなりステキな走りっぷりも見せてくれる現行型トヨタRAV4。まったく個人的な好みでいえば「寸法的にちょっと大きい」と感じているが、まあそれはそれとして、うっかり間違って買ってしまう可能性もあるナイスなSUVだと思っている。
問題は――というか、買う可能性は1%ぐらいなので「問題は」も何もないわけだが――ガソリンにするか、ハイブリッドにするか、というのがまずある。
これについては諸説あるだろうが、筆者としては「ガソリンでいいんじゃないすか?」と考えている。
2.5L直4エンジン+電気モーターによるモリモリなパワー&トルクは確かに魅力だが、自分はそんなに飛ばすタイプではなく、2Lガソリンでも「十分以上!」と言えるぐらいの力感はある。また余計なバッテリーとかが付いてないせいかガソリン版の乗り味のほうが軽快であり、なおかつしなやかであるように筆者は感じている。

ここについての感じ方は人それぞれであるようだが(評論家やブロガーそれぞれで言ってることがずいぶん異なる)、まぁ「わたしはそう思ってます」ということだ。わたしは、とにかく2Lガソリンがいい。
あとぶっちゃけ「ハイブリッドは高い」というのもありますからね。
「ハイブリッドの安いほう」であるHYBRID Xは、320万2200円~とけっこうお高いくせに装備がやや貧弱で、装備充実のHYBRID Gは381万7800円~というなかなかの“高級車”。

HYBRID G


HYBRID X


となると、ニッポンの中流ど真ん中を自負する筆者としては「RAV4買うならガソリンの一択!」ということにならざるを得ず、そのなかでも、スポーティなギア(道具)っぽいビジュアルがステキなAdventure(313万7400円)を選びたくなるのだ。
ガソリン最廉価のXは260万8200円~と猛烈にお安いが、HYBRID X同様に装備がしょぼいので却下。
ガソリンのG(320万2200円)とG“Z Package”(334万8000円)も悪くないが、せっかく四駆のRAV4に乗るなら「ダイナミックトルクベクタリングAWD」はぜひ欲しいということで、それが付かないGは却下。

すると残るのは、どちらもダイナミックトルクベクタリングAWD付きとなるとAdventureの2つになるわけだが、これはもうどう考えてもAdventureのほうがカッコいい(※個人の感想です)。だがそれでいてAdventureのほうがお安いからという鉄壁の理論でもって、先ほど申し上げたとおり「Adventure(313万7400円)を選びたくなる」という結論になるのだ。

G“Z Package” フロント


G“Z Package” リア

ところで「支払総額」はいくらなんだ?


だが真の問題はそこではない。
本当の問題は「で、オレはそれを買えるのだろうか?」ということだ。要するに「結論としておいくら万円なのよ?」という話である。
トヨタRAV4 Adventureの価格は313万7400円だ。
でもまあそれは公式サイトを見ればすぐにわかることで、実際の価格とはずいぶん異なる。実際は「オプション装備代」があり、「諸費用」があり、それでいて「値引き」も(たぶん)ある。また増車ではなく今乗っているSUVから乗り替えるのだとしたら、現在の愛車の「売却額」も、そこには密接にからんでくる。
ということで見積もってみた。といってもディーラーに行ってセールス氏とサシで商談したわけではなく、公式サイト上の見積りシミュレーションを実行したうえで、その他の情報も収集しただけだが、まあ「当たらずといえども遠からず」ぐらいの金額は出るだろう。
で、見積もってみた結果がコレだ。

値引きコミの総額は370万円ぐらいか?


●車両価格 |3,137,400円
●メーカーオプション価格 |176,040円
  アッシュグレーメタリック×シアンメタリック 54,000円
  インテリジェントクリアランスソナー 28,080円
  リヤクロストラフィックオートブレーキ+ブラインドスポットモニター66,960円
   バックカメラ 27,000円
●販売店オプション価格|397,980円
  T-Connectナビ 9インチモデル DCMパッケージ239,760円
  ETC2.0ユニット(ビルトイン)ボイスタイプ 24,840円
  ブラインドコーナーモニター 31,320円
  カメラ別体型ドライブレコーダー(ナビ連動タイプ) 62,100円
  フロアマット(デラックスタイプ) 27,000円
  ラゲージソフトトレイ(ラゲージ部) 12,960円
●税金・諸費用計|263,857円
  税金・保険料 187,380円
  販売諸費用(参考価格) 65,727円
  リサイクル料金 10,750円
■支払総額|397万5277円■
……つまり「RAV4 Adventureは総額400万円ぐらいの車である」ということか。お高いが、まあ最近の車はそんなモンではあるのだろう。
で、ここに「値引き」が加わるというか引かれるわけだが、一概には言えないものの、RAV4の値引き額は今のところ「30万円ぐらい」というのがひとつの目安になる模様。であるならば、
397万5277円-30万円=367万5277円
ということで、だいたいの支払総額は「370万円ぐらい」に変更された。夢が近づいてきたような気がする。

XVを売却すれば200万円ぐらいの追い金で済む計算に


さらにここに、現在乗っている2017年型スバルXV 2.0i-Lの売却額が加わるというか、引かれることになる。
実際はXVを売却するつもりなどさらさらないのだが、もしも今売却するとしたら、買取専門業者が提示する金額は「170万円ぐらい」であるようだ。……もうちょっと高く買い取ってくれよとも思うわけだが、まあそんなモンなのだろう。
となると最終的な総額は、
367万5277円-170万円=197万5277円
であるため、ざっくり言うと「RAV4 Adventureは(わたしにとっては)200万円ぐらいの車である」ということが最終的に判明した。
「200万円か……まぁ買えなくはないな」
そう独りつぶやき、わたしは計算結果を記した帳面を机の引出しにそっとしまった。
わたしはこのまましばらく2017年型スバルXV 2.0i-Lに乗り続けるつもりだが、トヨタRAV4を買おうかと考えている人、そのなかでも特に「やっぱAdventureがカッコいいよね!」と思っている人の、ほんの少しでも参考になったならば幸いである。
[ライター/伊達軍曹]

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ユーズトカーラボ 編集部
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