ガリバーで7年間勤務された後、現在はフリーランスのライターとして活躍されている中込健太郎さんから寄稿いたただきました。 アウディの設計思想からタイプにあわせたオススメのベンツの中古車まで。読み応えのある力作です。少しボリュームがあるので忙しい方は 見出しを見ていただいて興味のある場所から読んでいただくとよいかもしれません。
アウディの起源について
アウディの4つのシルバーリングが合わさったエンブレムは最近ではかなり良く見るようになりました。
4つのシルバーリングが合わさったエンブレムはこの会社の起こりと密接に関係しております。古くは「ホルヒ」というブランドがアウディの前身となります。
ベンツの工場長を務めたホルヒが1901年に起こした高級車メーカーです。ただ労使間での争議などもあり1910年にアウディに名称を変えて自動車生産を継続します。その後第一次世界大戦の不況の折、DKW 、アウディ、ホルヒ、ヴァンダラーという4つのメーカーがいっしょになり「アウトウニオン」を結成。
これが現在のアウディの起源です。
最近新車でも勢いがあるのがアウディです。設計の重要な部分をフォルクスワーゲンと共有するため、いままでは「ワーゲンの高級版」という粋を出ない評価にとどまっていたといわざるを得ない側面もありました。
しかし、ここ最近では、今までとは違う選択肢を求めるかたに、メルセデス、BMWではないドイツ車のプレミアムブランドとして大変注目を集めているのです。
もともとドイツの高級車メーカーが集まってできたアウディ。
いち早く乗用車で4WDを積極的に採用しその優位性を世の中に知らしめたという功績も大きいブランドです。
しかし、けっして機能一辺倒の質実剛健なクルマではなく、もっとデザイン性や機能以外の感性に訴えかける面に重点を置いたキャラクターをもち、繊細で個人主義的で自由な雰囲気。
どちらかというとラテンのクルマに近いようなイメージが強いかもしれません。 権威で他を威圧することが高級車ではないという姿勢も広く受け入れられている理由かもしれません。
ワゴンやSUVタイプのクルマでもそのスタイルは崩さない。
ドイツ勢きってのオシャレでファッショナブルなブランド、それがアウディです。
人気を集めたアウディのクワトロシステム
看板のテクノロジー「クワトロ」システムとは4輪駆動の名称ですが、車格やクルマの種類により細かい仕組みは同じではありません。 しかし、高級車としての対悪路走破性や、高速安定性の高さを古くから提唱してきたアウディ。
けっして降雪地だけの技術、悪路を走りきるための仕組みとしてだけ考えず、高級車にふさわしい、高性能なパフォーマンスを受け止める足として、安全に、快適に走りるための駆動方式ととして乗用車で採用し人気を集めたというのが、今に至るクワトロの真の存在意義と言えるでしょう。
アウディは中古車で買うメリットが大きいです
アウディは他のドイツ車に比べると、中古車で購入するメリットが大きいクルマだといえます。
他のメーカーより一般論ですが寝落ちが大きい傾向がうかがえます。一部の流通量の少ないモデルや限定車、スペシャリティモデルをのぞくと。新車との価格差も明確にあり、買得感は高いといえるでしょう。車種ごとに少し掘り下げてご紹介します。