コラム

レクサスの地位を北米で確立させた車「LS」常に進化を続けているのが人気の秘訣か 

LSは”Luxury Sedan(ラグジュアリーセダン)”の略で、とにかく北米で非常に爆発的人気が出まして、レクサスの地位を北米で確立させた車種とも言えます。日本では2006年までトヨタで発売されていた『セルシオ』の名で馴染みがある車種です。セルシオで発売されていたのは2006年までで、4代目からレクサスからLSとして発売されるようになりました。

LSのアメリカでの立ち位置


はじめLSはアメリカでのトヨタの「econobox(低燃費低価格の小型乗用車)」のイメージ脱却を図る目的も含んでいました。しかし同業者やまわりからは、アメリカの高級車市場はアメリカとヨーロッパの有名ブランドらが支配していて、非常に厳しいのでそれに参入するなんて無理だと言われていたのです。しかしLSはデビューして15年間高級セダンのトップセラーとなり、1991年にはLS400がアメリカでのトップセールスモデルとなり、売り上げがメルセデス・ベンツやBMWを追い越しました。この頃アメリカではドイツやアメリカの有名高級車メーカーらにとってレクサスがライバルとなったわけです。彼らは機能を追加してさらに低価格を実現させようと奮闘し、中でもメルセデス・ベンツは事業を再編して、レクサスの生産方法に似ている目標としているコストを実現させるためのプロセスに変革しました。その結果アメリカでのベース価格は約10%も下げたのです。それだけLSが驚異的なライバルだったわけです。ちなみにLS4代目では様々な機能が一気に新たに追加されたことにより80,000ドルを越えたので、同じロングホイールベースのアウディ、ジャガー、BMWなどと同じ価格帯に並ぶことになりました。
参考:レクサスLS売却専門ページ!
またLS400はパネルギャップが非常に正確に作られており、道路試験された結果は共通の評価基準となっています。そしてLS400の特徴の一つであるキャビンの静かさは高評価で、ライバルメーカーらにもLS400を基準に車内の騒音をいかに減らすかが奮闘されたのでした。
1996年にはアメリカの自動車雑誌であるAutomobileでの「20世紀の最重要な24台」にLS400が選ばれ、唯一のセダンでした。それだけアメリカにおいて大きな影響を及ぼした車だったのです。

それぞれのモデルの特徴

LSそのものは1989年から発売されている歴史の長い車種で5代目まであります。しかし日本で言うLSは4代目からなので4代目のLS460(USF40/45)、 LS460L(USF41/46)と5代目のLS500(VXFA50/55)、LS500h(GVF50/55)について紹介していきます。

4代目 LS460、LS460Lの大きなポイントとして、シーケンシャルシフト付き8速ATが搭載されていることで、これは量産乗用車としては世界初でした。そして標準および長ホイルベースバージョンの両方で生産される最初のレクサスモデルとなりました。またLSの中では、電子制御サスペンションの搭載、またこのパーキングアシストが搭載された車はアメリカでなんとこの4代目が初めてでした。4代目はLSの歴史の中でも、非常に今までなかった新しい機能がこれでもか!と詰め込まれたLSでした。
2013年にメジャーチェンジもされており、ここでもまた色々と改良されておりなんと部品も約半数ほど変更したと発表されているのですが、重要なのはサスペンションのチューニングの変更、ダンパー減衰力やエンジン、電動パワーステアリングなどを5種のモードから好きなよう選べるようになったことで、さらに安定感のある走りを実現させました。
専用チューニングエアサスペンションを搭載させて特に走りにこだわったversion S、アームレストスイッチや後部座席のパワーシートなど標準仕様車と走りの機能はそのままに後部座席の乗り心地を追及させたversion U、セミアニリン本革シートやアルカンターラルーフやステアリングヒーター付き本木目と本革ステアリングを装備しインテリアを充実させたI packageがセットメーカーオプションとして設定されました。そしてLSの中でポイントであるF SPORTというグレードが追加されました。これはスポーティな走りを実現させるため、ローダウンサスペンションが専用のものに作られており、フロントブレンボ製6ポッドキャリパーが使われている専用ブレーキ、LS460のみでトルセンLSD、LS600hのみでアクティブスタビライザーが搭載されています。内装も本革スポーツシートで、スピンドルグリルがメッシュ調のデザインになりました。非常にオリジナリティの高いスポーツ仕様で、他のグレードとは大分違った走りを楽しむことができます。

2017年からは5代目 LS500、 LS500hが登場しました。大きさは4代目に比べて全長、横幅は大きくなりましたが高さは低くなりました。また、ホイールベースは長くなったのでさらに安定感が増しました。LS500にはV型6気筒の3.5LツインターボエンジンV35A-FTS型に電子制御10速オートマチックDirect-Shift 10ATが組み合わされた新開発のエンジンが使われています。世界的にダウンサイジングコンセプトの流れがあったのでそれに沿ったエンジンで、先代と比べると小排気量になり気筒数が減っているのが気になりますが、2基のターボチャージャーによりパフォーマンスはより強いものになりました。
安全面でも世界初の、アクティブ操舵回避支援という機能が付いています。これはヘッドアップディスプレイに歩行者の存在する方向を表示することによりさらに直感的に歩行者を注意喚起し、ブレーキ制御と操舵制御が自動でなされるようになっています。

心地よさを生み出す秘密


とにかく乗り心地がとても良いです。まずノーマル、コンフォート、スポーツの3種のモードがありますが、揺れを抑えたいならスポーツモードがおすすめです。特にコンフォートは非常にソフトで柔らかいので、逆にわずかな段差も車体に伝えやすいです。この3種の切り替えのリアクションの早さもLSの良いところです。そしてどのスピード区域からもスムーズに加速することができます。
この5mを越えた立派なサイズの車体の割にはスムーズで小回りが利く走りをしてくれるのですが、8速ATをスムーズに切り替えができて、ショックがほぼないです。
振動が非常に少なく滑らかに走ります。滑らか過ぎて、車に乗っていることを忘れそうなほどですLS500にはスタンダードモデル、I package、FSPORT、version Lと幅広いラインナップがあり、全てのモデルで後輪駆動か総輪駆動かを選ぶことができます。

インテリアに関しては本革とソフトパッドのバランスがちょうど良く、遮音性が非常に高いのでオーディオもゆったり楽しむなど、ラグジュアリーな運転を楽しめます。ちなみにシートは最高級のL-ANILINEの本革シートであり今までのLEXUSよりさらに革の使用量が増えており、ナチュラルな風合いが美しく、またシートのバネの感覚は中には固いと感じたり好みが分かれるかもしれませんが、エアサスがあるので柔らかさを調節することができますし、LSのエアサスは他の車に比べても特にエアサスが柔らかいと感じます。細かい点では、ハンドルヒーター、ブレーキホールド、電動オットマン、オートトラックと心地よい運転と乗り心地をサポートする機能がたくさん付いています。
安全面もばっちりで、大きな車体ですがバックミラーが見やすく作られており、それだけではなくバックソナーとバックカメラが付いているのでそれを確認しながら駐車することができます。衝突回避システムはレーダーとステレオカメラが組み合わされている最新の装置です。

LSは様々なカスタムが可能

大きな車体でありながら、自分の意のままに扱うことができ、静かでありながらV8サウンドを楽しむことができるという運転自体も面白く、乗り心地も良いのがLSです。所有者が多く幅広いモデルのラインナップと、様々なカスタムが可能なので、新車でも中古車でも選択肢が多く自分にぴったりのLSを見つけることができると思います。
[ライター/A. Oku]

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ユーズトカーラボ 編集部
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